MINI BLOG

2016.04.24公開 / 2020.05.03更新

新型MINIにクリーンディーゼル追加!燃費で元が取れるか試算してみました

ブログ帯

 

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既にミニクロスオーバー(R60)とミニペースマン(R61)で設定されていたミニのクリーンディーゼル。海外ではハッチバックやクラブマンにもディーゼルモデルが採用されていましたが日本には導入されていませんでした。しかし2016年4月19日より、ついに日本国内でも3ドアハッチバック(F56)と5ドアハッチバック(F55)そして新型ミニクラブマン(F54)の3モデルにクリーンディーゼルが追加となりました。これでミニ購入の選択肢がまた一つ広がりましたね!

そこで今日はMINIのクリーンディーゼルエンジンがガソリンエンジンと比べ、どんな違いやメリットがあるのかを解説してみたいと思います。

 

関連ブログ:新型クロスオーバーにプラグインハイブリッド登場!ディーゼルとどっちがお得か比べてみました

 

 

 

ディーゼルのメリット・デメリット

それではまず、ガソリンエンジンとクリーンディーゼルがそれぞれどんなメリット・デメリットがあるのかを大まかにまとめてみます。

ガソリンエンジン

メリット

・最高出力(馬力)に優れる

・振動が少ない

・高回転域までスムーズに回る

デメリット

・燃料が高い(ハイオク)

クリーンディーゼル

メリット

・発進加速に優れる

・燃費が良い

・燃料が安い(軽油)

デメリット

・振動が多い

・エンジン音が大きい

 

一般的に高回転でパワー(馬力)を発揮するガソリンエンジンに対して、ディーゼルは低回転から大きなトルクを発生するので発進加速に優れています。燃費もディーゼルの方が優れます。信号待ちや渋滞の多い地域であれば、発進加速に優れるディーゼルはメリットが大きいと言えますね。ですが、ディーゼルは構造上どうしても振動や騒音が出やすいので、静寂性や快適性といった部分はガソリンエンジンに分があると言われています。

 

各モデルのスペック比較

今回ディーゼルエンジンが追加されたグレードは「クーパー」と「クーパーS」となります。エントリーモデルの「ワン」と最上級スポーツモデルの「ジョン・クーパー・ワークス」には設定されていません。

それでは、各モデルのガソリンエンジンとディーゼルエンジンのスペックを見比べてみましょう。

 

ミニクーパー 3ドアハッチバック(F56)

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 クーパークーパーD
馬力136ps/4400rpm116ps/4000rpm
トルク220Nm/1250rpm270Nm/1750rpm
燃費17.9km/L23.9km/L
価格¥2,800,000(¥2,980,000)※¥3,000,000(¥3,180,000)※

※()内は5ドアハッチバック(F55)

 

ミニクーパーS 3ドアハッチバック(F56)

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 クーパーSクーパーSD
馬力192ps/4700-6000rpm170ps/4000rpm
トルク280Nm/1250rpm360Nm/1500-2750rpm
燃費17.6km/L23.8km/L
価格¥3,440,000(¥3,620,000)※¥3,640,000(¥3,820,000)※

※()内は5ドアハッチバック(F55)

 

ミニクーパー クラブマン(F54)

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 クーパークーパーD
馬力136ps/4400rpm150ps/4000rpm
トルク220Nm/1250rpm330Nm/1750rpm
燃費15.0km/L22.0km/L
価格¥3,440,000¥3,640,000

ミニクーパーS クラブマン(F54)

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 クーパーSクーパーSD
馬力192ps/5000rpm190ps/4000rpm
トルク280Nm/1250rpm400Nm/1750-2500rpm
燃費15.6km/L22.7km/L
価格¥3,840,000¥4,040,000

 

(※5ドアは価格以外3ドアと同一スペックなので割愛しています)

 

こうして見比べてみても、パワーはガソリンの方が高く、トルクはディーゼルの方が高い事が分かりますね。

そしてもう一つ注目すべきは車両価格。全モデルでガソリンエンジンに対して一律に+20万円となっています。この20万円をどう捉えるかは意見が分かれそうですね。だって燃費がどんなに良くたって元が取れないようでは経済性の高さは感じられませんから。

 

燃料代の試算

ディーゼルの燃費はガソリンと比べて、3ドアと5ドアは35%、クラブマンは46%も向上しています。更に燃料もハイオク指定となるガソリンエンジンに比べ、ディーゼルは軽油で済むので燃料代そのものが安くなるメリットがありますね。

と言うわけで燃料代で元が取れるかどうか試算してみましょう!

今回はミニクーパーSとミニクーパーSDで、年間5,000km走ると仮定して計算してみます。

 

■燃料代(全国平均/2016年4月時点)

・ハイオク価格:120.1円/L

・軽油価格:89.9円/L

 

■カタログ燃費

・ミニクーパーS:17.6km/L

・ミニクーパーSD:23.8km/L

 

■燃料使用量(5,000km走行の場合)

・ガソリン:5000÷17.6=284.09L

・ディーゼル:5000÷23.8=210.08L

 

■年間で必要となる燃料代(5,000km走行の場合)

・ガソリン:284.09×120.1=34,119.2 ≒ 約34,000円

・ディーゼル:210.08×89.9=18,886.1円 ≒ 約19,000円

 

■差額 34,000-19,000=15,000円

 

つまり、年間で5,000km走行する場合ディーゼルは15,000円程度お得という訳ですね。年間10,000km走る人であれば3万円、更に3年乗れば9万円もお得になる計算です。ただし、実燃費はカタログ燃費より低くなる事が多いので、この数字はあくまで参考程度だと思ってください。

 

税金も優遇される

また、クリーンディーゼルはエコカー減税の対象となります。重量税と取得税が免税となり、自動車税についても75%減免が適用となります。これを新車購入時で比べてみると、

・重量税:22,500円

・取得税:約85,000円

・自動車税:39,500(年額)-約29,500(減免額)=約10,000円

⇒合計:約117,500円

つまり前述のガソリン代を踏まえても、年間10,000km走れば3年でほとんど元が取れてしまう計算となります。新車でMINIを買う方はあまり値段ばかり気にしないとは思いますが、大きな検討材料にはなるのではないでしょうか。

 

3年間の燃料代と税金額

 ミニクーパーSミニクーパーSD
燃料代34,000円19,000円
税金額147,000円30,000円
合計181,000円48,000円(▲133,000円

(※新車購入で年間5,000km走行の場合)

 

 

今回はディーゼルの経済性ばかりを取り上げてしまいましたが、経済性以外にもトルクフルな加速感やeco性能にバリューを見出す事も出来ると思います。もちろんガソリンエンジンのワインディングロードやサーキットで高回転まで回る気持ち良さは、ディーゼルでは味わえない魅力と言えますね。

 

今回追加となったクリーンディーゼルの新型MINI。中古市場に出回るのは少しかと思いますが、そのうちiRに入荷するかも知れません。昨日のブログではパッケージについても触れましたが、購入の選択肢がどんどん増えるMINI。使用環境やライフスタイルに合わせてピッタリの一台を選んでください。

 

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