MINI ブログ
【2019年度版】ガソリン車とディーゼル車、どちらがお得なのか考える ~F系編~
以前、下平が「ガソリンとディーゼルはどっちがお得?」というタイトルで、税金や燃料代の違いでランニングコストがどれほど変わるかと言うことを取り上げていて結構反響があったようです。
やはり皆さん何かとコストがかかる輸入車(ミニ)の維持費が気になるようですね。
それに便乗してアクセス数を増やそうと目論む私は、もう少し掘り下げた内容で損得を考えてみようかと思います。
今回は車両償却と燃料代を考慮して、実際に売却するまでの事を考えて算出してみました。
*関連ブログ
【ガソリンとディーゼルはどっちがお得?】MINIの維持費とオススメモデルを考察します!
現行の4車種で作成し、算出したロジック(基準)は下記の通りです。新車価格や平均買取価格は、先日中山がアップしたブログに合わせていますので、よろしければご覧になってください!
・平均買取価格は、新車販売から3年経過、1万km〜3万km時の最初の車検タイミング
・装備やカラーなどでも差が生まれるため、全てを含めたオートオークションの市場平均値で判定
・直近6ヶ月のデーターでなおかつ、事故歴・修復歴なし
・燃費はカタログから参照
・「1年間の車両償却+燃料代」は、「(新車価格-平均買取価格)÷3年+燃料代(1年間1万km)」
※F60は発売開始から3年経過していないため「÷2年」で算出)
・燃料価格は2020年5月8日に「gogo.gs」の東京平均価格を参考
*関連ブログ
*ズバリお得なミニはコレ!新車で買ったミニは高く売れるの?気になるMINIのリセールバリューランキングを大公開! 〜ハッチバック&コンバーチブル編〜
*ズバリお得なミニはコレ!新車で買ったミニは高く売れるの?気になるMINIのリセールバリューランキングを大公開!~後編 クラブマン&クロスオーバー編~
3drハッチバック(F56)
言わずと知れた「THE MINI」 3drハッチバック!
サイズは先代より一回り大きくなり、5ナンバーから3ナンバーへ変わり、BMW MINIでは初採用のLEDヘッドライトや前車接近警告機能、パーキングアシスト、ヘッドアップディスプレイなどの最先端技術も装備できるようになりました。
F56 | 新車価格 |
平均買取金額 (残価率) |
燃費 |
1年間の燃料費 (1万キロ走行) |
1年間の 車両償却+燃料代 |
ワン | 226万円 | 134万円(59%) | 19.2km/L | 521L×132円=68,772円 | 375,438円 |
クーパー | 280万円 | 144万円(51%) | 18.3km/L | 546L×132円=72,072円 | 525,405円 |
クーパーD | 300万円 | 175万円(58%) | 23.9km/L | 418L×103円=43,054円 | 459,720円 |
クーパーS | 339万円 | 173万円(51%) | 17.6km/L | 568L×132円=74,976円 | 628,309円 |
クーパーSD | 379万円 | 195万円(51%) | 23.8km/L | 420L×103円=43,260円 | 656,593円 |
購入時の価格が抑えられ、残価率も高いワンが3drハッチバックのなかでは圧倒的にお得です。
次いで、クーパーDが残価率も高く燃料代を抑えられ、お得第2位です。
クーパーとクーパーDを比べると残価率が良く燃料代も抑えられるクーパーDの方がお得に走れますが、クーパーSとクーパーSDを比べると、燃料代が安く抑えられているにもかかわらず、1年間のランニングコストはガソリン車のクーパーSの方が安く抑えられています。残価率は同じ51%ですが、新車価格の影響があり、燃費・燃料代を抑えられていてもランニングコストとしては抑えられなかったようです。
3drハッチバック(F56)ランニングコストランキング
1位 ワン
2位 クーパーD
3位 クーパー
4位 クーパーS
5位 クーパーSD
5drハッチバック(F55)
MINIで初めてハッチバックモデルに待望の5人乗りが実現した5ドア。同じ5ドア5人乗りのMINIクロスオーバーだとサイズ感がネックだったというユーザーには嬉しい新モデルです。エクステリアとインテイリア、オプション装備については基本的にはMINI3DOORハッチバックと同じ内容ですが、トランクスペースが278Lと3DOORより67Lの拡大がなされており、機能性および利便性もアップされています。
F55 | 新車価格 |
平均買取金額 (残価率) |
燃費 |
1年間の燃料費 (1万キロ走行) |
1年間の 車両償却+燃料代 |
ワン | 255万円 | 136万円(54%) | 19.2km/L | 521L×132円=68,772円 | 465,438円 |
クーパー | 298万円 | 181万円(61%) | 18.3km/L | 546L×132円=72,072円 | 462,072円 |
クーパーD | 318万円 | 200万円(63%) | 23.9km/L | 418L×103円=43,054円 | 436,387円 |
クーパーS | 362万円 | 183万円(51%) | 16.4km/L | 610L×132円=80,520円 | 677,186円 |
クーパーSD | 382万円 | 235万円(62%) | 23.8km/L | 420L×103円=43,260円 | 533,260円 |
5drハッチバックに関しては、クーパーDがランニングコストが低いようです。クーパーSとクーパーSDに関してはクーパーSDに軍配があがりました。ワンは残価率が低いことが影響し、クーパーD・クーパーに次いで第3位です。
これなら5drハッチバック(F55)はクーパーDが買いですね!
5drハッチバック(F55)ランニングコストランキング
1位 クーパーD
2位 クーパー
3位 ワン
4位 クーパーSD
4位 クーパーS
クラブマン(F54)
2015年にフルモデルチェンジしたミニクラブマン。大幅にボディサイズが拡大され、ラゲッジスペースも先代の260Lから360Lへと拡大し、リヤシートを倒すと1250Lまで積みこむことが出来るようになりました。デザイン面では、先代モデルの特徴だった運転席側のクラブドア(観音開きドア)が廃止となり、4ドア+リア観音開きとなっています。また、MINIでは初採用の電動パーキング・ブレーキや電動シートなど、他のモデルとは差別化された高級感溢れる仕様となっています。
F54 | 新車価格 |
平均買取金額 (残価率) |
燃費 |
1年間の燃料費 (1万キロ走行) |
1年間の 車両償却+燃料代 |
ワン | 290万円 | 174万円(60%) | 17.2km/L | 581L×132円=76,692円 | 463,358円 |
クーパー | 344万円 | 186万円(54%) | 17.1km/L | 585L×132円=77,220円 | 603,886円 |
クーパーD | 364万円 | 217万円(60%) | 22.0km/L | 455L×103円=46,865円 | 536,865円 |
クーパーS | 384万円 | 202万円(53%) | 16.6km/L | 602L×132円=79,464円 | 686,130円 |
クーパーSD | 404万円 | 222万円(55%) | 22.7km/L | 441L×103円=45,423円 | 652,089円 |
クラブマンは、ワンがランニングコスト1位となりましたが、驚くことにクーパーとクーパーSDの差が7万円以内に抑えられています。もしもワンが候補に入っていないのであれば、購入の価格は高いけれどもランニングコスト面から見ると、この金額差でグレードアップできるならクーパーSDもアリだと思います!
クラブマン(F54)ランニングコストランキング
1位 ワン
2位 クーパーD
3位 クーパー
4位 クーパーSD
5位 クーパーS
クロスオーバー(F60)
現行モデルからひとクラス上のプレミアム・コンパクト・セグメントに移行したクロスオーバー。2000cc、4気筒ターボエンジンが搭載され、クリーンディーゼルエンジンの設定もあります。ONEでも1500cc、3気筒ターボエンジンのため、102馬力・180Nmの最大トルクを発揮するため加速にストレスは感じ難い作りになっています。ALL4に関しては、あらゆる路面での安定性と悪路の走破性を高めた機能的なモデルです。
*クロスオーバーに関しては、デビューが1年遅い2017年になるため、ロジック(基準)を2年・0~2万kmに変更しています。
F60 | 新車価格 |
平均買取金額 (残価率) |
燃費 |
1年間の燃料費 (1万キロ走行) |
1年間の 車両償却+燃料代 |
ワン | 335万円 | 232万円(69%) | 14.2km/L | 704L×132円=92,928円 | 607,928円 |
クーパー | 367万円 | 278万円(75%) | 16.6km/L | 602L×132円=79,464円 | 524,464円 |
クーパーD | 386万円 | 290万円(75%) | 21.2km/L | 472L×103円=48,616円 | 528,616円 |
クーパーS | 434万円 | 315万円(73%) | 15.5km/L | 645L×132円=85,140円 | 680,140円 |
クーパーSD | 483万円 | 347万円(71%) | 20.8km/L | 481L×103円=49,543円 | 729,543円 |
クロスオーバーに関しては、驚きの結果が出ました!
クーパーとクーパーDのランニングコストがかなり低い事が判明しました。
残価率が他グレードに比べて低く、燃費も低いためワンが第3位になっています。
しかし、ワンは購入金額を大幅に抑えられるため候補には十分入ってくるのではないでしょうか。
クロスオーバー(F60)ランニングコストランキング
1位 クーパー
2位 クーパーD
3位 ワン
4位 クーパーS
5位 クーパーSD
まとめ
クロスオーバーの結果は、自分でビックリしています。
良い意味で、予想を裏切ってくれました。
ただ、販売時期が他の車種より最近なので、今後の市場価格の動きが気になります。
今回はガソリン車とディーゼル車、どちらがお得なのか?を検証してみましたので、全グレードを対象にしていませんが、機会があれば全グレードで同じような企画をやってみたいと思います。
社長には売れにくくなる在庫車が生まれるからヤメロって言われそうですが・・・。
最後に今回検証した車種、グレードのランキングの発表です!
1位 3drハッチバック(F56)ワン 年間ランニングコスト¥383,253-
2位 5drハッチバック(F55)クーパーD 年間ランニングコスト¥443,075-
3位 3drハッチバック(F56)クーパーD 年間ランニングコスト¥466,408-
4位 5drハッチバック(F55)クーパー 年間ランニングコスト¥470,262-
5位 クラブマン(F54)ワン 年間ランニングコスト¥472,073-
あっ!
ご挨拶がだいぶ遅れましたが、今回のブログは阿部がお送り致しました~♪