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【保存版】ミニクーパーの最上級グレード「ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」の歴代モデルを徹底比較!
クラシックミニから続くMINIの歴史を語る上で、絶対に避けては通れない人物が『ジョン・クーパー』です。以前のブログでも紹介していますが、ご存知の通り皆さんがよく言う「ミニ”クーパー”」の「”クーパー”」はこの人物の名前です。
ミニの生産がローバーからBMWに移った現在も、ジョン・クーパーの名を冠した「John Cooper Works」(以下、JCW)モデルが多数登場していますが、今まで各JCWモデルの詳細について詳しくご紹介する機会がありませんでした。そこで今回は、JCWの名を冠したモデルについてまとめてみました。
また、歴代3ドアハッチバックのジョン・クーパー・ワークスモデルのスペック比較(M/T)も表にまとめてみましたので、見た目と共に進化していくパワー、そして価格にも注目してご覧下さい。
INDEX
歴代JCWモデルまとめ
R53JCW GP kit(2006年)
BMWミニで初めてJCWの名前がついた限定モデルが「JCW GPキット」。キットという名前が示すとおり、第一世代では最高グレードだったミニクーパーSに専用チューニングを施こす形で登場しました。最高出力218psを発揮するメーカー系コンプリートカーと言える存在です。またエンジン出力UPだけでなく、軽量化の為にリヤシートも取り外され、ドアミラーは手動になっていることも特徴です。世界で2000台が販売され日本には160台が導入されました。
R56JCW(2008年)
2007年にフルモデルチェンジを果たし、第二世代(R56)となったBMWミニ。その約1年後の2008年に登場したのがMINI JCW。第一世代では限定発売となった「JCW kit」とは違い、ミニクーパーSの上位グレードとしてカタログモデルに採用されました。給排気系やコンピューター、ブレーキを専用パーツでチューニング。当時のミニクーパーSの175psに対し、211psまでエンジンパワーは高められています。
R56JCW ワールドチャンピオン・シップ50(2010年)
ジョン・クーパーのF1タイトル獲得50周年を記念し、2009年に登場した限定モデルが「ワールドチャンピオン・シップ50」です。カタログモデルのJCWをベースに、ジョン・クーパーの息子マイク・クーパーが監修して製作されています。ボディカラーにはかつてのF1マシンカラー「コンナットグリーン」を採用。内外装にカーボンパーツを多用するなどカタログモデルとは異なる専用パーツを多数備えるほか、ジョン・クーパー氏のサインが入ったカーボン・フェイシアや、シリアルナンバー付きのマイク・クーパー氏署名の証書もついてきました。2010年に日本にも導入されましたが、日本にはたった10台しか割り当てられていない超激レアな限定モデルです。
R60JCW(2012年)
2012年に発表されたミニクロスオーバーJCW。ハッチバックよりも出力を高めた218psのMINI最高出力のエンジン(当時)を搭載しています。クロスオーバーの大型化されたボディは賛否両論がありましたが、4輪駆動(ALL4)を武器にF1と並ぶラリーの世界最高峰「WRC」に参戦したのはかなりの話題となりました。また世界的に有名なダカールラリーでは2012年~2015年の4年連続でタイトルを獲得しています!
R56JCW GP(2013年)
2013年に世界2000台限定で販売されたのが「ジョン・クーパー・ワークスGP」です。カタログモデルのJCWをベースに専用チューニングが施され、最高出力は218PSにまで高められています。
第1世代の「ジョン・クーパー・ワークスGPキット」に近いコンセプトで開発されており、特徴はなんと言ってもドライカーボン製大型リアスポイラーとディフューザー、そして専用デザインのホイール。一目でGPだと分かるデザインが採用されています。リアシートを取っ払ってタワーバーが装備されているため、2シーターとなり乗車定員は2名しか乗れません。日本では200台が販売されているちょっと過激なモデルです。
F56JCW(2015年)
現行MINIの最高グレードとして2015年に登場したF56系JCW。フルモデルチェンジを受け2リッター化されたターボエンジンは、MINI史上最上の231psを発揮します。バンパーのエアインテークにはオイルクーラーを備えているほか、大型ブレーキを収める為に外側へコンケーブ(湾曲)したホイールが採用されるなど、パワーアップに対応する専用装備が与えられています。
(しかしボンネットダクトが飾りなのはちょっと残念・・・)
■歴代3ドアハッチバックJCWスペック比較表
|
R53JCW GPkit |
R56JCW |
R56JCW WCS |
R56JCW GP |
F56JCW |
---|---|---|---|---|---|
限定販売台数(日本) |
160台 |
– |
10台 |
200台 |
– |
全長(mm) | 3,655 | 3,715 | 3,715 |
3,775 |
3,874 |
全幅(mm) | 1,690 | 1,685 | 1,685 | 1,685 | 1,727 |
全高(mm) | 1,455 | 1,430 | 1,430 | 1,420 | 1,414 |
排気量 | 1,598cc | 1,598cc | 1,598cc | 1,598cc | 1,998cc |
最高出力 |
218ps |
211ps |
211ps | 218ps | 231ps |
トルク | 25.5kg-m |
26.5kg-m |
26.5kg-m |
26.5kg-m | 32.63kg-m |
新車価格 | 3,950,000円 |
3,630,000円 |
5,000,000円 | 4,600,000円 | 3,980,000円 |
BMWミニにはじめてJCWの名前が登場したのは2005年。R50,53用の「JCWチューニングキット」がそのはじまりです。以後、ミニの最上級グレードとして君臨し続けたJCW。限定車の登場やフルモデルチェンジによるスペックや価格の移り変わりを見ているだけで、JCWの歴史を感じることができますね。
F54JCW(2016年)
そして、先日のパリモーターショー2016で発表されたBMWミニ新型クラブマン(F54)の最上級グレード「JCW(ジョンクーパーワークス)」。日本での販売時期や価格は今のところ未定ですが、新型クラブマンの高級感とスポーティーなJCWテイストのミックスに一目惚れしたミニファンも多いのでは?
5日間のJCWオーナー体験
と、まだまだ新型クラブマンJCWの興奮が冷めやらぬ状態ですが、また新たにJCWの話題が飛び込んできました。
先日、ミニの公式HPから、ミニJCW特設サイトが公開されました。ページを開くとJCWのパワフルなマフラーサウンドと共にムービーがスタート。
(※限定公開動画なので特設サイト終了後は閲覧不可となります)
今回開設されたミニJCW特設サイト内では、モータースポーツ界伝説のエンジニア ジョン・クーパー氏や、彼が開発に携わったオースチン/モーリスのミニクーパー・ミニクーパーSのこと、そしてBMWミニ最上級グレードJCWについての歴史や写真を見ることができます。
驚きなのは同時にスタートしたキャンペーン内容。
なんと抽選で3名に、ミニJCWが5日間モニター試乗できるというもの。試乗できる期間は2017年の1月~2月の期間で、当選者の都合に合わせて最大5日間貸し出しされるそうです。対象となるのは新型ミニ3ドアハッチバック(F56)、新型ミニコンバーチブル(F57)、ミニクロスオーバー(R60)、ミニペースマン(R61)。ボディタイプやボディカラーこそ選べないものの、最上級グレードJCWを5日間も乗り回せる機会はなかなかありません。しかも無料で。
この走りにハマッちゃったら、5日目の返却の際「もう、これください!」ってなりそうなので気をつけて下さい。
もちろん私も応募しました。当選したら1月に5日間有給下さい。
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