MINI ブログ
かつてのモンテカルロの覇者が時を超えて走る!
動画の舞台はあのモンテカルロ。出演者は1964年ラリー・モンテカルロ優勝ドライバーのパディ・ホプカーク氏と1967年優勝ドライバーのラウノ・アルトーネン氏。このお二人、現在では70歳を超える高齢でありながら、BMWミニコンバーチブルJCWを巧みに操り、思い出のモンテカルロのコースを走るというもの。
当時のBMCワークスミニが走る姿と、時を越えて2人の英雄が乗るBMWミニをシンクロさせている映像です。
コースは頭に入っているのでしょう。高齢になってもそのドライビングテクニックは衰え知らず。途中ちょっとドリフトに失敗している場面もありましたが、そこは愛嬌ということで♪ もし私だったら確実に谷底へ真っ逆さまでしょうw
※左から3番目がラウノ・アルトーネン氏。その右がパディ・ホプカーク氏。
さて、ラリーモンテカルロと言えば。1964年、65年、67年にミニが総合優勝を果たしたことで有名ですね(因縁の1966年も・・・)
一体どんなコースを走って、ポルシェやシトロエンなどの強豪を抑えて優勝したのかその全貌を見たいと思いませんか?!私この動画を観て見たいと思いました。皆さんも見たいはず!・・・ということでちょっと調べてみましたよ。
ラリーモンテカルロの舞台となるのはフランス、ニースの北部に位置するアルプス山脈。レースの見所でもあるヘアピンカーブが連続するチュリニ峠やブロー峠が有名です。
【チュリニ峠(Col de Turini) 】
【ブロー峠(Col de Braus)】
コースは天候、場所などにより路面状況がかなり変化するとのこと。晴れた日の路面はグリップし易く、雨が降ると途端に非常に滑りやすくなる。雪なんかが降った日にゃあ積もるだけなら未だしも、溶けてそのままアイスバーンになることもしばしば。1つのステージにおいて、ターマックとアイスバーンが混在するなんてザラだったそうです。その分、ドライバーのテクニックとタイヤ選択が勝負の鍵を大きく握っていたといいます。
そのチュリニ峠とブロー峠をGooglemapで上空からみるとこんな感じ。
なかなかパンチの効いたコースですよね。これを各チームが優勝を目指して高速で走っていたと言うのですから、ドライバーは路面の状況などに神経を相当使っていたはず。
しかし、そんな過酷な状況の中でBMCワークスミニは雪にめっぽう強かったと言います。
1967年は例年より雪が少なかったとのこともあり、序盤から終始ポルシェ911がリードを奪う展開だった。しかし最終セクションであるチュリニ峠に入るとBMCワークスチームの待ち望んでいた雪が降り始めます。2位につけていた、ラウノ・アルトーネンが操るミニはここぞとばかりポルシェを追い上げ、遂には劇的逆転に成功したというのです。
そんな激闘を繰り広げた仲です。今でもお互いのことを尊敬しているのでしょう。1963年に誕生し2013年でデビュー50周年を迎えた911をこんな形でミニは祝福しています。
またMINIは、「ポルシェ911は7世代に渡り、全世界で80万台以上を販売した。この台数を超える同セグメントのスポーツカーは存在しない」と、ポルシェ911の偉大さを讃えています。
なんだかいい話・・・ですが、話がラリーモンテカルロのコース紹介から、ミニとポルシェの歴史話に変わっていってしまいそうなのでこの辺でやめておきますw
と言うことで「ミニ」と「ラリー・モンテカルロ」と言う組み合わせには様々な歴史的な背景があり、当時の出来事を調べていくと非常に興味深いエピソードがたくさんあります。皆さんもウェブで色々調べてみてください。
なお上で紹介した峠をGooglemapのストリートビューに切り替えると、ほんの数メートルづつですがコースの擬似走行ができますよw お時間のあるときにでも走ってみてください♪クリックしすぎて崖から落ちないように気をつけてくださいね♪w