MINI BLOG
2017.05.19公開 / 2020.02.22更新
【中古車購入前にチェック!】BMWミニモデルチェンジ遍歴まとめ【クラブマン&クロスオーバー&派生モデル編】
前回ご紹介した『【中古車購入前にチェック!】BMWミニモデルチェンジ遍歴まとめ【ハッチバック&コンバーチブル編】』に続く第二弾。今回はステーションワゴンモデルの『クラブマン』、SUVモデルの『クロスオーバー』、そして『その他派生モデル』のモデルチェンジついて取り上げます。
MINIのモデルチェンジはハッチバックを基準に紹介されることが多いのですが、今回取り上げるクラブマンやクロスオーバーは、ハッチバックとモデルチェンジサイクルがずれているので注意が必要です。この記事を読んで何年式ぐらいの中古車が狙い目なのかしっかり予習してくださいね!
目 次
BMWミニクラブマン
2008年3月 初代ミニクラブマン販売開始
第2世代のハッチバックモデル(R56)をベースに全長を240mm、ホイールベースを80mm延長したステーションワゴンのミニクラブマン(R55)が登場。拡大されたラゲッジスペースを持ち、英国で狩猟に使われる『シューティングブレーク』が開発コンセプトとなっています。ミニらしいスポーティーな走りはそのままに高い積載力が魅力のモデルです。一番の特徴は、後部座席への乗降性に優れる『クラブドア』と呼ばれる観音開きの運転席側ドアと、同じく観音開きのトランクゲート。他のモデルにはない独自のスタイルは高い人気を誇ります。
2010年4月 マイナーチェンジ(中期モデル)
エンジンをマイナーチェンジ。バルブトロニック(可変バルブ機構)やブレーキ回生システムが採用され、出力・燃費ともに改善。水漏れし易いといわれていたサーモスタットハウジングが対策品に変更されています。
※2010年4月(エンジン変更)~10月(デザイン変更)までのモデルを『中期型』と呼びます(前期型デザイン&後期型エンジン)。
主な変更点
- バルブトロニック(可変バルブシステム)を採用
- ブレーキエネルギー回生システムを搭載
- エンジン・スタート・ストップ機能(アイドリングストップ)を搭載(※MTのみ)
2010年10月 マイナーチェンジ(後期モデル)
エンジンの仕様変更から遅れること約半年、デザインのマイナーチェンジが行われました。これを受けてバンパーや灯火類のデザインに変更が加えられ、クーパーSではフロントバンパーにダクトが追加されました。内装ではインパネスイッチの配色がシルバーからブラックへ変更になっています。(※写真は限定パッケージのウェンブリー)
主な変更点
- フロント&リヤバンパーのデザイン変更
- ボンネットの形状変更
- テールランプのデザイン変更
- サイドスカットルのデザイン変更
- インテリアのスイッチ類のカラー変更(シルバー → ブラック)
- ダイナミック・ブレーキ・ライト機能を搭載(急ブレーキ時の自動点滅ブレーキ)
- トランクのフラットフロアが標準装備へ変更
- トランクのトノカバーがローラーブラインド(巻取り)式へ変更
マイナーチェンジ前
マイナーチェンジ後
※外観画像はクーパーS
2015年11月 フルモデルチェンジ 2代目ミニクラブマン発売開始
フルモデルチェンジで2代目となるBMWミニクラブマンが登場。ボディが大幅に大型化され、クロスオーバー(R60)よりも大きなボディサイズで5人乗りになりました。運転席側のクラブドアは廃止され、完全な4ドアモデルとなっています。ハッチバック(F56)に比べて遮音材が追加されるなど静寂性もUPしており、電動パーキングブレーキや8速AT(クーパーS)など、MINI初となる機能も多数導入されています。更にクーパーSでは4輪駆動のALL4モデルも選択できるようになりました。
2016年4月 クリーンディーゼルモデル追加
クリーンディーゼルエンジンを搭載したクーパーDとクーパーSDを追加。クラブマンのクリーンディーゼルはハッチバックモデルとはエンジンスペックが異なり、クーパーD、クーパーSDともに2.0Lエンジンと8速ATが組み合わされ高級路線のクラブマンらしい差別化が図られています。
BMWミニクロスオーバー
2011年1月 ミニクロスオーバー販売開始
ボディを大型化しMINI初の4ドアモデルとして登場したSUVモデル、ミニクロスオーバー。四角い形状のヘッドライトやボクシーなエクステリアが今までのミニにはなかったワイルドな雰囲気を演出しています。搭載されるエンジンはハッチバックと共通ですが、プラットフォームは新設計。MINI初の5人乗りで、フルタイム四輪駆動(ALL4)モデルもラインアップされています。
2014年9月 マイナーチェンジ フェイスリフト&クリーンディーゼル追加
マイナーチェンジを受けてデザインが変更(フェイスリフト)されました。言われないと見分けがつかないほどの変更ですが、見分けるポイントはフロントグリル。デザインが変わって精悍な印象となりました。
パワートレーンでは、燃費とパワーに優れるクリーンディーゼルエンジン搭載モデルが国内初導入され大きな話題に。
マイナーチェンジ前
マイナーチェンジ後
※画像はクーパー
主な変更点
- ディーゼルモデルの追加(クーパーD、クーパーD ALL4、クーパーSD)
- ガソリンエンジンのクーパーSグレードが廃止
- メーターの文字盤のカラー変更(ホワイト→グレー)
- フロントグリルのデザイン変更
- トランクゲートにモデル「crossover」のバッジが追加
- フォグライトがLEDへ変更
2017年2月 フルモデルチェンジ 2代目ミニクロスオーバー販売開始
フルモデルチェンジで2代目へと進化したミニクロスオーバー。BMW X1と共通プラットフォームをベースに新設計されたボディはモデルチェンジ前のR60に比べ大幅にサイズを拡大。MINIの全モデルの中で最も大きなボディとなりました。
グレードはディーゼルエンジンモデルのみの、クーパーD、クーパーD ALL4、クーパーSD ALL4の3グレードとなっています。
他モデルではオプション装備の「ドライビングアシスト(衝突軽減ブレーキ、アクティブクルーズコントロール)」も標準装備されます。
その他派生モデル(クーペ、ロードスター、ペースマン)
2011年9月 ミニクーペ販売開始
第2世代のプラットフォームをベースとしたミニクーペ(R58)が登場。MINIの量産車では初となる2シーターモデル。高いボディ剛性やハッチバックよりも5cm低い全高、可変式リアスポイラー等、MINIのスポーティーな走りを楽しめる硬派なモデルです。
⇒2015年2月に生産終了が決定。
2012年1月 ミニロードスター販売開始
2シーターのミニクーペをベースとしたオープンモデル、ミニロードスター(R59)が登場。基本構造はクーペと同一ですが、幌は軽量化のため手動式を採用するなど快適性よりも走りを重視したコンセプトとなっています。ミニの『ゴーカートフィーリング』という言葉を最も体現している一台です。
⇒2015年2月に生産終了が決定。
2013年3月 ミニペースマン販売開始
クロスオーバーをベースとした2ドアクーペSUV、ミニペースマン(R61)が登場。後方にかけてスムーズに傾斜したルーフラインと、逆に後方にかけて上昇するショルダーライン、大型のテールランプが特徴です。大きなボディながらラウンジコンセプトを採用しゆったりと大人4人がくつろげる室内空間となっています。
参考:ミニクーパーペースマン(R61)の魅力について徹底解剖!
2014年9月 ペースマンマイナーチェンジ クリーンディーゼル追加
クロスオーバーと同じくペースマンもマイナーチェンジを受けてデザインを変更(フェイスリフト)。ほとんど見分けがつかないほどの変更ですが、グリルデザインやヘッドライトトリムのカラーが変わり精悍な印象に。パワートレーンでは、燃費とパワーに優れるクリーンディーゼルエンジン搭載モデルが追加されています。このマイナーチェンジを受け、4輪駆動モデルのALL4が廃止され、クーパー、クーパーD、クーパーSの3モデル体制となりました。
⇒2016年末で生産を終了。
マイナーチェンジ前
マイナーチェンジ後
※画像はクーパーS
いかがでしたでしょうか。少し注意したいのはクラブマンとクロスオーバーは初代ながらBMWミニの第二世代ということ。何ともややこしいですが、抑えておきたいポイントです。
また新型クロスオーバー(F60)では、プラグインハイブリット(PHV)モデルも既に発表され、販売価格についても公表されています。発売日はまだ未定ですが、2017年の秋予定との噂なので、ますます目が離せませんね。
派生モデルについても「ロケットマン」や「スーパーレッジェーラ」など、発売されていないコンセプトモデルも登場していますので、今後増える可能性も・・・?
BMWミニはモデルサイクルがややこしいので、「覚えきれない・・・」という方は無理せずご来店の際にiRスタッフまでお問い合わせ下さいませ~。
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