MINI ブログ
不遇のミニ?時代の波に勝てなかった名車「ミニロードスター(R59)」を徹底解剖!
MINI Roadster(R59)は、拡大戦略を続けるMINIブランドから、ミニクーペに続いて発表された新型車です。クーペは2011年6月、そのオープン版のロードスターは2011年10月、それぞれ発表されました。そして発売からわずか約4年足らずで生産終了してしまった両車。販売期間の短さもあり中古市場でもほとんどお目にかかることがありません。
そんな希少車「ミニロードスター」がiR(イール)に入庫いたしましたので、この機会に徹底解剖しその魅力に迫ってみたいと思います。
いきなりですが・・
突然ですが、この部分何だと思いますか?!
リアトランクルームの上にあるシルバーメッキのこのパーツです。
アップにするとこんな感じ、何だかとても違和感が・・・。ちなみにスライドしたり動かすことは簡単にできなさそうです。鍵穴の差込口? 何かのセンサー? それともただの飾りでしょうか・・。
上記でも触れましたが、販売の期間の短さとツーシーターオープンというニッチな市場と相まって、ほとんど普段目にする機会が少ないこちらのミニロードスター。iRスタッフでも初めて間近に見ると言う人間も居たぐらいなのですが、トランクルームにあるこの一見奇妙なパーツが一体何なのか、そんな話題が飛び交いました。
ちなみにiRスタッフの正解率はなんと0パーセント!
ほ〜ら、この不思議なシルバーの物体が何なのか?気になってきましたね。
正解は、このブログの最後にお伝えいたしますので、最後まで読んでいってくださいね!笑
ミニロードスターとは
MINIブランド6番目のボディバリエーションとして、2012年春に納車が開始された「ミニロードスター(R59)」。ひとつ前に発表された「ミニクーペ(R58)」がベースのシリーズ初となる2シーターオープンになります。
写真はロードスター・ジョンクーパーワークス
グレード展開はクーペと同じ、1.6L直4エンジンの「クーパー」、1.6L直4ターボエンジンの「クーパーS」、そしてクーパーSにチューニングを施した最強グレード「ジョンクーパーワークス」の三種類。組み合わされるトランスミッションは、ジョンクーパーワークスは6速ATのみで、他の2グレードは6速MTと6速ATが設定されています。
クーペと同じく重心が低く傾斜の強いAピラーが特徴で、そのフォルムはコンバーチブル(R57)と比べてもとてもスポーティに見えます。まさに地を這うスポーツカーのたたずまいを感じさせますね。
ボディカラーの設定は
・チリレッド
・ペッパーホワイト
・ミッドナイトブラック
・ブリティッシュレーシンググリーン
・カイトブルー
・ライトニングブルー
・イクリプスグレー
・ハイクラスグレー
・スパイスオレンジ
・ホワイトシルバー
の10種類。
コンバーチブル(R57)は22種類のカラーバリエーションがありましたので、選べるボディカラーは少し少なめです。それでも、ミニ以外のクルマと比べれば十分すぎるほどに多いと言えますが。汗
ボディカラーは以前まとめているのでこちらをチェックしてみて下さい!
意外と知らないミニのボディーカラー 第2弾【レッド&オレンジ編】
意外と知らないミニのボディーカラー 第4弾【ホワイト&ブラック編】
インテリアははいかにもミニらしいデザイン。ミニのアイデンティティとも呼べるセンターメーターも健在です。写真のロードスターはオプションのビジュアルブーストが装備されています。
関連ブログ:MINIのドライブが100倍楽しくなる!【MINIコネクテッド】その使い方を徹底解説!
室内に乗り込むと、低重心のスタイリングと相まって、他のどのミニモデルよりもアイポイントは非常に低く感じます。スポーツカーに乗り込んだ時独特の「やる気感」が湧いてきますよ!
幌は手動式で、ガバッと後ろへ畳みます。マニュアルには幌の開閉は2人で行うように、とありますが、非常に簡単にできますので1人での作業も大丈夫。ただ乗り込んだままの開閉操作はアクロバティックでちょっとだけ難しい、手足の長い外国の方ならできるかもしれませんが。汗 手足の長さに自信がない方は車から降りて操作を行うようにしてくださいね。
ちなみに米国・欧州向けには、セミオートマ(ラッチ解除のみ手動)式も用意されています。電動の力を借りれば、閉めるのに8秒ほどだそうです。個人的にはマツダのロードスターのように、手動のソフトトップと電動のハードトップが選べたらよかったのになぁ、と思いました。
走行速度が80km/hを超えると自動でせり出してくる「アクティブ・リアポイラー」。60km/hを下回るとまた自動で収納されます。走るたびにワクワクするような仕掛けがまた憎いですね。
ちなみに停車時などスイッチひとつでアクティブリアスポイラーを作動させることも可能です。道行く人達に、これ見よがしに見せつけてみてはいかがですか?笑
コンバーチブル(R57)との違い
外観、スタイリング
コンバーチブル ロードスター
コンバーチブルとロードスターのサイズを比べると、全長、全幅はほぼ変わりませんが、全高はロードスターが30mm低くなっています。たかが30mmと思うかもしれませんが、Aピラーの角度がコンバーチブルより13度強く寝ているせいもあり、そのフォルムはどのミニよりも明らかにスポーティなスタイリングです。初めてロードスターを見た時は、「うわっ!めっちゃななめやん!」と関西弁でつっこみたくなるぐらい斜めに見えます。写真で見比べるとわかりやすいですね。
幌に関しては、コンバーチブルは電動オープンですが、ロードスターは手動での開閉になります。そのおかげでコンバーチブルに比べてなんと50kg、大人の女性1人分ほど車両重量が軽量化されており、燃費数値もロードスターの方が0.6km/L(JC08モード)ほど優れています。
シート
コンバーチブル ロードスター
大きな違いは、コンバーチブルは4シーター(4人乗り)、ロードスターは2シーター(2人乗り)であること。座席が2人分しかない分、ロードスターの方が前席の足元の空間は足を思いっきり伸ばせるぐらい広くなっていますよ。
ロードスターは後席こそありませんが前席背面に小さなスペースがありますので、バッグや手荷物など小さい物であれば置くことができます。
ラゲッジルーム
コンバーチブル ロードスター
ラゲッジルームの容量は、コンバーチブルは125L(ソフトトップの収納スペースも含めると170L)、ロードスターは240L(幌の開閉状態に問わず)ですので、後席がない分、約2倍近くもロードスターの方が収納スペースが広くなります。2人旅行であれば、大きめのトランクケースも問題なく積めますし、旅先でお土産をたくさん買い込んでも大丈夫ですね。
クーペや新型クラブマン(F54)などにも採用されている「スルーローディングシステム」により、前席に乗り込んだままラゲッジルームに荷物を置いたり、長尺物の積み込みにも対応できます。
まとめ
全長や全幅はほぼ同じミニのロードスターとコンバーチブル。高さはロードスターの方が低いため、流れるようなラインを描くスポーティなスタイルに仕上がっています。コンバーチブルはカジュアルで、ある意味可愛らしいミニっぽいデザインと呼べるかなと思います。
私は専門家ではないので試乗インプレッションはお伝えしませんでしたが、ロードスターはどのモデルのミニよりもスポーツカーらしい硬い走りでした。気軽にオープンエアを楽しむ、という点では両車ともに優劣はつけられませんが、クルマに実用性を求める方は、電動オープンで4人乗車ができる「コンバーチブル」、オープンエアをストイックに楽しみたい方は、手動オープンで2シーターの「ロードスター」を自信を持っておすすめしたいと思います。
セールス的にはあまり振るわず、わずか4年ほどで販売が終了してしまったミニロードスター。でもきっとそれは需要とコスパの問題だけだったんじゃないかなと思います。ある意味ミニシリーズの中で1番「ゴーカートフィーリング」を体現していたミニロードスター、もし出会えたならば迷わず「買い」と言えますよ!
って言ってるそばから、このロードスター君は瞬殺で売約済みになってしまいました。
次回入庫するのはいつになるか!?
最後に・・クイズの答えは?!
最後に、皆さんお待ちかねのブログ冒頭のクイズの答えを発表します!!
(ドラムロール )ダラララララララララ……ジャーン !
正解は、「本国仕様のナビゲーションGPSアンテナ」でした!
地図情報が国によって違う為、日本では残念ながら使用はできません。
どうでしたか?正解したあなたはかなりのミニ通です!ぜひiRで一緒に働きませんか?笑
ちなみに、ロードスター以外の他ミニモデルではラジオアンテナの土台に隠されていますよ。
前から「アンテナの土台がなんでこんなにモコっとしているのかな」と思ってはいたのですが、疑問がまたひとつ解消されました。
知らなかった方は、早速明日から周りの人にドヤってみてくだい笑
それでは!
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