MINI BLOG
2016.02.13公開 / 2020.03.10更新
最後のローバーミニをご存知でしょうか?
ローバーミニの生産終了から15年以上が経ち、状態の良いローバーミニの台数が劇的に減ってきました。ただ面白いことに日本国内の年間登録台数は2014年の791台に対し2015年は798台と若干増えているのです。2013年は884台となっており、それまでは1年毎に約10%づつ減少してきたということを考えると2014年が底だったのかもしれません。
そんなローバーミニですが、1959年8月26日から2000年10月4日まで42年間に渡り累計台数5,387,862台が生産され、世界中で愛されてきました。そして最後にラインオフされてきたミニがその名もずばり『LAST MINI/ラストミニ』。今日はそんなラストミニについてご紹介致します。
Contents
ローバーミニの最後を飾るモデルとして生産された「ラストミニ」
日本国内では正規ディーラー車として最後まで販売されることはなかった『ラストミニ』ですが、本国からの並行輸入で入手することが出来ました。モデルもいくつかあり「セブン」、「クーパー」、「クーパースポーツ」、「ナイツブリッジ」などが存在しています。
■ラストミニ セブン
■ラストミニ クーパー
■ラストミニ クーパースポーツ
■ラストミニ ナイツブリッジ
本当に僅かですが左ハンドルのミニも存在しており、通常のディーラー車とは違った魅力のあるクルマでした。
ローバーミニとラストミニの違い
外観こそディーラー車との大きな違いの無いラストミニですが、装備には下記のような違いがあります。
■エンジン
ローバーミニがSPI(シングル・ポイント・インジェクション)なのに対し、ラストミニはMPI(マルチ・ポイント・インジェクション)が搭載され、アクセルレスポンスが良く拭け上がりが良いのが特徴です。
■トランスミッション
ローバーミニよりもハイギヤード化されたセッティングとなっており、高速巡航時の燃費も優れています。ギヤ比で比べると加速感が鈍いようにも思えますが、エンジンレスポンスが良い為、発進加速も優れています。
■エアコン
ローバーミニでは標準装備されていたエアコンも、ラストミニでは少々異なります。本来、ラストミニは本国(英国)仕様の為、エアコンは付いていません。しかし、日本で販売するにはエアコン装備が必須と言える為、輸入業者が助手席足元に吊下式エアコンを取付けて販売していました。ちなみにディーラー車と同じ日本製(ユニクラ製)になります。
■フロントラジエーター
ディーラー車のミニのラジエターは左フェンダー内に進行方向に対して縦向きに配置されていて冷却効率が悪いのですが、ラストミニはグリルの裏に正面向きにレイアウトされています。これは日本モデルがエアコン装着(本来の英国仕様ではそもそもエアコンが設定されていない)の為にスペースが必要なため、ラジエーターを縦置きするしかなかったと言う事情があったからなんです。
■メーター
ローバーミニではエアコンの吹き出し口が付いているダッシュパネルですが、ラストミニは小さな3連メーター(電圧、時計、油温)が付いています(※モデルによっては時計のみ)。また、ラストミニはエアコン吹き出し口が無い分、ローバーミニよりも大きなグローブボックスが付いています。
■リヤクォーターウィンドウ
ローバーミニのリヤクォーターウィンドウははめ殺しですが、ラストミニは開閉式となっています。これは、本来エアコンの付かない本国(英国)仕様の為と思われます。
■セキュリティー
ラストミニは純正のイモビライザーを標準装備しています。エンジンを掛ける際、またはドアロックを解除する際にイモビライザーを解除しないと、大音量のアラームが30秒間響き渡ります。
その希少性は資産価値レベル
このようにラストミニは、正規ディーラー車のローバーミニとは一線を画す、超希少なミニといえます。オーナーがなかなか手放さない事もあり中古車として殆ど出回っておらず、現在中古車として販売されているラストミニは全国でも数台です。
ラストミニに関してはiRでもリクエストをお受けする事が困難となっておりますので、検討されている方は購入できるチャンスがあるのならば即買いをオススメします。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
tel:03-3766-3232 / front@ir-japan.net