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【MINIの盗難対策】BMWミニ純正セキュリティ「アラームシステム」について設定から解除方法まで【動画解説】
近年、ドライブレコーダーの普及などにより車上荒らし(車上ねらい)の発生件数は減少方向にあります。
それでも昨年は年間約3,000件もの車上荒らしが発生していたと考えると、いつ自分のミニが被害にあってもおかしくありません。
(出典:警視庁)
車内の貴重品や高価なホイールなどのパーツ盗難されただけでも決して許されるものではありませんが、車両をそのまま盗まれてしまう車両盗難(自動車盗)も後を絶ちません。
(出典:警視庁)
こちらは東京都内の調べになりますが、年間132台の車両がオーナー様の元から消えたことになります。
車が盗れてしまった場合、大切なMINIを失うだけでなく、支払いローンだけが残ってしまったり、盗まれたクルマが事故を起こした場合に管理責任を問われる可能性もあります。
こうしたリスクをあらかじめ回避する防犯対策のために、実はミニには純正のセキュリティシステムが用意されています。
MINI純正セキュリティ『アラームシステム』
MINIの純正セキュリティ「アラームシステム」は純正リモコンキーに連動した駐車中の車両を衛るセキュリティシステムです。
いつも通りリモコンキーでドアをロックするだけでセキュリティが作動。性能もBMW純正と言うこともありなかなかの高性能。
- 各ドア、エンジンフード、テールゲートが開けられたとき
- 車内で何か物が動いたとき
- 牽引やホイール盗難など、ジャッキアップされ車両が傾いたとき
- バッテリー電圧が遮断されたとき
- オンボード診断用ソケット(OBD)の不適切な使用
駐車中アラームシステムが作動中、以上の条件が発生した際に警報アラームが鳴り響き、ハザードライトが点滅します。
ちなみにこの純正アラームシステムは新車購入時にオプションで注文しないと装備されないメーカーオプション。
つまり後付けはできません。
アラームシステムの設定方法
使用するのは純正リモコンキーのみ。写真の「1」のボタンで車両にロックをかけると、自動的にアラームシステムが作動します。
作動中はルームミラー下の表示灯が赤く点滅点灯する他、ミニクラブマン(F54)、ミニクロスオーバー(F60)の場合は天井のフィンアンテナも赤く点滅点灯します。
アラームシステム作動中の点灯(ルームミラー)
アラームシステム作動中の点灯(全体→フィンアンテナ)
【※注意】自動ロックには連動しない!
ミニには、車外からリモコンキーでのロック解除後、一定時間どこのドアも開けられなかった時に再びロックがかかる「自動ロック」という機能があります。(ON/OFF設定可能)この機能で再びロックがかかった場合、アラームシステムは作動しません。あくまでリモコンキーのロックボタンを押して、ロックされた際に作動設定するものとなります。
警報アラームが作動した場合の解除方法
アラームが作動した場合、辺りに異常を知らせる警報音が大音量で鳴り響きます。
本当に車上荒らしが犯行されている場合は思いっきり鳴ってもらいたいものですが、誤って鳴ってしまった場合などはなるべく早くアラームを止めたいですよね。そんな時は落ち着いて、リモコンキーの「2」のボタンでドアロックを解除すれば、セキュリティが解除され、アラームは鳴り止みます。また、オプションでコンフォートアクセスを装備している車両は、ドアアウターハンドルのボタンを押すことで解除も可能です。
【※音量注意】
内蔵キーでドアロック解除、ドアオープン→アラーム作動→アラームシステム解除
なお駐車中に何かしらの異常があった場合、警報アラームを止めた後も表示灯が連続点滅点灯し、駐車中の異常があったことを知らせます。
異常後の通知点灯(ルームミラー)
異常後の通知点灯(フィンアンテナ)
アラームシステムの設定OFF
ミニを衛るためのアラームシステムですが、深夜に「誤って」大音量のアラームが作動したり、機械式駐車場で作動した場合など、ご近所様にご迷惑をかけるのはなるべく避けたいですね。他にも意図しないアラーム作動を防ぎたいシーンとしては
・自動洗車機に入れる場合
・トレーラー、船舶、列車などで車両搬送する場合
・車内に動物がいる状態でロックをかける時
このような状況で、アラームシステムの設定を解除したい場合は
・まず通常通り「1」のボタンで車両にロックをかける(アラームシステム設定/ON)
・その後、10秒以内にもう1度「1」のボタンを押す(アラームシステム設定/OFF)
となります。
設定解除時の点灯
設定解除の際、各表示灯が2秒間点灯しますが、その後はアラームシステムのON/OFFに関わらず同じように点滅点灯します。
(光り方が違うと「今セキュリティかかってないよ!」って教えていることになりますからね)
ちなみに解除される機能は、「傾斜センサー」と「車内検知機能」のみ。
各ドア、エンジンフード、テールゲートの開閉感知機能
バッテリー電圧センサー
OBDセンサー
は解除されないので要注意です。
後付けはできない。
冒頭でも記述した通り、純正アラームシステムは後付けできません。
そんな時は社外製品にはなりますが、セキュリティシステムの取付がおすすめです。
各メーカーごとにセキュリティの機能や取付方法、価格もそれぞれ。社外製セキュリティシステムについては過去記事のこちらをご参考ください。
「何か」が起こる前に万全の対策を
現状、MINIの中古車市場でアラームシステムが装備された車両は全体の1割程度。(もしくはそれ以下)
よくニュースで見かけるランドクルーザー、プリウス、ハイエースといった盗難被害件数の多い車両でないせいか、MINIの盗難対策事情はまだまだ十分とは言えません。加えてここ数年、輸入車の新車販売台数のトップを走り続けるMINIは、いつ盗難件数ランキングに名を連ねてもおかしくありません。
これからMINIの購入を検討されている方は、アラームシステムの有無を条件に加えてみてはいかがでしょうか。