ロンドンの歴史ある住宅地区である「メイフェア」。

その地区の伝統的イメージをモチーフに生産されたのがミニ・メイフェア。

ボディとルーフ、ドアミラーは同色となっており、ホイールはクーパー/ケンジントンの8本スポーク型とは異なる形状のデッシュ型ホイールが採用されている。ボディサイドにはピンストライプが控えめに施されており落ち着きのある上品な仕上がりとなっている。正面から見て一番印象が大きいグリルは本数が11本となっており、クーパーとケンジントンのそれより多い構造になっておりクラシカルな雰囲気が漂う。3つのレギュラーモデルの内メイフェアだけはフォグランプは非装備となる。それが理由でドレスアップとしてフォグランプを取り付けるオーナーも多い。

メイフェアの最大の特徴は内装シートにあり、ベージュレザーとチェック柄のクロスシート（布地）のコンビはメイフェア限定のコーディネート。ドア内張りはベージュレザーとなっている。3連メーター版はシックな印象を与えるブラックパネルを採用している。メイフェアはインストゥルメントパネルのみウォールウッド（くるみ）仕様で、サイドドアモールのウォールウッドは非装備となる。

スタンダードモデルとしてとして生産されたメイフェアであるが、スタンダードと呼ぶにはあまりにも贅沢なモデルとなっており、その雰囲気は「シック＆モダン」といった言葉がしっくりとくる、実用性と上質さを兼ね備えたミニとなっている。