MINI ブログ
馬力ってなに?1馬力ってどれくらい?
自動車のエンジン出力を示す単位として使われている”馬力(ps)”。
「俺の車、○○馬力あるからさー」って言ったもん勝ちのような状態。
実は、私もその一人。
はて、馬力とは何ぞや?
私の勉強も兼ねて今回のブログは馬力について書きます。
馬力とは?人間でも1馬力出せる?
でも、馬力って何?馬の力?車に馬関係ないじゃん。
と思ったことがある方、手をあげて!
・・・多いですね。
それではまず馬力について説明します。
馬力とは、「ある”重さ”の物体を、どれだけの”時間”で、どれだけの”距離”を動かしたか」という「仕事率」表す単位です。
自動車では「最高出力」を表す際に使用され、分かり易い例えだと、「1秒間に75kgの重さのものを1m持ち上げた時のパワー」が1馬力になります。
想像してみると、結構しんどいですね。
なぜ馬?
「馬力」は、産業革命時代のイギリスの発明家 ジェームズ・ワットが考案した言葉だそうです。
昔の動力であった”馬”に目をつけ、馬一頭の力、すなわち仕事率を表現できないかと考えます。
そして、馬に荷物を引かせ、1馬力を「75kgの物を1秒で1m動かす力」と定義しました。
ちなみに、イギリス馬力が「HP」となっているのは「Horse Power」の頭文字を取っているためです。
人間でも1馬力出せる!
重量挙げで例えてみます。
75kgのバーベルを1秒間で1m持ち上げる、これくらいなら、ちょっとした力持ちの人ならできそうです。
つまり、人間でも1馬力を出すことができます。
ただし、継続して仕事をすることができない。それが人間と機械の違いです。
MINIで1番馬力がある車は?
ズバリ、第3世代(現行F系)のJCW(ジョン・クーパー・ワークス)です!
現行の3drハッチバック(F56)、クラブマン(F54)、クロスオーバー(F60)、コンバーチブル(F57)
のJCWは全て231馬力で並んでいるので、この4モデルが今のところトップ馬力です。
ではグレードごとの馬力はどうなっているかと言うと・・・
ミニJCW > ニクーパーS > ミニクーパーSD > クーパー > クーパーD > ミニワン
という順番で馬力が設定されています。
現行(F系) *馬力順
グレード | 燃料 | エンジン | 馬力 | トルク |
JCW | ガソリン | 2.0L+ターボ | 231ps | 320Nm |
クーパーS | ガソリン | 2.0L+ターボ | 192ps | 280Nm |
クーパーSD | ディーゼル | 2.0L+ターボ | 170ps | 360Nm |
クーパー | ガソリン | 1.5L+ターボ | 136ps | 220Nm |
クーパーD | ディーゼル | 1.5L+ターボ | 116ps | 270Nm |
ワン | ガソリン | 1.2L+ターボ | 102ps | 180Nm |
第2世代(R系) *馬力順
グレード | 燃料 | エンジン | 馬力 | トルク |
JCW | ガソリン | 1.6L+ターボ | 211〜218ps ※1 | 280Nm |
クーパーS | ガソリン | 1.6L+ターボ | 175~190ps ※1 | 240Nm |
クーパーSD | ディーゼル | 2.0L+ターボ | 143ps | 305Nm |
クーパー | ガソリン | 1.6L | 120ps | 160Nm |
クーパーD | ディーゼル | 2.0L+ターボ | 112ps | 270Nm |
ワン | ガソリン | 1.4L | 95ps | 140Nm |
※1 : 年式やボディタイプによって異なります。
*馬力順 *(ps=馬力 Nm=トルク)
先日、現行5drハッチバック(F55)のミニクーパーD(ディーゼル 116ps)に乗ったときに感じたのですが、その直前に乗った馬力の高い現行ミニクーパーS(ガソリン 192ps)と乗り比べてみても「ん??」と。なんか遜色ない。
なんで80馬力弱も違うのにどういうこと?
トルクってなんだ?
その秘密はもう一つの魔法の言葉「トルク」にあったんです。
あっ、身体が緑色のデカイやつ?
それ、ハルク!(怒)
あっ、ミュージシャ・・・
それ、ラルク!!(激怒)
馬力と同じように、車の力を表しているのがトルク。
自動車の発進時や急な上り坂などにはもちろん、低速走行が前提の街乗りでも自動車を押す力が必要で、トルクを大きくすればするほど走り出しがスムーズです。
トルクも走りに影響してくる
先ほどの5drハッチバック(F55)ミニクーパーSとミニクーパーDは、
ミニクーパーS 192馬力(ps) トルク280Nm
ミニクーパーD 116馬力(ps) トルク270Nm
馬力が大きく違うのに、トルクがほとんど変わらない!?
つい先ほど書きましたが、トルクは「自動車のタイヤを回転させる力」。
ストップアンドゴーの多い街中で走るにはトルクがあった方が快適に感じるかもしれません。
まとめ
車のアクセル踏んで感じる加速感がトルクになり、達した速度が馬力の結果というわけです。
という事は最高速を左右するのは馬力ですが、そこに到達する時間を決定するのはトルクということです。
現在iRでは、第2世代R系以外にも現行のF系の中古車の在庫がどんどん増えています。
軽快な走りの第2世代R系、そして全てのモデルが馬力アップ、トルクアップしていてグレード感の上がった現行型F系。
それぞれスペックは違うけど運転している楽しさは変わりません♪
ぜひ一度ご来店いただき両車を比べてみてください。
ちなみに・・・
ミニはせいぜい230馬力ですが、新幹線は2万馬力以上、ジェット戦闘機は8万~20万馬力以上、ロケットのエンジンは320万馬力もあるそうです!スゴイ!!