MINI ブログ
ECUと思いきや!?
急な登り坂でアクセルを踏み込んだ時、普通は出力が増大しグイッと
登り切るものです。
しかし今回の修理依頼は、行楽に出かけた先の急な登り坂で上記とは
逆にガス欠したみたいになり、何とか登り切ったもののエンジンストール!
翌日は高速道路の料金所で軽い症状が出掛かったものの、その他は
調子良く走れたそうです。
予想通りご入庫時は至って快調 ♪
取り敢えず診断機で故障メモリーをチェッックしてみましたが記録なし
下手に触るとそれっきり症状が出無くなり、修理工場お決まりの
「特に異常は見当たりませんでしたので様子を見て下さい・・・」
と出庫した後に再発するのはお約束! これだけは避けたい!!
お客様との相談の結果、一度お預かりし横浜の超急坂を走ってみる
事になりましたが、ロードテスト 一日目は何事も無く快調にクリアー♪
しかし二日目のMAKERS 開店前のロードテストで見事にエンスト ♪♪
現地で症状の出し方を学習したところで、エンジンコントロールユニット
の不具合っぽいなぁ?等と原因を考えながらMAKERS を目指します!
無事帰還後、怪しい気配に
導かれ、フロントグリルを外
しす。
実は症状を繰り返し出せるように
なるにつれ、エンジンハーネスに
何かある様な気が・・・
特にゴム製のカバーの中が怪しい
??
捲って見ると、やっぱり!
1本被覆が破れ線が剥き出しに
なっているではありませんか!!
ミニはアクセルを踏み込むとエンジンが後方に傾きます。
今回はトルクロッドブッシュは問題無かったのですが、エンジンマウントが
劣化気味だったので、特に大きな負荷が掛かる急な登坂時にスターター
共締めの金属製ステーとエンジンコントロールユニットとのクリアランスが
不足し、配線が接触する時に短絡しエンジンがココゾという時に失火して
出力不足に陥ってしまっていたのです。
作業はエンジンマウントの交換、配線修理、そしてステーの位置修正で
無事完了となりました。
配線1本・・・侮れません。