MINI BLOG

2019.12.18

【冬の必須装備】ミニクーパーのスタッドレスタイヤ事情を解説します

ブログ帯

 

年末年始の連休を利用して、実家への帰省やスキー旅行へ出かける予定を立てている方も多いのではないでしょうか。冬場のドライブで気を付けたいのは、雪道や路面凍結での事故ですよね。数年前に東京でも大雪が降り、交通がパニック状態になった事を覚えています。

そんな、積雪路面や凍結路面を走る上で必須となるのがスタッドレスタイヤです。と言うことで、今回はミニのスタッドレスタイヤ事情について解説してみたいと思います。

(更新:2019年12月)

 

MINI

 

 

 

そもそもスタッドレスタイヤとは?

30年位前までは、冬タイヤと言えばタイヤの表面にスパイク(スタッド)を付けたスパイクタイヤが主流でした。ですがスパイクタイヤは道路のアスファルトを削ることで粉じん等の公害が問題になり、それ以降「スパイク(スタッド)」が「ない(レス)」タイヤとして登場したのがスタッドレスタイヤです。

 

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スタッドレスタイヤの主な特徴としては、下記の4点が挙げられます。

・深い縦溝

・細かいサイプ(横溝)

・細かいブロック

・柔らかいゴム

 

雪や氷が滑るのは路面とタイヤのすき間に溶けた水の層(水膜)が出来てしまうためです。何年か前のテレビCMで「乾いた氷は滑らない」と紹介していましたが、スタッドレスタイヤはこの水膜を除去する目的で深い溝や細かいサイプが付けられています。また、雪は圧力で固まる性質があるため、踏まれて固まった雪に細かいブロックをスパイクの様に食い付かせてグリップを得る構造になっています。更に寒い環境でも路面に密着させる為に夏タイヤよりも柔らかいゴムを使用していることが特徴です。

 

BMWミニのタイヤサイズ

ここでBMWミニのタイヤサイズについておさらいをしておきましょう。

 

タイヤサイズの見方

205/45 R17

①タイヤの幅/mm
②タイヤの扁平率(タイヤの厚み÷リム幅×100)
③R=ラジアルタイヤ ※ミニは全てラジアル
④ホイールの直径/インチ

 

ホイールサイズの見方

7J × 17 PCD100 4穴

①ホイールのリム幅/インチ ※Jはフランジ形状
②ホイールの外径/インチ
③ピッチ・サークルド・ダイアメーター(取り付け穴の中心を結んだときにできる円の直径)
④取付穴の数

 

BMWミニのタイヤ&ホイールサイズ一覧

 サイズリム幅PCD穴数タイヤ幅扁平率
R50系(第1世代)15インチ5.5J100417565
16インチ6.5J100419555
17インチ7J100420545
R56系(第2世代)15インチ5.5J100417565
16インチ6.5J100419555
17インチ7J100420545
18インチ7J100420540
F56系(第3世代)15インチ5.5J112517565
16インチ6.5J112519555
17インチ7J112520545
18インチ7J112520540
R60(クロスオーバー)16インチ6.5J120520560
17インチ7J120520555
18インチ7.5J120522545
19インチ7.5J120522540
F60(クロスオーバー)17インチ7.5J112522555
18インチ7.5J112522550
19インチ8J112522545
F54(クラブマン)16インチ7J112520555
17インチ7.5J112522545
18インチ8J112522540
19インチ8J112522535

※F54クラブマンの19インチサイズに適合するスタッドレスタイヤはありません(2019年12月現在)

 

スタッドレスタイヤは夏タイヤよりもサイズの小さい物を使用することが一般的ですが、インチダウンする際はご注意ください。グレード事履けるホイールサイズが限られます。例えばR56のクーパーSには15インチホイールは適合しませんのでご注意下さい。

 

BMWミニ純正ホイールの互換性について

BMWミニは大きく分けて第1世代(R50系)、第2世代(R56系)、第3世代(F56系)に分かれています。
同じ第1世代同士でも、2006年6月以前と以降のモデルでは、ボルトの取り付け穴の径が違うのでご注意ください。

第1世代の2006年6月以降と第2世代のホイールは共通ですが、第3世代からはボルト穴数が5穴化したため適合しません。

また、R60系(クロスーバー、ペースマン)、F54(現行クラブマン)、F60(現行クロスオーバー)は外径やホイール規格が違うので、他のモデルとは互換性がありません。

 

スタッドレスタイヤの寿命、交換時期は?

スタッドレスタイヤの交換タイミングは、新品購入から3シーズンぐらいと言われています。これは、ゴムの柔らかさが効きに直結するからです。タイヤは経年変化によりゴムが硬化するので、使用していない溝のあるタイヤでも性能の低下が起きてしまいます。ですので保管状況にもよりますが、3シーズンを目安に買い換えるのが理想的ですね(メーカーにより異なります)。

また、夏タイヤには溝の深さをはかる目安となる『スリップサイン』がありますが、スタッドレスタイヤにはスリップサインと別に使用限度を示す『プラットフォーム』が付いています。タイヤのサイドに矢印が書かれているのですが、その延長線上のタイヤ表面にプラットホームがあります。溝がプラットホームと同じ高さまで減ったら交換タイミングです。

 

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上の写真の青丸部分がプラットフォームです。

ちなみに、新品タイヤの溝が約10mmなのに対して、プラットフォームの高さは半分の約5mmです。スリップサインは約1.6mmですので、プラットフォームが出ていてもスリップサインが出るまでは溝が残っています。なので夏タイヤとして使うことが出来ない事はないのですが・・・

 

スタッドレスタイヤは冬シーズン以外に使用して大丈夫?

春になりスタッドレスタイヤから夏タイヤへ交換するのが面倒と感じる方もいるかも知れません。確かにタイヤ交換は重労働ですし、お店にお願いするにしてもお金がかかります。しかし、だからと言って一年中スタッドレスタイヤを使用するのは考えたほうがいいかもしれません。

 

主な理由としては、

  • 夏タイヤよりも舗装路面のグリップが低い(安全性が低い)
  • 路面抵抗が大きいので燃費が悪い
  • 舗装路でのロードノイズが大きい
  • 舗装路面で使用すると磨耗しやすい
  • 夏タイヤよりも価格が高い

 

夏タイヤに比べてドライ路面での走行性能が落ち、さらには夏タイヤより価格が高く、減りの早いスタッドレスタイヤを夏場に使用するのはもったいないだけですね。プラットフォームまで使い切ったスタッドレスタイヤを、履きつぶすつもりで使用する方もいるかも知れませんが、走行性能や安全性がガクンと落ちるようなので注意が必要です。

 

もし、降雪量は少ないけど雪が心配な方がいたら『オールシーズンタイヤ』の使用を検討してみてはいかがでしょうか。スタッドレスほどの雪上・氷上性能はありませんが、夏場の使用にも耐えられる一石二鳥なタイヤです。※ただしサイズは限られてしまいます

ただ、乗り心地や燃費は夏タイヤに劣りますので、リスク回避と快適性・維持費のトレードオフになるという事に注意してください。

 

スタッドレスタイヤの保管方法

スタッドレスタイヤの保管方法で気をつけたいのは、直射日光に当てないことです。日光に晒されるとゴムの劣化が進んでしまいますので、使わない夏場の間は日陰に保管する事が理想的です。ホームセンターやカー用品店で売っているカバー付きのタイヤラックなんかを活用してみてはいかがでしょうか。

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マンション住まいでタイヤの保管場所が無いという方には、クロークサービスを行っているタイヤ専門店もあるようですので、お近くのショップに相談されてみてはいかがでしょうか。

 

■主なクロークサービス取り扱いショップ

 

また、空気に触れるだけでもゴムは多少劣化してしまいます。よくタイヤショップでラップをまいて展示・保管しているのはこれが理由です。ただ、一般家庭でラッピング作業をするのはかなり手間が掛かるので、余程根気のある方以外はそこまで気を使う必要は無いと思います。

 

ミニのチェーン使用について

比較的温暖で雪があまり降らないエリアでは、スタッドレスを購入せずに雪の降った時だけチェーンで対応しようと思ってる方も多いと思いますが、BMWミニの場合(というか欧州車全般的に)、一般的な日本車と比較してタイヤとタイヤハウスのクリアランスが狭く、市販のチェーンが使用できない場合が多いようです。

 

ちなみに純正のオプションパーツとして『ルッドグリップ・スノーチェーン』というパーツがあります。

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ですが、適合するタイヤサイズは【175/65R15、175/60R16、185/50R17】の3サイズのみ。これミニの純正タイヤサイズに当てはめると、R50、R56、F56系の15インチ(ミニクーパー、ミニワンの標準サイズ)しか適合しない事になります。

iRのご近所の正規ディーラーMINI世田谷に確認したところ、過去4年間で一度も売れていないそうで、正規MINIディーラーとしてもスタッドレスタイヤの使用を推奨しているとの事です。もちろん純正以外でもチェーンはあるので、一つの選択肢としてはありだと思います。特に比較的車高の高いクロスオーバーやペースマンは、市販のゴム製チェーンを使っている方がいるみたいです。

 

雪道、凍結路の走り方の注意点

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さて、スタッドレスタイヤを装着したからといって、舗装路と同じ調子で雪道や凍結路を走れるわけではありませんので、やはり慎重な操作が求められます。私自身、長野県の出身で冬場に雪の峠を攻めまくって雪道の運転経験は豊富なので、注意点を幾つかご紹介したいと思います。

 

先ず大前提として『急ハンドル、急加速、急ブレーキ』はNGです。雑な操作をするとグリップは一気に失われますので、スピードや車間距離には余裕を持って運転をして下さい。また、寒い地方のサラサラした雪と、関東で降る湿った雪とでは滑り方に違いがあり、水分が多い湿った雪ほど滑りやすくなります。同じタイヤ、同じスピードでも場所が変わるだけで危険度も変わることを覚えておいてください。

 

また、ABSが付いていたとしてもブレーキに注意が必要です。ABSはタイヤをロックさせないようブレーキの効きを調整します。完全氷結路ではブレーキを踏み込んでも直ぐにABSが作動してしまいほとんど減速が出来ません。減速だけでは事故が回避できない場合もありますので車間距離は多めに取り、万が一の場合にはハンドル操作で回避行動を取ってください。

 

また、スタッドレスタイヤで舗装路を走行する際も注意が必要です。スタッドレスタイヤは柔らかい為タイヤ自体がたわみます。夏タイヤから履き替えるとコーナリング性能が落ちるので、夏タイヤと同じ速度ではコーナーが曲がりきれない場合もあったりします。「普段は18インチのスポーツタイヤだけど、スタッドレスは安い16インチ」なんてケースは特に気を付けて下さい。

 

また、中古でスタッドレスタイヤをホイールセットを購入した場合、タイヤはバランス取りされていない(ウェイトが欠損している)こともあるのでご注意を。高速走行でハンドルがぶれる場合がありますので、購入後はタイヤショップでバランス取りをしてもらって下さい。

 

おすすめのスタッドレスタイヤの銘柄は?

では主なスタッドレスタイヤのメーカーごとの特徴を紹介したいと思います。

 

ブリジストン/BLIZZAK VRX2

(参照:ブリジストン公式サイト)

ブリザックの特徴は『発砲ゴム』を使用していること。スポンジの様に開いた無数の小さな気泡が水膜を取り除くので凍結路にもしっかりと食いつきます。また、沢山の穴が開いているため柔らかさが長持ちする事も特徴の一つです。『北海道、北東北主要5都市での装着率No.1』とうたっているだけあり、実績は一番ではないでしょうか。

 

 

ヨコハマタイヤ/ice GUARD 6

(参照:ヨコハマタイヤ公式サイト)

「スーパー吸水ゴム」という素材を使っていることが特徴です。ブリザックと同様に沢山の細かな穴があることに加え、水分を吸収するゲルが含まれています。コンセプトとして「氷に効く、永く効く、燃費に効く」とうたっており、燃費性能も優れています。

 

ダンロップ/WINTERS MAXX02

WINTER-MAX

(参照:ダンロップ公式サイト)

「超密着ナノフィットゴム」という素材を使用して路面に密着させる構造をしています。また、摩耗性能の高さ(ロングライフ)も特徴といえます。BSやヨコハマと比べても減りの少ないタイヤと言えます。雪の降る期間が短いエリアでは、磨耗性能も重要ではないでしょうか。

 

 

以上、完全に私の主観が入りますが、上記の3銘柄が性能では頭一つ抜けていると思います。ただしその分価格も高めですのです。とは言え、安心安全には変えられませんので信頼できる国産メーカーを選んで頂くのが一番だと思いますよ。

 

ローバーミニのスタッドレスタイヤ事情

最後にローバーミニのスタッドレスタイヤ事情をご紹介します。

 

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ローバーミニは通常12インチ【145/70/R12】のタイヤを履いています。このサイズであればかなりの銘柄でスタッドレスタイヤの設定が有りますので何も問題ありません。

 

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困るのは97年以降の限定車で設定されている【175/50/R13】サイズのタイヤを履いている、「スポーツパックリミテッド」「BSCCリミテッド」「クーパー40thリミテッド」の3車種ですが、元々このサイズはローバーミニぐらいしか設定されていない為、夏タイヤでもヨコハマとナンカン、マキシスしかありません。(2019年現在)
ということは当然のようにスタッドレスタイヤの設定もなく・・・

では13インチモデルの場合の対応策としては、

・純正12インチホイールにスタッドレスタイヤを装着して履く → タイヤがインセットされかっこ悪いですが、安全には変えられません(その副次的効果としてハンドルがメチャクチャ軽くなります!)

・社外12インチホイールに幅広の12インチスタッドレスを履かせる(165/60/R12)

といった方法で対応しています(又はチェーンを使用)。

 

 

少し長くなってしまいましたがミニのスタッドレスタイヤ事情の紹介でした。何事も備えあれば憂いなし!もし雪が降りそうな時は、このブログを思い出して早めに対応してくださいね。

 

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