MINI ブログ
キャブレター故障で、煤だらけ・・・!
今回は、前回のブログ「めずらしく、キャブクーパー!」にチラッと登場したT様赤キャブクーパーの修理のひとコマです。
自走不能によりロードサービスの積載車で運ばれてのご入庫となったその症状はこうです!
「少し前から何となく調子が悪かったが、そのまま走行していたら突然エンジンストール!以後エンジンが掛からない!!でもスパークプラグを2本外したら取り敢えず掛かることは掛かった!?」
先ずは基本的なところから調べていきましたが、点火もOK!燃料もOK!ついでに圧縮もOK!・・・??
「スパークプラグを2本外したら掛かった」というのが引っ掛かります。
触媒かな?という訳で触媒を外してみると見事に煤で詰まっているではありませんか!(下の画像です)
試しに触媒を外した状態でスターターを回してみると・・・エンジン始動OK~♪ 排気ガスが抜けなくなっていたのが悪かったのですが、でも何でこうなってしまたのか疑問が残ります・・・??
取り敢えずテスト用触媒を装着し、数日疑いの眼差しで様子を見ていたら、案の定エンジンの調子が悪くなり、とうとう止まってしまい再始動できなくなってしまいました!!
現場を押さえすぐさま調べたところ、SUキャブレターのチョークバルブの不具合により、チョークを戻してもガソリンの供給が多い状態のままになる時がある事が分かったのです。
原因が分かり、キャブレターはオーバーホールを行ない直したのですが、触媒の様子からして燃焼室が気になって仕方ありません!
燃焼室の状態を確認せずには終われませんので、シリンダーヘッドを外してみるとやはり煤だらけ!
特に排気バルブとポートは山盛りです!! (上の画像の右が排気側、左が吸気側です)
結局シリンダーヘッドのオーバーホールが必要となったのは言うまでもありません!
キャブレターとシリンダーヘッドのオーバーホールにより、低速から力強いキャブクーパーが復活しました♪