MINI BLOG
2023.02.16公開 / 2023.02.16更新
【MINI界に衝撃のニュース!】MINI史上最強の定番カラーが生産終了。ペッパーホワイトが残した歴史と輝かしい功績
少し前の話題となりますが、昨年秋BMWミニ界に衝撃のニュースが飛び込んできました。
なんとMINI史上、最も人気の高いボディカラー「ペッパーホワイト」が2022年10月より生産終了と発表されました。
ペッパーホワイトに関してはBMWになってから、おおよそ24年間に渡り、愛され続けたボディカラーでしたので、衝撃的すぎて信じられません・・・
公式ホームページを拝見したところ、すでにペッパーホワイトの文字はありませんでした。
ちなみに、ペッパーホワイトの他にも2つのボディカラーが生産終了となりました。
そんなニュースをミニ専門店として「へぇ、そうなんだー」と流せるわけありませんので、今回はBMWミニの愛され続けた大人気カラー「ペッパーホワイト」が残した歴史と輝かしい功績についてご紹介します。
Contents
話題にはなっていない生産終了となった4色目のボディカラー?
まずは、今回生産終了が発表されたボディカラーは3種類で、「ペッパーホワイト」の他に「ホワイトシルバー」「ムーンウォークグレー」も同時に生産終了の発表となりました。
〈ペッパーホワイト〉
〈ホワイトシルバー〉
第2世代前期からある、メタリックの入ったホワイト(シルバー?)で限定車で設定の多いカラー。
驚きはありましたが新しく発表されたカラーを見て納得出来ました。
後ほど紹介しますが、「ペッパーホワイト」と「ホワイトシルバー」が生産終了され、2色の間にようなカラーが新色に設定されることになります。
〈ムーンウォークグレー〉
第3世代F系ミニより設定されたムーンウォークグレーは、現在世界中のメーカーからリリースされている人気のアース系の人気カラーです。
グレー系はマイナーチェンジ、フルモデルチェンジの度に入れ替わりの激しいカラーで、今回グレー系のカラーでは「ルーフトップグレー」が続投される形となりました。
〈ライトホワイト〉
クロスオーバー、ペースマンにのみ設定されていたライトホワイト。
クロスオーバーが仲間入りした第2世代から誕生しました。
ペッパーホワイトとは印象の異なるホワイトカラーで、明るいパキッとした鮮やかなのが特徴です。
なぜか上記の三色とは異なり話題にはなっていないのですが、公式サイト上には姿がありませんでした。
ミニにおけるホワイトカラーの歴史
今回、長い間生産されていたカラーが生産終了となってしまいましたが、その中でもペッパーホワイトは歴史、人気共にBMWミニの中でも1番を誇っていたカラーです。
そこで、せっかくなのでこの機会に、ミニにおいてのホワイトカラーの歴史を紐解いていくことにします。
ローバー時代後期のホワイトカラーといえば「オールドイングリッシュホワイト」というカラーが人気で、ペッパーホワイトと同様にクリームがかっている、柔らかな印象です。
クーパーはツートーン仕様でルーフがホワイトなので設定がなく、メイフェアやポールスミスなどの限定車のみに設定されていたボディカラーです。
この頃からミニのホワイトカラーはオフホワイトやアイボリーという表現がとても近く、他メーカーにはあまり見ないような上品でもあり、クラシカルな印象にもなっているのがミニのホワイトの特徴でした。
ミニのフォルム、デザインにマッチしていることもあり、人気のあるカラーでした。
〈オールドイングリッシュホワイト〉
BMWミニへ、、、そしてペッパーホワイト誕生
そして、約24年前にローバーからBMWへ生まれ変わり、BMWミニが誕生。
誕生直後の第1世代で選べたカラーは「ピュアシルバー」「リキッドイエロー」「チリレッド」「ブリティッシュレーシンググリーン」「インディブルー」「シルクグリーン」の全6種類。
実は、BMWミニのデビュー時点ではペッパーホワイトは存在していなかったのです。
選択できるカラーにブラックやホワイトが無いというのは、ミニらしく非常に攻めた設定ですね。
遅れること半年後「ペッパーホワイト」が仲間入り。(ベルベットレッドと同時発表でした)
最初はOneとCooperの専用カラーで、CooperSには設定の無いカラーでした。
その後、BMWミニ発表から2周年を記念した特別仕様車「MINI 2nd Anniversary model」でCooperSにはじめて設定されました。
入れ替わりの激しいミニのボディカラーの中で生き残ったボディカラー
それから現在に至るまで、ミニは他メーカーに比べボディカラーの入れ替わりが頻繁に行われ、20年あまりでおよそ100色近くのボディカラーが発表されてきました。
そんな中、ペッパーホワイトは他のカラーへの代替えをされることなく、20年以上も愛され続けていたボディカラーのひとつで、ローバーミニからの歴史を受け継いできた「ブリティッシュレーシンググリーン」、JCWの代表カラーの「チリレッド」そして、「ペッパーホワイト」とミニの数あるボディカラーの中でもこの3つはMINIを象徴する代表的なボディカラーと言えます。
これだけ長年愛されて、ミニの定番カラーのペッパーホワイトの生産終了には驚かれた方も多いのではないでしょうか。
私がMINIを知った時から常にあったボディカラーなので、非常に感慨深いものでございます。
ペッパーホワイトの設定がある限定車/特別仕様車
愛されてきたペッパーホワイトですが、これまでに様々な限定車に設定されてきました。
そこから、いくつか代表的なものをご紹介します。
〈50メイフェア〉
MINI生誕50周年を記念して発表された限定車のひとつ〈メイフェア〉。
代表カラーはホットチョコレートなので、あまりペッパーホワイトの印象が強くないと思いますが、個人的には専用レザーやボンネットストライプのトフィーがペッパーホワイトと相性が良く、とても映えるので、ペッパーホワイトのメイフェアを挙げました。
ミッドナイトブラックも選択が出来るのですが、実はお客様からの探してほしいというご要望も多く頂いておりました。
〈グリーンパーク/ハイドパーク〉
イギリスにある公園から由来された名前を持つ2つの限定車〈グリーンパーク/ハイドパーク〉
グリーンパークはペッパーホワイトをベースにルーフカラーをその名の通りグリーンに設定されているのですが、そのグリーンも歴史あるブリティッシュレーシンググリーンを採用するなど、ミニファンにはたまらないカラーとなりました。
また、ハイドパークはルーフカラーをクールシャンパンというカラーネームのシャンパンゴールドに配色され、グリーンパークの柔らかな雰囲気に対して、高級感のあるカラーに仕上がっています。
〈ミニ・キスド・バイ・ルル・ギネス〉
ミニの生誕50周年とイギリスの高級ブランド「ルル・ギネス」の20周年を記念して2009年に発表された限定車。
3ドアとクラブマンそれぞれ20台の限定販売な上、抽選で当たらないと購入することが出来なかった超希少限定車です。
私も現車は一度も見たことはありません。
ボディカラーだけでなく、ルーフにペッパーホワイトが落とし込まれた希少な限定車も存在します。
〈MINI 60 YEARS EDITION(ブリティッシュレーシング×ペッパーホワイト)〉
60周年を記念して発表された限定車「MINI 60 YEARS EDITION(ミニ・シックスティ・イヤーズ・エディション)」では、通常は設定がないペッパーホワイトをルーフカラーに採用し、記念の限定車らしく今までにない特別感のある印象でした。
ボディカラーには、ブリティッシュレーシンググリーンの設定が可能で、歴史ある2大カラーの共演は個人的に大変魅力に感じたのを覚えています。
モデルごとのボディカラー設定
ミニには3ドアをはじめ、クラブマンやクロスオーバーなど様々なモデルが存在します。
実はモデルごとに設定可能なボディカラーが決まっており、ペッパーホワイトが設定可能なモデルは、「3ドア」「5ドア」「コンバーチブル」「クラブマン」の設定となります。(ロードスターとクーペは?)
そうです、お気付きの通りクロスオーバーとペースマンにはペッパーホワイトの設定がないんです。
クロスオーバーでペッパーホワイトを探そうとしても設定がないので、注意!!
その代わり、クロスオーバーで設定可能なホワイトカラーは、「ライトホワイト」というカラーで、一般的なホワイトのイメージに近いホワイトカラーとなります。
〈ライトホワイト〉
数字で見るペッパーホワイトの人気
ペッパーホワイトがどれほど人気があり、支持があったのかをミニ専門店iRの過去の販売実績を基に人気カラー系統を調査してみました。
2019y | 2020y | 2021y | 2022y | |
No,1 | ホワイト(22.5%) | ホワイト(19.9%) | ホワイト(19.6%) | ホワイト(22.2%) |
No,2 | ブラック(15.9%) | ブラック(13.4%) | ブラック(12.7%) | ブラック(13.8%) |
No,3 | グレー(14.1%) | ブルー(12.8%) | ブルー(12.5%) | グレー(13.7%) |
過去4年間で、2位との圧倒的な差をつけて、ホワイトが1位で割合を占めております。
やはり、ホワイトとブラックなどの落ち着いたカラーは人気ですね。
しかし、ホワイトはライトホワイトも長い間設定がありますので、個別カラーランキングも出してみました。
2019y | 2020y | 2021y | 2022y | |
No,1 | ペッパーホワイト(15.9%) | ペッパーホワイト(14.5%) | ペッパーホワイト(16%) | ペッパーホワイト(17.8%) |
No,2 | ミッドナイトブラック(12.3%) | ミッドナイトブラック(10.8%) | ミッドナイトブラック(10.1%) | ミッドナイトブラック(9.4%) |
No,3 | ライトホワイト(6.8%) | ラピスラグジュアリーブルー(7%) | ラピスラグジュアリーブルー(7%) | ラピスラグジュアリーブルー(6.6%) |
No,4 | ホワイトシルバー(6.5%) | ライトホワイト(6.2%) | ブリティッシュレーシンググリーン(4.6%) | ブリティッシュレーシンググリーン(5.1%) |
No,5 | サンダーグレー(5%) | ホワイトシルバー(4.7) | チリレッド(4.6%) | ホワイトシルバー(5.1%) |
過去4年間、ペッパーホワイトがダントツの1位であることがわかります。
ブルーやグレーなど同じ系統色に複数種類があるカラーも多いので、個別カラーにするとばらつきが出ますが、ペッパーホワイトが人気なのが改めてわかりましたね。
気になる後継カラーは?
では、そんな「ペッパーホワイト」生産終了後の代わりとなるNewカラーはどんなものになるのか気になるとことでもあります。
それが、「ナノクホワイト(ナヌークホワイト)」です。
〈ナノクホワイト〉
ナヌークとはイヌイット語で「ホッキョクグマ」という意味があり、ホッキョクグマの特徴的な毛並みのような光沢のある明るい白をイメージとなっていますので、ホワイトのソリッドカラーは無くなってしまいました。
ライトホワイトも同時に生産終了となってしまったことで、ホワイトカラーにおいてはモデルごとの設定の違いはなくなりました。
クロスオーバーのボディカラーは別設定という印象がありますので、カラーにおけるモデルのボーダーレスは非常に驚きました。
また、今回の改変ではNewカラーも発表されました。
「メルティングシルバー3」
メルティングシルバーは第三世代になってから、誕生したカラーで高級感があり落ち着いたカラーをお求めの方には人気でした。
どちらのカラーもBMWで同じカラーの設定があり、「ナノクホワイト」は「ミネラルホワイト」として、「メルティングシルバー3」は「スペースシルバー」としてボディカラーに設定があります。
現在、正規ディーラーでは既に注文を開始されているようで、納車については2月頃からということでした。
ナノクホワイトはディーラーに現車があったにで撮影してきましたが、メルティングシルバー3の実車は無かったので、BMWのスペースシルバーにてご紹介させていただきます。
〈メルティングシルバー(BMW スペースシルバー)〉
MINI USA公式のYouTubeのインパクトが有り、とても素敵なので是非お時間あるときに観てみて下さい↓
ナノクホワイトは、一見ライトホワイトにも似ていますが、近くで見るとパールのような輝きがあり高級感を感じるボディーカラーで、インパクトのある鮮やかなカラーでした。
ミニのホワイトはクリームがかった、少し柔らかい印象があるので、はじめのうちは慣れないと思いますが、きっとペッパーホワイトのように人気カラーになるのではと思ってます。
当然ではありますが、既にナノクホワイトへ変更されているので、駆け込みでペッパーホワイトを新車購入ということも叶わないということになります。
それなら、中古車で探すしかない!ということで、イールではミニ専門店として数多くのペッパーホワイトを準備しております。
厳選されたミニの中からお気に入りの一台を見つけてください。
まとめ
これだけ人気、歴史があり、ミニを代表するカラーだったので、この機会に一挙にまとめてみました。
モデルの減少、マニュアル車の生産終了など、コスト削減などが背景にあるのか真意はわかりませんが、ミニならではの愛すべき部分が少しずつ無くなってしまうのは寂しいですが、新たな変化や進化を楽しむことも必要ですね。
きっとまた楽しませてくれるニュースが飛び込んできて、皆様と喜びを共有できることを楽しみに待ちましょう!!
数年後にミニはペッパーホワイトよりナノクホワイトでしょ!という日が来るかもしれませんからね!
個人的には、アイスブルーのように、ペッパーホワイトの限定販売やミニ生誕70周年で限定復刻なんてのも期待したいです。
関連記事
先述の通り、ミニはBMWに生まれ変わってからも何十色ものボディカラーが存在します。
こちらについてもまとめておりますので、是非こちらもご覧ください。
意外と知らないミニのボディーカラー 第2弾【レッド&オレンジ編】