MINI ブログ
【保存版】ミニクーパーの鍵の疑問、まとめて解決します!
各世代のBMWミニにお乗りのお客様から、リモコンキーの電池交換の方法や、ボタンの操作方法についてよくご質問を頂きます。また、イール以外の中古車販売店でミニクーパーをご購入された方が、
「鍵のロックボタンが分からない」(第一世代)
「鍵の抜き方がわからない」(第二世代)といったお電話をいただくことも・・・
今回はそんなミニクーパーの鍵にまつわるあれこれをまとめてみました。
新型ミニ(第4世代)のリモコンキーはこちらから
なお、第3世代F系の鍵でお困りの方は、別の記事にまとめてありますのでこちらをご覧下さい。
INDEX
意外と知られていない鍵の操作方法
BMWミニの鍵に付いているボタンは2つ、もしくは3つ。基本的な操作はもはや説明不要な気もしますが、意外と知られていない長押しした際の機能もあわせて説明します。
(1)集中ロック/施錠
ミニのドア、及びトランクの鍵をロックします。
長押しすると・・・
第三世代のミニの場合、ドア、ガラスサンルーフが閉じ、サイドミラーが折り畳まれます(コンフォートクローズ機能)
(2)集中ロック/解錠
ミニのドア、及びトランクのロックを解除します。
第三世代のミニの場合、ロック時に格納されたサイドミラーも開きます。
長押しすると・・・
ドア、ガラスサンルーフがフルオープンになります(コンフォートオープン機能)
コンバーチブル(R52/R57/F57)の場合、ソフトトップも開きます。
(3)テールゲート/ロック解除
テールゲートオープンのボタンを押すと、トランクドアの鍵だけが解錠されトランクを開けることができます。
トランクだけ開けて荷物を載せたい時(そんなことある?)に便利ですね。
ただ気をつけないといけないのは、うっかり間違ってトランク内にスマートキーを置いたままトランクドアを閉めてしまた場合、自動的にロックがかかってインロック(鍵の閉じ込め)されてしまいます。くれぐれもご注意ください。
長押しすると・・・
クラブマン(R55後期型)の場合、トランクのスプリットドアの右側がフルオープン!
新型クラブマン(F54)の場合、1度目の長押しで右側のスプリットドアがフルオープン、2度目の長押しで左側のスプリットドアもフルオープンになります。
新型クロスオーバー(F60)の電動トランクドア装備車の場合、長押ししている間、自動でハッチバックがオープン。(ボタンを離すと作動が中断されます)F60のみ、同ボタンの長押しで閉めることも可能。
ドアの操作が不要なため手がふさがっている時などに便利ですが、予想以上に勢いよく開くので周囲にお子様や障害物が無いか十分注意して下さい。
また上記以外のミニでも長押しをすることでリアハッチが「バコッ。」と、少しだけ開きますがフルオープンにはならず手動でリアハッチを持ち上げる必要があります。(あまり使うシーンは無いかと・・・)
便利なオプション“コンフォートアクセスシステム”
第二世代のミニからオプションで追加装備可能となった「コンフォートアクセスシステム」。キーをポケットやバックの中に入れていれば、ドアハンドルに付いた黒い小さなボタンを押すことでドアロックの開錠が可能。そのまま車内に乗り込みSTARTボタンを押すだけでエンジン始動が可能となる、一度慣れてしまうと手放せない便利な装備です。
オプション金額は第二世代のミニで¥86,000~¥88,000、第三世代のミニで¥45,000となっております。とくに第三世代は車内でキーを使用しないため、車外もキーレスになるこの機能は非常にオススメです。
また、新型クラブマン(F54)、新型クロスオーバー(F60)の場合、キーを所持しているとトランクドアハンドルを握るだけでトランクロックの開錠が可能。さらにリアバンパー下にセンサーが設けられている為、足をバンパー下にかざすことで、クラブマンはトランクドアを右、左の順番で、クロスオーバーの電動トランクドア装備車の場合は、全開まで電動で開きます。(イージーオープナー機能)
各世代の鍵の特徴
初代ミニから現行モデルの第三世代までの間に、鍵の形状も3度のモデルチェンジ(?)があり、それぞれ違った形状、操作方法となります。ここでは各世代ごとの鍵の特徴を写真を添えてご紹介いたします。
(※写真内の数字はそれぞれ(1)集中ロック/施錠、(2)集中ロック/解錠、(3)テールゲート/ロック解除 を表しています。)
第一世代(R50、R52、R53)
前期
ブレードタイプのリモコンキー。
ボタンは(1)と(2)の2つ。MINIのエンブレムがロックボタンになっている為、ボタンだということがわかりにくい・・・
エンジン始動時はイグニッションシリンダーに鍵のブレードを差込んで回します。
ボタン電池が内蔵されており、リモコン操作が効かなくなった場合は電池交換が必要。
ドアノブにある鍵穴に鍵を差込み、ドアの施錠・開錠も可能。
第一世代(R50、R52、R53)
後期
ブレードタイプの充電式リモコンキー。
前期と同じイグニッションシリンダーに差し込んで使用するブレードタイプ。(3)のボタンが追加されていますが、この鍵もよく「ロックボタン(1)が無い!」というお問合せがあります。
リモコンの電池は充電式に変更され、シリンダーに差込みエンジンを始動すると充電が始まります。
ドアノブにある鍵穴に鍵を差込み、ドアの施錠・開錠も可能。
第二世代(R55、R56、R57、R58、R59、R60、R61)
ノーマルキー
充電式スマートキー。
ブレードの差込みが不要になり、ハンドル右側の専用のホルダーにセットし、START/STOPボタンでエンジン始動。
エンジンストップ後、キーを奥に押し込むことでホルダーから引き出すことができます。
キーにはブレードキーも内蔵されている為、電池がなくなってしまった際などはドアノブにある鍵穴にブレードキーを差込み、ドアの施錠・開錠も可能。なお電池切れによりリモコンが聞かなくなった場合もエンジンの始動は可能。エンジン始動中は充電される為、電池交換の必要がありません。
第二世代(R55、R56、R57、R58、R59、R60、R61)
コンフォートアクセス機能付きキー
オプションのコンフォートアクセスシステムを追加したキー。見た目は第二世代のノーマルキーとほとんど変らないものの、キー自体に触れることなく、ドアの開閉やエンジンのスタート・ストップが可能となります。ボタン電池内蔵の為、電池の交換が必要。交換方法は後記の通り。
第三世代(F54、F55、F56、F57、F60)
エンジン始動時に、ホルダーへのセットが不要となったスマートキー。丸みを帯び、ひと回り大きくなった第三世代ミニの外観に準じて、キーも同じように大きく丸くなりました。
キーにはブレードキーも内蔵されている為、電池がなくなってしまった際などはこのブレードキーを使用します。
ドアノブの鍵穴はカバーが付いている為、まずカバー下部にある穴からブレードキーを挿入しカバーを外します。出てきた鍵穴にブレードキーを差込むとドアの施錠・開錠が可能。なおコンフォートアクセスの有無に関わらず、ボタン電池内蔵のため、電池交換が必要となります。交換方法は以下の通り。
電池の交換方法
第一世代(前期)と第二世代のコンフォートアクセス機能付き、そして第三世代の鍵は、電池の交換が必要になります。
「キーのボタンを押してもドアのロックが反応しない」
「コンフォートアクセスの反応が悪くなってきた」こんなときはまずは電池交換を試してみましょう。
電池自体は数百円で購入でき、コンビニなどでも手に入ります。
今回は第二世代のコンフォートアクセス機能付きの鍵と、第三世代の鍵の電池交換方法をご案内致します。
【第二世代/コンフォートアクセス機能付】
コンフォートアクセス機能付きのキーには、裏面のこの部分に裏蓋をはずす溝が付いています。ここに爪や細い道具を差し込み、裏蓋を開けます。
そんなに硬くは無いので、爪でグイッっと。
開けるとすぐにボタン電池が登場するので、プラスとマイナスの向きを間違えないように、電池をセット。電池の規格は【CR2032】。裏蓋を閉じれば完了です。
【第三世代】
第三世代のキーは内蔵されているブレードキーを使用して裏蓋を開けます。溝にキーの先端をはめ込み、テコの原理で・・・
パカッと。ちょっと硬いので不安になりますが、大丈夫です。
裏蓋を外すと今度は中蓋。こちらもブレードキーを使用し取り外します。ブレードキーの差し込み方向に注意。ここはテコの原理ではなく、そのまま上に持ち上げます。
中蓋が取れるとボタン電池が出てきました。こちらも電池の規格は【CR2032】です。電池は4本のツメで固定されていますので
電池を矢印の方向にグッとスライドさせるとツメがはずれ取り出せます。後はプラスとマイナスの向きを間違えないように電池をセットし全ての蓋を閉じれば完了です。
スペアキーの電池切れに注意
ここで気をつけて頂きたいことは、もう1つのキーの存在。ミニは新車販売時に鍵が2本ついてきます。中古車ご購入の際も、前オーナー様が紛失していない限り鍵は2つ。いわゆるスペアキーですね。
運転される方が本人のみの場合、スペアキーは文字通りスペアになる為、ご自宅かクルマの車検証ホルダーの中に入れたままの方が多いのでは?しかしスペアキーは使わないで放置していると自然放電してしまい、内蔵の電池残量が無くなりリモコンが効かなくなることも。その場合、コンフォートアクセス機能付きのキーは電池交換。ノーマルキーの場合は、ドアハンドル部の鍵穴からロックを解除し、ホルダー部分にセットしエンジンをかけ充電します。基本的に充電すればリモコン機能は復活しますが、それでも反応が無い場合はディーラーでキーの購入が必要となります。
年式やモデルにより異なりますが、1週間前後でキーの作成が可能で、金額はモデルにより異なりますが3万円〜7万円となかなかの高額。
取り扱い説明書によると『年に2回以上使用してください』とあるので、高額なキー購入代金がかかる前にスペアキーも使ってあげて下さいね。