MINI ブログ
勿来の関
東北地方・太平洋沖地震により、被災された皆さまに心よりお見舞い申しあげます。
地震から一週間経った先週の金曜日、駅のホームで電車を待っていた時のことです。
隣のドアの乗車位置に並んでいた二人組の会話に耳が釘付になってしまいました。
隣の人A 「ヤマニの隣の建物にさぁ~云々云々」
隣の人B 「エッ!そうなの!? 駅前の是々は?」
隣の人A 「あそこは是々で然々みたいだよ!」
私の心の中 「もしかして平のヤマニ書房の事かな?」
隣の人A 「みんなどうしてるかな?心配だよね・・・」
隣の人B 「ホントだよ! テレビにも出てこないし・・・」
私の心の中 「もしかして??」
隣の人B 「四ッ倉の浜とかさ~どうなってるんだろう?」
隣の人A 「私、久ノ浜の海とか好きだったんだけど・・・」
私の心の中 「やっぱりだ! いわきの人なんだ!!」
隣人の会話が進むにつれ胸の鼓動が少しずつですが、確実に早くなっていきました。
実は私の母方がいわき市の平なのです。勿論祖父や祖母等の墓も平にある訳です。
(先日のⅰR ブログにもありましたが谷米セールスもいわきなんです)
因みにいわき市の中心であるいわき駅は以前は平という名称でした。
幼い頃から多くの時間を過ごしたせいか、いわき、特に平に対して強い愛着を持って
いると自覚しています。
いわきは太平洋に面した海岸線が長く続いていますので、津波による被害が少ない
訳が無く、海に近い四ツ倉に大伯母が一人でいるため心配で、テレビで被害状況を
確認できればと思い気にしていたのですが、原発30㎞ を示す地図にいわき市という
文字は良く出ていましたが、市内の状況は深く取り上げられていませんでした。
すると性格的なものでしょうか、取り上げられない=大した事は無く大丈夫 という
具合に、勝手に決めて勝手に安心していたのです。
ところが昨日になり報道でいわきが多く取り上げられる様になったのです。
それによると、地震、津波に加え放射能とそれに伴う風評被害の、何と四つの被害
に見舞われているとの事でした。
原発30㎞にかかっているのは市の北端の一部分なのに、風評で支援の物資や人
が全く入って来ないと云うではありませんか!
車で走れば分かるのですが、非常に広くどこまで走ってもいわき市なのです。
こうなったら俺が!などといきり立ってみても、実際には自分で運ぶ事ができる訳
でも無く、もどかしい思いだけが募ります。
現実にはその道の方にお頼み申し上げるしかありません。
支援物資が勿来の関を越え、いわきまで運ばれる事を願っております。
また、被災地各地に早急に必要な支援が行き届くよう願っております。