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2021.03.21公開 / 2021.03.21更新

ミニクロスオーバー(F60)のワイパービビりに悩んでるオーナーに朗報!?その原因と解決のヒント教えちゃいます!

お客様からのお困り事で、ワイパーのビビりが酷いと言われることが多く、ネットで調べてみたところビビりについて困っている書き込みが多い事に驚きました。

特に現行(第3世代)のクロスオーバー(F60)のフロントガラスのワイパーのビビりに困っている方が多いようで、「ガガガッ」「ギュギュギュ」など、音は盛大に鳴り、フロントガラスに付いている雨は綺麗にはけず、ストレスが結構溜まります!

そもそも、なぜワイパーがビビるのか?ビビる原因は何なのか?

今回はビビりについて、ワイパーとフロントガラスについて調べてみました!

 

 

ワイパーのビビリ・拭き残しの原因

厳密にいうと、ワイパーゴムはフロントガラスに付いている雨などを綺麗にかき消しているわけではなく、じつは水分をすごく薄く延ばしているだけなんです。薄く延ばされた水分は瞬時に蒸発しているので、ワイパーがかき消しているように見えていて、その薄く延ばす時にワイパーゴムやフロントガラスに原因があれば、ハケが悪かったりビビりを起こしたりします。

ハケが悪かったりビビるには何か原因があり、その原因が分かれば、解決できるかもしれません。

 

ワイパーゴムの対策編

ワイパーに問題がある場合は、比較的安価で楽に解決することができ、主な原因としては汚れ・劣化などが大半ですが、自分で交換した時も原因が発生する事があるので注意が必要になります。

 

ワイパーゴムの汚れや劣化

一番最初は、簡単に確認することができるワイパーゴムの汚れや、劣化です。

普段ワイパーを使っていない時に、ワイパーゴムとフロントガラスの接地部分に、ホコリ・花粉・黄砂などの異物が溜まっていき、雨が降った時にそのままワイパーを使用すると、異物をフロントガラスに塗り広げてしまい、フロントガラスが汚れてしまいます。

これではワイパーゴムやフロントガラスに良くないですね。

 

 

塗り広げられた汚れが乾き、フロントガラスの表面状態が悪くなればワイパーゴムも滑らかに動かないはずです。

また、ワイパーゴムは紫外線・熱・雨(酸性雨)などが原因で硬化してしまい、フロントガラスの曲面にフィットせずハケが悪くなり、部分的に接地することでビビりの原因にもなるので、長期に渡ってワイパーを使用していない場合は濡れたタオルでワイパーゴムの汚れとフロントガラスの汚れを拭き取ってみましょう!

 

ワイパーゴムの取付状態が悪い

BMWミニのワイパーは、市販されているワイパーゴムと交換できるものがあります。

純正のワイパーしか装着できない車種もありますが、自身でワイパーブレードやワイパーゴムを交換した時は、しっかり取り付けられているか注意が必要です。

市販のワイパーブレードに交換できる種類は、ワイパーアームの先がU字になっているタイプで、それ以外のワイパーアームに対応できている市販のワイパーブレードも出てきているようですが、その数はまだ少ないようです。

 

 

U字タイプのワイパーアームで、ワイパーブレードごと交換したのであれば取付状態が悪いといった可能性は低いですが、ワイパーゴムを交換した場合はワイパーゴムの溝ワイパーブレードの爪がキチンとハマっているか確認してください。ワイパーブレードには数か所の爪があるので、1つでも外れているとハケが悪くなりビビりの原因になってしまいます。

 

*黄色矢印(6か所)がワイパーブレードの爪で、下のワイパーの様にしっかり溝がハマっていることが重要です。

 

グラファイトワイパーで検索すると、色々なメーカーのホームページが出てきますが、私が20年以上お世話になっているのは株式会社デンソーワイパシステムズから発売されている、NWBシリーズです。

以前に、仕事の関係で埼玉県にある加須工場に見学に行ったためか、それ以来NWBをずっと使用していますが、他にもBOSCH(ボッシュ)やBELLOF(ベロフ)からも対応しているワイパーブレードが発売されているのでチェックしてみてください!

 

フロントガラスとワイパーゴムの接地角度

ワイパーブレードが純正品しか対応していない車で、さらにグラファイトワイパーに交換できない場合は接地角度の調整で改善することがありますが、もしかしたらこれが最終手段になるかもしれません。

ワイパーゴムにはハケが良いとされる角度がありますが、これは見た目での判断が難しく、分度器を使って何度にすれば良いという話でもありません。ワイパーを動かしている時のゴムの角度が寝すぎていても、垂直過ぎてもハケが悪くなったり、ビビりの原因になったりします。

 

*写真は、ワイパーゴムを横から写しています。ワイパーゴムの先端が右に大きく寝てしまっています。

 

自分で角度調整するのは困難ですが、器用な人は調整できるかもしれませんし、不安な人はディーラーに相談してみてください。

ミニ正規ディーラーのメカニックに話を聞いてみたところ、現行のクロスオーバー(第3世代)でこの角度調整を行うことがあるようですが、ワイパーを新品に代えてフロントガラスの汚れや油膜を除去しても改善しない場合に、角度調整を行うようです。

 

フロントガラスの対策編

ワイパーを新品に変えても、フロントガラス側に問題があれば、解決できていません。

フロントガラスが綺麗になるまでウォッシャー液を出してワイパーを動かし続ける人がいますが、これはワイパーの状態を悪くし雨日のワイパーの拭き残しの原因になるので、目に見えるホコリや砂などの汚れは濡れたタオルなどで綺麗に拭いてください。

 

フロントガラスの汚れや油膜の状態

ワイパーゴムの汚れや劣化で少し触れましたが、フロントガラスが汚れている事がビビりの原因になる事もあります。

汚れといっても、単に汚れているに限らず、油膜によって汚れている事もありますが、なぜ油膜が付着するのか・・・。

以下の3つが大きな原因と言われています。

 

~ボディのワックスが原因~

ボディに塗ったワックス(特に屋根)が雨で流れて、ガラスに付着するといった事があります。最近はガラスコーティングが主流になっているのであまりワックスを塗る事はないと思いますが、洗車機のワックス洗車でも、ガラスに油膜が付いてしまいます。

 

 

~劣化した撥水材が原因~

フロントガラスに撥水加工を施していたり、撥水効果のあるウォッシャー液を使用している場合、その撥水剤が劣化し油膜になってしまうことがあります。

 

 

ネットで色々調べたところ口コミの件数が多く、効果が期待できそうなアイテムを発見したので、ブログ用に試したいという理由を付けて会社に購入してもらいました!

 

 

クレ556でお馴染みの、呉工業から発売されている、Clean&Repel(クリーン&リペル)!

ガラスクリーナーと撥水コートが一体になっているようで、現行クロスオーバーのフロントガラスのワイパービビりにはもってこいの商品のようです。

スプレーノズルになっていて、綺麗なフロントガラスに数回吹きかけてタオルで拭くように塗り広げていく商品で、いざ使用してみると撥水コートが含まれているので雨弾きはしっかり効果が出ていましたが、肝心のビビり軽減は効果が見えず社長にちょっと怒られちゃいました。(苦笑)

 

~大気中に含まれている油分が原因~

幹線道路など交通量が多かったり、トラックなど大型車が頻繁に通っている道路付近では、空気中にある油分を含んだ排気ガスが雨と共に車に降り注ぎ、油膜へ変化します。

 

 

色々な種類の市販品が売られているので、油膜が原因と思われる場合は、油膜取りでフロントガラスの油膜を除去してください。

私が油膜取りで愛用しているのは、プロスタッフ社から発売されている「キイロビン」で、かなり昔から発売されている商品です!

 

 

付属のスポンジでこすり落とすように油膜を剥がしていくのですが、油膜が強いと結構大変で液剤がフロントガラスに弾かれず、「のめ~」っとガラスに広がるようになったら油膜が取れた証拠です。

 

ワイパーゴムとフロントガラス両方編

ワイパーゴムとフロントガラス各々の原因と対策を書きましたが、ワイパーゴムとフロントガラス両方が原因という事もあります。両方に原因がある場合、簡単に解決し難いですが、もしフロントガラスに撥水加工を施しているなら、撥水加工が原因と言って間違いないでしょう。

 

フロントガラスの撥水材とワイパーゴムの相性が悪い

フロントガラスに施している撥水加工と、使用しているワイパーゴムの相性が悪い事があります。

雨が丸い粒になってフロントガラスを流れ落ちていく撥水コーティングをしているなら、撥水コーティング用のワイパーゴム(グラファイトワイパー)と交換することをオススメします。

グラファイトとは黒鉛の事を言い、ワイパーゴムの表面にグラファイト加工が施されていて、ワイパーを動かす度に表面に加工されているグラファイトが少しずつ剥がれて、ワイパーゴムとフロントガラスの摩擦係数を下げてビビりを軽減しますが、全部剥がれ落ちたら効果が無くなります。

見た目では分からないのですが、使用頻度にもよりますが各メーカーは半年~1年でゴムの交換を推奨しています。

もし、ワイパーブレードやワイパーゴムが市販品と交換できるのであれば、グラファイトワイパーに交換してみると良いかもしれませんが、フロントガラスに撥水加工をしていなければ撥水用のワイパーゴムに代える必要はありません。

 

おまけ

ソフト99などから、「ワイパービビり止め」という商品が発売されています。

「ワイパーのブレードゴムに塗りこむだけでゴムのキズを埋め、ビビリを止め、拭き残しも減ります」と、商品説明が書かれており、キャップに付いている筆を使用し、ワイパーゴムにビビり止め液を塗布する商品ですが、塗布して30分乾かしてからワイパーアームに装着したり、2時間以上使用してはいけないなど時間がかかる作業なので、雨の日にすぐ試すという事は出来ませんが、¥800ほどで購入できる商品なので手軽に試しやすいと思います。

 

まとめ

雨になったらワイパーを動かす。

すなわち、雨の日にならないとワイパーがビビるのか、ハケが良いのか分からないという事です。

撥水コーティングを施工していて、そこそこのスピードを出していればワイパーが逆に邪魔だったりするかもしれませんが、ワイパーを動かしたときにビビると、ストレス溜まりますし、周りの目が気になるというか、恥ずかしいというか・・・。

原因も、それに合った対策も一通り書きましたので、参考になればと思います。

あらかじめワイパーコンディションが良いと、憂鬱な気分も雨と一緒に吹き飛ば~す!