MINI ブログ
【保存版】第3世代F系ミニ/鍵のトラブルと解決方法 〜スペアキーの意外な落とし穴!?〜
各世代のBMWミニの「鍵」について以前まとめてご紹介した記事があり、こちらの反響が非常に良く、ミニのカギでお困りの方が多いことを知ることができました。そこで今回は第3世代F系ミニであるミニ3ドア(F56)、ミニ5ドア(F55)、ミニコンバーチブル(F57)、ミニクラブマン(F54)、ミニクロスオーバー(F60)の鍵について、より詳しく深掘りしてご紹介していきます。あまり知られていない機能や、多機能がゆえの落とし穴も!?ミニの鍵にまつわるご不明点やトラブルを、解決方法を交えてご紹介していきます!
※第1世代、第2世代R系ミニの鍵についてはこちらの記事をご覧ください
INDEX
基本の操作方法
まずは基本の操作方法から。第3世代F系ミニの鍵に付いているボタンは3つ。
(1)集中ロック/施錠
ミニのドア、及びトランクの鍵をロックします。
長押しすると・・・
ドア、ガラスサンルーフ、ソフトトップ(幌)が閉じ、サイドミラーが電動で格納します(コンフォートクローズ機能)
(2)集中ロック/解錠
ドア、及びトランクのロックを解除します。長押しロックで格納されたサイドミラーも同時に開きます。
長押しすると・・・
ドア、ガラスサンルーフ、ソフトトップ(幌)がフルオープンになります(コンフォートオープン機能)
(3)テールゲート/ロック解除
テールゲートオープンのボタンを押すと、トランクドアの鍵だけが解錠されトランクを開けることができます。
トランクだけしか鍵を開けたくなくて、でも荷物を積み下ろししたい時(そんなことある?)に使用します。
この際、トランク内にリモコンキーを置いたままトランクドアを閉めてしまうと、自動的にロックがかかってインロック(鍵の閉じ込め)されてしまう為、くれぐれもご注意下さい。
長押しすると・・・
新型ミニクラブマン(F54)の場合、1度目の長押しで右側のスプリットドアがフルオープン、2度目の長押しで左側のスプリットドアもフルオープンになります。
新型ミニクロスオーバー(F60)の電動トランクドア装備車の場合、長押ししている間、自動でハッチバックがオープン。(ボタンを離すと作動が中断されます)F60のみ、同ボタンの長押しで閉めることも可能。
ドアハンドルの操作が不要なため手がふさがっている時などに便利ですが、予想以上に勢いよく開くので周囲にお子様や障害物が無いか十分注意して下さい。
アラームシステム装備車
純正セキュリティ「アラームシステム」装備車の場合は、「アラームシステムの作動ON/OFF」の切り替えもリモコンキーからおこないます。
こちらは別記事にまとめてありますのでこちらをご覧ください。
テールゲートオープン機能を停止する方法
第3世代F系のミニクラブマン(F54)、ミニクロスオーバー(F60)のみ使用可能なリモコンキーでのテールゲートオープン機能ですが、ポケットの中で意図せず長押ししてしまい、勝手にトランクドアが開いてしまうことも。
いっそリモコンでのトランクドア開閉機能が不要な場合は、車両の設定画面から、機能の停止が可能です。
【車両情報/設定】メニューから
【車両設定】
【ドア/キー】
【トランクドアのアイコンを選択】
ここで希望の設定を選択して下さい。
勝手に開くのを防ぐ場合は、以下の2つのどちらかがオススメ。
【ボタンをロックする】
→リモコンキーのトランクドアボタン操作が行えない状態になります
【スプリットドアを開けるには、車両のロックを事前に解除しておくこと】
→ロック解除後でないとトランクボタン操作が行えない状態にする。トランクドア操作に2段階解除をかけられる。
※※※ただしマイナーチェンジ前のクラブマンには設定画面がなく機能停止ができません※※※
何かの拍子でトランクが急に開いてしまっても、壁や物に当たらない位置に駐車するよう心がけましょう。
便利なオプション“コンフォートアクセスシステム”
新車購入時のメーカーオプションで追加装備可能な「コンフォートアクセスシステム」。キーをポケットやバックの中に入れていれば、ドアハンドルに付いた黒い小さなボタンを押すことでドアロックの開錠/施錠が可能。
第3世代F系ミニの場合は車内で鍵を使用することが無いので、ドアロックの為にリモコンキーがあると言っても過言ではありません。そのドアロックもキーレスなれば、普段使いがより快適に♪第3世代F系ミニにはオススメのオプションです。
また、第3世代F系のミニクラブマン(F54)、ミニクロスオーバー(F60)の場合、リアバンパー下にセンサーが設けられている為、足をバンパー下にかざすことで、クラブマンはトランクドアを右、左の順番で、クロスオーバーの電動トランクドア装備車の場合は、全開まで電動で開きます。(イージーオープナー機能)
またミニクロスオーバー(F60)の場合、同様に足をバンパー下にかざすことで電動でトランクを完全に閉めることも可能。
【注意】トランクに鍵がかからない!?
実はこのコンフォートアクセスシステム。キーを所持していればトランクドアハンドルを握るだけでトランクロックの開錠ができる機能もついています。ダイレクトにアクセスできて便利な反面、キーを持っている限りトランクは永遠に開いてしまうので「鍵がかからない!?」と不安になることも。
ただ実際には鍵はかかっていて、鍵が離れた位置にあればトランクは開きません。距離としておおよそ1.5m以内。それ以上離れた位置に鍵があればトランクは開きません。
バラバラに・・・
ふと手から落としてしまった際に、バラバラになってしまった・・・・
実はこの丸い部分はあくまでも飾り。
丸い部分が無くても通常通り使用が可能です。
交換用の「デザイン・キー・キャップ」というパーツもあります。
純正品だけでなく、社外品も個性的なものが多いので、お気に入りのアイテムを探してみるのも「LIFE WITH MINI」の楽しみ方です。
ブレードキーの役割
リモコンキーにはブレードキー(スライドキー、内蔵キー、物理キーとも言われます)が収納されています。
緊急時のドアロック解除
リモコンキーのリモコンが効かなくて、ドアが開けられない場合、ブレードキーを使用して解錠しましょう。
まずはリモコンキーのこちらのボタンを押しながらブレードキーを引き抜きます。
次に、車両のドアハンドル(運転席)にある鍵穴を覆っているカバーを外します。
下側にブレードキーを差し込む穴があるので、そこに差し込みます。
グッと押し込んだ後、カバーは勝手に外れないことが多いので、カバーとドアハンドルの隙間を引っ掻くようにしながらカバーを外して下さい。
出てきた鍵穴にブレードキーを差込むとドアの施錠・開錠が可能となります。
F57のグローブボックスの鍵
ミニコンバーチブルのグローブボックスには鍵穴が備え付けられています。
これは、幌をフルオープンにした状態で駐車し、そのままお出かけされる方のために、グローブボックス内に置いた貴重品を守るため鍵をかけられるようになっています。
しかし、あけたまま出かけるって・・・日本ではあまり見かけませんよね。
電池が無くなった場合のエンジン始動方法
リモコンキーが効かなくなった場合、多くの場合は電池切れでしょう。
その際、鍵を持って乗車しても、いつものようにエンジンが始動できないことがあります。
そんな時は、ここにリモコンキーを近づけ、車両が反応するまで待ちます。
「カシャ」といった音がどこからか聞こえると、車両が鍵を認識した合図。
鍵はその位置に固定したまま、ブレーキを踏んでいつものエンジンスタートスイッチ ON でエンジンをかけましょう。
電池の交換方法
リモコンキーの反応が悪い場合や、メーター内の警告灯表示に電池残量低下の表示が出た際は、早めにリモコンキーの電池交換をしましょう。内蔵されている電池はコンビニ等でも購入可能な「CR2032」という規格のボタン電池。難しい操作や特殊な工具は使用しないので、是非ご自身でトライしてみましょう。
内蔵されているブレードキーを使用して裏蓋を開けます。溝にキーの先端をはめ込み、テコの原理で・・・
パカッと。
ただ、薄いプラスチック素材でできたカバーなので、溝部分が拗れるのが嫌な方は、薄いマイナスドライバーや非金属のヘラなどで開けると良いです。
裏蓋を外すと今度は中蓋。こちらもブレードキーを使用し取り外します。ブレードキーの差し込み方向に注意。ここはテコの原理ではなく、そのまま上に持ち上げます。
中蓋が取れるとボタン電池が出てきました。電池はツメで固定されていますので
電池を矢印の方向にグッとスライドさせるとツメがはずれ取り出せます。後はプラスとマイナスの向きを間違えないように電池をセットし、逆の手順で全ての蓋を閉じれば完了です。
スペアキー使用時のアカウント切替えに注意!
これは第3世代F系ミニの「ドライバープロファイル」という機能と鍵の関係性にあります。
1台の車両には「MINIドライバー1〜3」と最大3名までの個人設定を個別に登録ができるようになっています。
そのアカウント1つにつき、1つの鍵を紐付けることができ、その鍵を使用中に登録されたデータや設定は、次回車両乗車時にも引き継がれます。保存されるデータ&設定は
【データ】
・プログラマブルボタン内の保存データ
・ナビの履歴やお気に入りデータ
・シートメモリー機能で保存したポジション
【設定】
・ロックの解錠/施錠
・ライト
・ラジオ
・音量&音質
・コントロールディスプレイ
・エアコン
・地図表示
・PDC&リアビューカメラ
・ヘッドアップディスプレイ
・ドライビングモード
・インテリジェントセーフティ
注意していただきたいのが、今まで使用していなかったスペアキーを使用して乗車した際には、過去の履歴や設定が反映されない点です。
突然、初期化されたような状態になる為、「故障!?」「誰かが知らない間に私のミニクーパーに乗ってリセットをかけた!?」と少々不安になります。あくまでもスペアキーと今まで使用していたアカウントが紐付いていないだけですのでご安心を。
なおドライバープロファイルは別の鍵で乗車した際も、画面上から手動で切り替えができますので、履歴が出てこなくなった場合は、【車両情報/設定】→【ドライバープロファイル】を確認してみましょう。
鍵を紛失した・・・・(キー作成費用と必要なもの)
歴代、丸いフォルムのミニのリモコンキーは、コロコロと転がりがち。イールでも中古車オークションで仕入れをする際、スペアキーが無い状態で届く車両を時々見かけます。
第3世代F系のミニは特に車内に鍵をセットする場所がなく、またコンフォートアクセス機能付きだと鍵の操作をする必要もないため、
ズボンのポケットに入れたままのリモコンキーが運転中にポケットから脱走!そのままシートの隙間に入り込んだりシート下に転がっていった・・・なんて経験ありませんか?
紛失してしまったキーは、MINI正規ディーラーにて再作成が可能です。ここでは再作成に必要なお金と書類をご案内致します。
価格
リモコン部分・・・60,500円(税込)
ブレードキー・・・8360円(税込)
※参考価格、作成するディーラーや年式・モデルにって異なる場合がございます
再作成に必要なもの
防犯上の観点から、スペアキーは誰でも簡単に購入できるものではありません。
作成の際は正規ディーラーに相談の上、下記書類が必要となります。
車検証
免許証のコピー
(警察庁HPより)
また、前項で挙げた再作成にかかる費用も、前払いとなり、お支払い完了後にパーツ手配→再作成となります。
作成には1〜2週間を要します。
すぐに必要!となっても、完成までは時間がかかりますので、予備(スペアキー)が必要な方は前もって備えておきましょう。