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【黒ずみ撃退!】クラブマン(F54)のテールライトをきれいにする方法をご紹介!
今日はiRでも人気の第3世代のミニクラブマン(F54)について、ちょっとマニアックなテーマで取り上げます。
タイトルの通り『クラブマンのテールライトをきれいにしよう!』という内容です。
なぜ、テールライト?と思った方も多いと思いますが、ミニクラブマン(F54)のテールライト、縁の部分が黒ずんだり、苔のような汚れが付いたり、虫が入ってしまったり、となかなか困った構造をしています。
そんな何とかこの厄介なクラブマンのテールライトをきれい方法をご紹介したいと思います。
INDEX
クラブマンのテールライトの変遷
2015年に登場した2代目(第3世代)のミニクラブマン(F54)。大人5人が乗れる広々サイズに、特徴的な観音開きのトランクを備えたステーションワゴンボディで、中古市場でも人気の高いモデルです。
そんなミニクラブマンの特徴的な観音開きのドアに設置されている大きく横長のテールライト。このテールライトの縁が黒ずんだり、汚れがたまってしまったりするケースがよくありました。
「ありました」と過去形なのは、2018年以降はテールライトの縁が黒いタイプへ変更された為。
どうやら初期のころからクレームとして挙がっていたようで、対策品として黒縁タイプのテールライトへ2018年以降は変更されています。
↑2015年~2017年のテールライト
↑2018年以降のテールライト
更に2019年秋にはマイナーチェンジ(LCI)を迎え、ユニオンジャックテールへとデザイン変更されています。
↑2019年LCI(マイナーチェンジ)以降のテールライト
では、初期のテールライトがどのように汚れるかというと…、
↑の写真のように縁の部分が黒ずんで汚れます。
ある意味メーカーも汚れることを認めている初期のクラブマンのテールライト、洗車しただけで落とせるものではなく、あきらめて見て見ぬふりをしているクラブマンオーナーも多いようです。
いっそ後期(LCI)モデルのユニオンジャックテールに交換するのもありですが、10万円以上するパーツ交換に踏み切る方は少数だと思います。
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クラブマンのテールライトが汚れる原因
そもそも縁の部分に汚れが溜まるのはテールライトの構造に原因があります。
自動車のライトはパネルの合わせ目から水分が内部に入らないよう、縁の部分にシーリング(コーキング)がされています。しかし、クラブマンのテールライトはシーリングの外側に余白部分があり、ここの隙間に水分や汚れがたまってしまうんですね。
余白部分の裏側の隙間にたまった汚れが、テールライトの透明なレンズに映りこんで、汚く見えてしまうという訳です。
また、トランクの室内側には隙間があるので、虫が混入してしまうケースもあります。
虫の混入は新車保証(新車から3年間)の対象となっていましたが、しかし既に2017年以前のモデルは新車保証期間も終了してしまい、テールライトの交換はオーナーの実費負担…。
そんな厄介なテールライトの汚れにお困りのクラブマンオーナーに向けて、自力できれいにする方法をご紹介したいと思います。
実際にきれいにしてみよう!
その1、隙間を洗う
先ずはいたってシンプルな方法です。単純に隙間を水洗いします。
「え、裏側でしょ?」と思った方、裏側だからといってあきらめることはありません。細い毛足の歯ブラシがおススメ。
隙間から意外と汚れが落とせます。
清掃前にマスキングテープなどを使用し、テールライトの周りを養生してください。歯ブラシがこすれただけでも塗装に傷が入ってしまいます。
後は水を掛けながら隙間を擦ればOK。汚れが頑固な場合はカーシャンプーや中性洗剤で泡立てながら擦ります。
裏側に溜まった汚れが歯ブラシのおかげで崩れながら取れてくるのが分かります。
満足いくまで洗えたら拭きあげて完了です。
歯ブラシだけでもこれだけきれいになりました。
その2、テールライト外してみる
1の方法でもそれなりにきれいになりますが、落としきれない汚れをより落としやすくするためにテールライトを車体から取り外します。
ここから少し難易度が上がるので無理はしないでください。
先ず、室内からテールライトにアクセスするため、トランクの内張を剥がします。
最初に窓枠部分から。上側から引き倒すように引っ張ると外れてきます。
トランクの内張は合計8か所のクリップで止まっています。
クリップで止まっているだけなので引っ張れば取れますが、かなりしっかり固定されているので「内張剥がしツール」があると便利です。気温の寒い冬場はクリップが折れやすくなるので引っ張り過ぎにはご注意を。
内張が取れたらスパナやディープソケットを使用して、赤〇の位置の4か所ナットを外します。ソケットサイズは10mmです。
そして緑〇のクリップをつまみながらテールライトを車体から浮かせます。かなりぴっちり張り付いているので少し力はいりますが、これでテールライトが浮き上がります。
後はつながっているカプラーを2か所外せば完了。
これでテールライトが車体から外せました。
これで隙間の汚れにアクセスしやすくなりました。後は歯ブラシを使用して汚れを掻きだすように掃除します。
車体からテールライトを外して掃除する際の注意点としては、水をかける際に黒いシールテープより内側へ水を掛けないようにしてください。
黒いシールよりも内側に水をかけると、ライトの内部に水が入ってしまう場合があります。多少の水分であれば蒸発しますが、あまり多くの水がライトの内部に入ると故障の原因になります。また、水道水は蒸発する際にミネラル成分が白く残ってしまうので、余計な汚れが内部についてしまう可能性があります。
その3、エアブローで虫を飛ばしてみる
最後の仕上げにエアブローをしてみます。エアブローは虫が混入している場合に有効です。
とは言え、流石にコンプレッサーをご自宅にお持ちの方は少ないと思いますので、この方法は参考までに。
↑のテールライトに虫が入っているので飛ばしてみます。
方法は至って簡単。裏側の隙間からエアを送り込むだけです。
おぉー!虫が見事に消えてくれました!大成功です!
しかし、この方法も完ぺきではありません。今回のようにうまく虫が吹き飛んで消える場合もありますが、奥の隙間に引っかかってしまう場合も。運よくいなくなればラッキーと言った感じです。
ちなみに、コンプレッサーの代替案として、こんなものもあります。
機械工作などの際に塵や埃を吹き飛ばす「エアダスター」。コンプレッサーほどの高い圧力はありませんが、これでも虫を吹き飛ばせる場合があります。価格も安いので試してみる価値はあり!?
その4、テールライトを元通りに戻して完成
取外しと逆の手順でテールライトを戻したら完成です。
【before】
【after】
ご覧くださいこの美しい仕上がり!(ドヤ顔!)
ちなみに作業時間は脱着含めて片側20分ほど。案外簡単にきれいにできるのでおすすめです!
番外編
さて、どうしても落とせない汚れや、奥に引っかかってしまった虫がいる場合には、こんな方法も。
上の写真のクラブマン、ブラックのテールライトリングでとてもクールな印象に仕上がっていますが、実はテールライトの周辺に「カッティングシート」を貼っています。
クラブマンは他のモデルと違い、純正ブラックテールライトリングの設定がありません。なので透明なリング部分をカッティングシートで隠すように覆い、ブラックテールライトリングのように見せています。
これならそもそも汚れや虫も見えませんね!コロンブスの卵的な発想w
最後に
いかがだったでしょうか?
あきらめていたクラブマンのテールライトのやっかいな汚れが、歯ブラシ一つで意外ときれいになるのでおススメです。年末の大掃除に是非愛車のテールライトをきれいにして頂けたらと思います。
ちなみに、iRで在庫しているクラブマン、できるだけ保管状態のよいきれいなクルマを取りそろえるようにしていますが、クラブマンのテールライトは構造上どうしても汚れが出てしまいます。中古車を購入検討されている方は、テールライトのチェックもお忘れなく!