MINI ブログ
冒険心を纏うフラッグシップ。新型MINI Countryman「Untamed Edition」をMINI専門店iRが読み解く
「飼い慣らされない」MINIが、ついに本気を出した

2026年10月6日、MINIはフラッグシップSUV「Countryman(カントリーマン)」に、アウトドア性能を研ぎ澄ました新しい仕様「Untamed Edition(アンテイムド・エディション)」を発表しました。
生産は2026年11月にドイツ・ライプツィヒ工場で開始、マーケットローンチは2027年初頭の予定です。
「Untamed」とは「飼い慣らされていない」という意味。MINIがこの名を使うのは、先代(F60)カントリーマンの限定仕様「Untamed Edition」以来ですが、今回は内容がまるで違います。
先代が内外装の「装い」を中心とした特別仕様だったのに対し、新型は車高アップ・オールテレーンタイヤ・アンダーガードという「走破性そのもの」に踏み込んでいます。
さらにルーフテントメーカーAUTOHOME、キャンプギアのHELINOXとのコラボレーションも用意され、クルマというより「週末の過ごし方」を丸ごと提案するパッケージになっています。
MINI専門店として数多くのカントリーマンを扱ってきたiRが、公式プレスリリースをもとに、このクルマの中身と「いまカントリーマンをどう選ぶか」を読み解きます。
Untamed Editionの主な装備・仕様
「見た目のタフさ」だけでなく、足回り・タイヤ・補強パーツまで手が入っているのが今回の特徴です。
公式プレスリリースの内容を整理しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| パワートレイン | Countryman C / D / S ALL4(ガソリン・ディーゼル)、E / SE ALL4(EV)。展開は市場による |
| 車高 | サスペンションリフト約15mm、最低地上高は最大約19mmアップ。
アプローチアングル・ブレークオーバーアングルも最適化 |
| タイヤ・ホイール | 専用開発のPirelli Scorpion All Terrain Plus × 19インチ「Untamed Edition Spoke」
(5本スポーク、クラシックなスチールホイールがモチーフ) |
| 外装の保護 | ホイールアーチ・サイドシル・パワードームにテクスチャー付きマットブラック保護フィルム
前後に新設計のアンダーガード(Dark Steel仕上げ) |
| フロントデザイン | 縦基調の新グリル、Dark Steelのグリルサラウンド、新サイドシル、新リアディフューザー、Cピラーに山をモチーフにしたUntamedロゴ |
| ボディカラー | 専用色:Hideaway Grey / Nomad Blue / Frozen Nomad Blue(MINI量産車初のマット塗装)。
ほかにNanuq White / Midnight Black。ルーフはGlazed WhiteまたはJet Black |
| 内装 | Vescin Nightshade Blueスポーツシート(岩背をイメージしたニット素材、Cornflower Blueのステッチ)、ダッシュ・ドアにMillennial Melangeのニット、アクセントはDark Steel、ゴム製フロアマット・ラゲッジマット |
| 積載・牽引 | オプションのトーバーで牽引最大2,000kg、ルーフ耐荷重は走行時75kg・停車時300kg |
| コラボ装備 | AUTOHOME(イタリア)と共同開発のルーフテント(ガスダンパーで数秒で展開)、HELINOXとの専用キャンプコレクション(チェア・テーブル) |
| 生産・発売 | 2026年11月生産開始(ライプツィヒ工場)、2027年初頭発売 |
注意したいのは、車高アップとオールテレーンタイヤの扱いが市場ごとに異なる点です。

北米では全グレードで車高アップとATタイヤが標準、欧州では車高アップがEV限定でATタイヤはオプション、その他地域ではATタイヤがアフターセールス扱いとされています。
日本導入時の仕様と価格は現時点で未発表です。
出典:BMW Group PressClub The new MINI Countryman Untamed Edition: More freedom for adventure(2026年10月6日)

iRが注目する3つのポイント
海外ニュースをそのまま届けるだけでは、専門店のブログになりません。
日々カントリーマンを販売・買取・整備している立場から、3つの角度で考えます。
1. 「オフロード風」ではなく「オフロード対応」。
先代F60のUntamed Editionや、これまでの「ALL4」モデルは、あくまで舗装路での安定性や雪道対応が主眼でした。
今回は車高を上げ、タイヤを変え、ABS・DSC・ステアリングの制御まで専用に調整しています。
つまり「キャンプ場の未舗装路や林道を、車を気遣わずに走れる」ことをメーカーが正式に想定した、MINI史上初めてのモデルと言えます。
これまで「MINIは好きだけどアウトドア趣味には向かない」と諶めていた方にとって、初めて現実的な選択肢が生まれたというのがiRの見方です。
2. 「特別仕様車」は中古車市場で指名買いされやすい
iRが扱ってきた経験則として、専用カラー・専用ホイール・専用内装を持つ特別仕様車は、流通台数が少ないぶん「この仕様でなければ」というお客様がつきやすく、相場が崩れにくい傾向があります。
今回はMINI量産車初のマット塗装「Frozen Nomad Blue」が設定されており、数年後に「あのマットのカントリーマン」として指名されるカラーになる可能性が高いと見ています。
ひとつだけ注意点を。
マット塗装は洗車・コーティングの方法が通常のグロス塗装と異なり、扱いを誤るとムラが残ります。
買取査定でも塗装状態が評価を左右しますので、ご購入後のメンテナンスは専門店にご相談ください。
3. 整備工場を持つiRだから言える「足回り」の話
車高を約15mm上げ、オールテレーンタイヤを履くと、通常のカントリーマンとは走行フィールやタイヤノイズ、タイヤ交換時の選択肢が変わります。
Pirelli Scorpion All Terrain Plusは専用開発品のため、将来の交換時に同等品をどう確保するかがオーナー様の関心事になるはずです。
また、日本仕様で車高アップがどう扱われるか(欧州同様にEV限定か、全グレードか)は、購入判断の大きな分かれ目になります。
現行カントリーマンはBMW X1と基本設計を共有しており、機関部の信頼性や部品供給の面では安心材料が多いモデルです。
専用装備の部分だけ、専門店の整備士が定期的に見ていくという付き合い方が良いと考えています。
いまカントリーマンをどう選ぶか——現オーナー様とご検討中の方へ
発売は2027年初頭。日本への導入時期と価格は未発表ですが、「待つか、今選ぶか」はお客様の状況で答えが変わります。
| お客様の状況 | iRからのご提案 |
|---|---|
| 先代F60カントリーマンにお乗りで、キャンプやスキーが趣味 | Untamed Editionは最も「乗り換え理由」になりやすいモデル。日本仕様発表までの間に、現在のお車の買取相場を把握しておくことをお勧めします |
| 現行カントリーマンにお乗り | 無理に乗り換える必要はありません。ルーフテントやキャンプギアは後付けでも楽しめます。オールテレーンタイヤの装着可否は当店整備工場にご相談ください |
| 初めてMINIを検討中で、アウトドア用途が主 | 本命はUntamed Editionですが、導入まで時間があります。まずはiRの在庫車で現行カントリーマンのサイズ感と荒レスペースを体感しておくと、発表後の判断が早くなります |
| アウトドアより街乗りが中心 | 車高アップとATタイヤは乗り心地と燃費に影響します。標準モデルやJCW、あるいは程度の良い先代F60 Untamed Edition(外装重視の特別仕様)も有力な選択肢です |
iRでは現在、15台のカントリーマンを在庫中。(2026年10月10日現在)
イール世田谷・イール横浜の各店でカントリーマンをご用意可能。
先代(ミニクロスオーバー/F60)と現行(ミニカントリーマン/U25)を並べて比べられるのは専門店ならではです。
「MINIでどこまで行けるか」が変わる一台

Untamed Editionは、MINIの「ゴーカートフィーリング」を捨てずに、行ける場所を広げたクルマです。
日本導入の詳細が分かり次第、iRのブログとSNSで続報をお届けします。
「自分の使い方に合うカントリーマンはどれか」——その答えは、実車を見て、座って、専門スタッフと話すのが一番の近道です。
お近くのiR各店へ、お気軽にお越しください。