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2021.07.24公開 / 2022.08.13更新

【中古車保証のカラクリ】あなたの買うミニに付いてる保証は本当に安心できる保証ですか?保証を取り巻く不都合な真実を徹底解説!【完全保存版】

 

ミニの中古車を購入検討しているお客様から、

「ミニって壊れやすいの?」

「故障した場合はどうしたらいいんですか?」

「保証は付いてますか?」

という質問を多く聞かれます。

 

確かにクルマを購入するにあたって、故障などは不安になるところですし、故障が起こってしまった際にどのうようにしたらいいのか分かっておかないと購入に踏み込めないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

中古車屋さんの保証形態は販売店によってそれぞれ異なり、大変不透明なところがあるのが実情です。

今回は、色々と落とし穴の多い“中古車保証”について解説させていただきます。

さらに、iRの保証についての考え方もしっかりとお伝えしていきます。

これを見れば、あなたも安心して購入できますよ!!

 

 

新車保証って?

中古車保証を知る為に、まずは新車保証について簡単に解説致します。

 

国産車の場合

新車保証消耗品および油脂類など除く、電装部品などを含むほとんどの部品が新車登録時から3年または走行距離6万kmまで保証対象となり、さらに特別保証としてエンジン機構やステアリング機構などの走行や安全に関わる重要な箇所については、5年または10万kmまで保証がついているのが一般的です。

 

輸入車の場合

BMWミニを含めた輸入車の場合、走行距離無制限の3年保証が一般的ですが、もちろんこちらの保証にも消耗品は含まれません

なおミニ(BMW)ではTLC(TENDER LOVING CARE)というメンテナンスパッケージがあり、新車購入時もしくは購入から1年間以内であれば加入することが可能となります。

TLCの内容にも様々種類はありますが、111,000円を支払うことで、法定12ヶ月点検を含む、エンジンオイル、ワイパー、ブレード、スパークプラグ、マイクロフィルター、エアクリーナー、エアエレメント、ブレーキフルードが3年間無償でメンテナンスしてもらえるというパッケージになります。

 

期間を5年まで伸ばすことのできるパックもありますし、メンテナンス内容や費用を抑えたライトパックもありますので、ご自身の好みや予算に合わせて加入することが出来ます。

先行投資となりますが、加入することで、整備費用を間違いなく抑えることが出来るので、加入する方が8割程ともなっております。

また、例えば新車を購入した方が5年間のTLCに加入し、TLCの満期を迎えずに売却された場合、次に購入する方は保証継承の手続きをするだけで、継承することも出来るので、実はそういったミニは狙い目だったりもします。

 

画像引用先:BMW MINI公式HP様

 

もちろん、各メーカーには同じようなメンテナンスパックや保証延長プランなど様々ありますが、基本的な新車保証は以上のような内容となります。

 

では中古車保証はどうなのか?

それではご紹介した新車保証を基に、中古車の保証がどのようになっているのかを解説していきます。

新車購入時には必ず手厚い保証がついているので、中古車でも無条件に保証が付いていると思っている方も多いと思いますが、保証を付けて販売するお店(クルマ)保証を付けずに販売する店(クルマ)の2通りのケースがあります

 

1)保証無し

納車後一切の保証はなく、もし故障した場合はすべて自腹での修理となります。

保証無しの販売で多いのは、価格重視の格安販売店や車両現状販売をしている販売店が多いようです。

※車両現状販売=納車にあたってほぼ整備をせずに納車する販売形態

 

2-1)保証付き(無料)

多くの中古車販売店は保証付きを販売条件としており、保証条件や期間などはその販売店独自のルールで運用されます。

基本的には車両価格には保証料金が含まれています

 

2-2)保証付き(有料)

保証料金を別途支払うことで、加入することが出来る保証となります。

販売店が自社で独自に保証する“自社保証”と外部の保証会社に委託する“外部保証”の2パターンがあります。

自社保証の場合、上記の保証付き(無料)の場合と同じく保証範囲、保証対象、保証料金が異なります。

 

それぞれで、特徴が異なりますので、次のメリットデメリットで解説していきます。

 

中古車保証それぞれのメリット&デメリット

それでここからはそれぞれの中古車保証のメリット&デメリットを解説していきます。

 

保証無しの場合

■保証無しのメリット

・価格を抑えて購入することが出来る。

・自分で整備したい場合、知り合いのメカニックに依頼したい時など融通が利きやすい。

 

■保証無しのデメリット

・早期の故障発生した場合でも、すべて有償となる

・購入時のクルマのコンディション(整備)次第で経済的負担が未知数。

 

保証付きの場合

■保証付き(無料)のメリット

・保証期間内であれば無料で修理してもらえるケースがある。

・料金が車両本体料に入っていることが多い為、お得に感じることがある。

 

■保証付き(無料)のデメリット

・一般的に保証期間、保証内容が乏しいので、意外と無料で修理してもらえる項目が少ない。

・販売店に持っていかないと保証対象にならない

・保証料という明確な費用がない為、いくら支払っているかがわからず内容の妥当性が不明。

 

■保証付き(有料)のメリット

・無料保証と違って、手厚い保証内容が多い。

・保証料金が明確なので、保証料金と保証内容が見合っているのか確認ができる。

・販売店に持っていかなくても、お近くのディーラーや認証工場などでの修理にも保証が使える(外部保証の場合のみ)

 

■保証付き(有料)のデメリット

・無料保証のようなライトな保証のみ付けたい方には料金が高いと感じることがある。

・保証内容が販売店によって異なるので、しっかりと保証内容を確認し、理解しておく必要がある。(自社保証の場合)

・販売店に持っていかないと保証対象にならない。(自社保証の場合のみ)

 

またどの保証形態であっても新車保証と違うのが、修理部品が新品部品とは限らないということです。

高価な部品や入手困難な部品の場合、中古部品やリビルト部品を使用して保証修理することが多いということも知っておいていただいたほうがいいのかと思います。

 

中古車を購入した際に一番トラブルになるのが故障時の保証の範囲となり、お客様が考える保証内容と販売店が設定している保証内容の認識違いが原因となっています。

上記の通り、中古車の保証については販売店によって取り扱いが大きく異なり、以上のことを踏まえて自分に合う販売店を選ぶということも大切になってきます。

とにかく、ただ保証が付いていれば安心という考えは大変危険で、どんな保証内容なのか、また有料保証の場合はその保証金額に見合う保証内容なのかを確認する必要があり、それを理解した上でクルマの購入をすることをお勧めします。

 

例として、無料保証のよくある内容をご紹介します。

・納車から1ヶ月〜3ヶ月間もしくは走行距離1,000km〜3,000km以内

・消耗品(バッテリーやブレーキパッドなど)はもちろんですが、1番故障頻度の高い電装系部品なども保証対象に含まれていない

・走行に支障をきたすような重要機構部品の故障に関してのみ保証対象

・その販売店に直接持っていかないと保証は受けることは出来ない

・走行不能になった場合、販売店までの陸送費用はお客様負担などの可能性もあり

 

などなど、非常に最低限の保証としても、心許ない内容になっていることがほとんどです。

 

 

こんな保証内容にも注意が必要

有料保証の中には、一部の大手中古車販売店などで、ロングラン保証という10年間の長期間保証や、保証内容を手厚くしているものもあります。

長期保証に関しましては、実際に10年間保証が適用されるのは重要機構部品のみで、それ以外の故障が出やすい箇所などは半年〜1年間の保証期間と言う契約もあります。

そもそも10年間も同じクルマに乗り続けるか分からないですし、その保証内容ではあまりメリットを感じずらいと思う方が多いのではないでしょうか。

 

また、手厚い保証内容を用意している販売店でも保証修理は自社の手出しのコストとなるため、前述したように中古部品を使ったりしながら、できる限り費用を抑えた修理を行いたいため、その販売店に直接持っていかないと保証は受けることが出来ません

なので、ユーザーが求めるレベルまで仕上げてもらえることはなかなか難しい場合が多く、実際にトラブルになるケースが多いと聞きます。

 

どちらも支払う保証料が高額な料金設定になっているケースが多いので、高いから安心と思わずにその保証内容をよく確認した上で加入を判断されることをおすすめします。

 

 

以上が一般的な中古車販売店における保証販売となっています。

正直、お客様が知らない事をいいことに「保証付きだから万が一の時に安心ですよ!」と、実際ほとんど意味のない保証を売り文句にしている販売店も未だにありますので注意が必要です。

 

また最近はカーセンサーなどのポータルサイトでお目当ての車を価格の安い順にソートして閲覧する人が多いことから、できるだけ上位表示するために車両価格を安く設定するものの、その車輌の販売の条件として自社の保証に加入することが強制となっているケースもあり、結局は車輌金額以外の費用がかさみ割高な買い物をしてしまうケースも増えてきてます。

 

以上のように本来はお客様への安心に繋がるための保証なのに、自社の利益のために保証がその一つの手段として利用されていることもあるのは悲しいことですね。

 

iR的 保証のススメ!!

ここまで中古車販売店の保証の落とし穴や注意点を解説してきました。

ではそこでiRが考える中古車販売店のあるべき保証の形についてお伝えしていきます。

 

iRではミニのプロショップとしてお客様が安心して乗っていただくことが出来る厳選したミニのみを取り揃えています。

 

また、納車整備に関しては定額の納車整備費用を頂戴しており、交換が必要なパーツや不具合の解消、専用診断機でのエラーが出ている箇所の修理はもちろん、その定額費用で収まらない場合でも必要と判断した整備は一切の追加費用をいただかずにiRの費用負担にて整備を進めご納車させていただいています。

その整備はミニを長年見てきた弊社メカニックが、一台一台しっかりと責任を持って点検整備しております。

 

iRのポリシーは「故障したら・・・」ではなく「故障しない」を目指しており、カタチだけの範囲も狭く、短期間の無料保証をつけるよりも、納車前にしっかりと整備して納車するということにこだわりを持ってご案内しております。

 

【良質なミニの中古車へのこだわり】iRで売られるミニがお客様のもとに届くまでの道のり徹底解説!<仕入れ〜商品化編>

 

しかし、もちろんクルマは様々な役割をもつ無数のパーツが組み合わさって動いている機械ですので、どのようなクルマであっても故障が起きる可能性は常にありますし、いつ何時それが起きるか察知をするのは非常に困難です。

 

ご納車前に行う法定点検は、今後起こり得るかもしれない全ての故障を止める為ではなく、あくまで今のクルマを状態を確認し、その時交換が必要なパーツや現在の不具合を修正するものなので、未来に起こる全ての故障を予知して事前交換が出来るわけではございません。

 

そうなると、保証無しでは不安に思う方も当然いらっしゃると思います。

 

そこで、iRでは購入時に保証の加入or非加入を選ぶことのできる<選択式>を採用しています。

保証は必要ないから、価格を抑えて購入したいという方には保証は付けずに購入も可能ですし、納車後も安心して乗りたいという方は保証を付けて購入することが出来るといういいとこ取りのハイブリットということです。

 

さて、ここで大切になってくるのが“保証内容”です。

 

 

iRの保証 【カーセンサーアフター保証】

画像引用先:カーセンサー様

iRでは保証加入希望の方には【カーセンサーアフター保証】の加入をご案内しております。

いわゆる、外部保証になり、カーセンサーは株式会社リクルートが運営をしている、業界最大手の中古車検索サイトです。

そのカーセンサーは中古車検索以外にも様々なサービスを行っていて、その中の一つに中古車保証があります。

外部保証ではなりますが、お客様自身で申し込みをしたり、手続きをする必要はございません。

購入時に加入したいと声をお掛けいただければ、条件を満たしている車両であれば、加入することが出来ます。

 

なぜ、iRが外部保証を導入しているかをカーセンサー保証の特徴と併せてご紹介していきます。(以降、CS保証と記載)

 

 

全国のディーラーや認証工場で保証が受けられる

CS保証は故障時、販売店に持ち込む必要はなく、ディーラーはもちろん、認証工場であればどこでも保証を受けていただくことができます。

ミニ専門店として150台以上在庫しており、希少価値の高いミニなども多く取り揃えている為、全国にiRのお客様はいらっしゃいます。

その為、遠方の方でも安心して加入できるようにCS保証を採用しております。

また、購入後にお引っ越しをされて、お住まいが販売店から離れてしまった場合でも安心ですし、自社保証でのデメリットで挙げた【自社で修理をするので、どこまで行うかも販売店次第になり、不透明でトラブルになることもある】ということに関しましても、セカンドオピニオンのようにディーラーや別の工場で見ていただくことで、より安心に感じる方もいらっしゃるかと思います。

 

画像引用先:カーセンサー様

 

保証範囲の広さ

保証に加入しても、保証対象外の部品であったら全く意味がありませんので、どこまでカバーしているのかが重要となります。

CS保証は、輸入車でも故障発生の多い電気系統部分まで含めた350点と保証範囲は業界最多水準と安心の保証範囲です。

 

画像引用先:カーセンサー様

加入範囲の広さ

一般的に第三者機関での保証に加入する場合、かなり加入の制限が厳しく高年式や走行距離の少ないものでないと対象にならなかったり、そもそも輸入車はNGだったりということもございます。

しかし、CS保証は輸入車でも、年式が経過13年未満までと走行距離7万kmまでは加入可能となっており、非常に加入範囲が広いのも特徴です。

 

3パターンの保証期間が選べる

保証期間は【半年間】【1年間】【2年間】と選ぶことができます。輸入車でも最長2年間保証してもらえることが出来るのは非常に安心ですし、選べることでお車の状態や予算に合わせて組むことが出来るので、自由度が高いです。

 

24時間365日のロードサービス付き

現在では、加入している任意保険についていることが多いので、利用頻度はあまり多くないかもしれませんが、ロードサービスがついているので、出先でキー閉じ込みやバッテリー上がり、ガス欠やパンクなど故障以外のトラブルでも無料で駆けつけてくれます。

また、遠方で車が動かなくなった際には、タクシーやレンタカー、宿泊などのサポートも限度額はありますが、費用負担のサポートをしてくれます。

 

いくつかわかりやすい魅力や特徴をご紹介しました。とても手厚い保証ということがお分かりいただいたかと思いますが、いいことばかりご紹介しても仕方がないので、リアルな費用面や注意点などもしっかりとご紹介していきます。

 

保証料金

保証料金は排気量と年式と走行距離で異なります。一覧表を載せますので、検討されているミニの情報を当てはめて確認してみてください。

 

画像引用先:カーセンサー様

 

決して安くはないと思いますが、有料の自社保証を付けている販売店の設定金額とそこまで変わらないと思います。

ただ、CS保証に関しては、先述した通り、全国保証で保証項目も多く、ディーラー持ち込みでも対応できるなどのサポートも手厚いとなると考えると、コスパはかなり良いのではないでしょうか。

 

注意点1:保証上限額

保証上限額の規定があり、累計修理費用が半年プランは30万円まで、1年以上のプランは80万円までとなっております。

期間内であれば、無制限に保証してもらえるわけではないのですが、半年で一番高い料金でも143,550円となりますので、15万円以上は得するということになります。

また、走行距離に制限はありませんので、年間の走行距離が多い方でも上限を超えない限りは利用することが可能です。

 

注意点2:法定点検整備を行っていること

国で定められている法定点検を必ず受け、整備記録簿を提出しないとCS保証への加入が出来ません。

 

大きな部分をわかりやすくまとめましたが、詳細につきましては、ブログの最後にカーセンサーアフター保証公式HPのURLを貼っておりますのでご確認ください。

 

CS保証に加入できない車

もちろん、どんな車でも加入が出来るというわけではございませんので、加入出来ない条件もご紹介します。

・年式が経過13年以上経過している

・走行距離が7万km以上

・改造車両

・業務使用目的の車両

 

以上の条件が一つでも当てはまる場合は、加入することが出来ませんので、ご注意ください。     

 

保証は加入するべきなの?

このようにリスクをカバーできている保証であれば加入する意味もありますし、iRがCS保証を採用している理由もお分かりいただけたかと思います。

とはいえ、iRは選択式なので、加入するもしないもお客様次第ではあります。

 

ではどんな場合に保証加入すべきか

なかなか難しいのですが、iRでは基本的に第二世代のミニ(R系)は加入をお勧めしております。

 

https://ir-japan.net/blogs/blog/2021/01/bmwmini_rmodel.html

 

モデルにもよりますが、おおよそ販売から10年前後経過しているため比較的にお手頃な価格でご購入いただける反面、経年劣化もあり整備をしっかりしていても不具合が起こるリスクも年々増えております。

またこれは中古車あるあるなのですが、オーナーが変わって乗り方や保管場所などが変わるとクルマは故障しやすくなるようです。

なので一番トラブルが発生しやすいのは、納車直後〜1年位です。

 

例えば、クーパーSの場合はターボ車でエンジンに負荷がかかることから、燃料高圧ポンプの故障がよくあるのですが、その交換パーツ代だけでおおよそ20万円となり、さらに工賃などを含めると修理費用はかなり高額になります。

そういったリスクが年式的に増えてきている為、第二世代のミニは加入を強くお勧めします

 

また、第三世代以降のF系ミニの場合も発売からすでに7年経っており、特に電子制御系パーツや電装品(ナビなど)が故障した場合の修理費は結構高額となりますので、初期モデル(2014年〜)あたりのミニの場合は加入をご検討いただいたほうがいいかもしれません。

理想のミニクーパーが簡単に見つかる上手な検索方法教えます【カーセンサーエッジ編】

 

まとめ

今回はiRの保証を中心に、中古車販売店の保証事情やiRが採用しているカーセンサーアフター保証の詳細についてまとめてみました。

さらに、詳細が気になる方はURLを貼っておきますのでこちらをご覧ください。

カーセンサーアフター保証公式ホームページ

 

これをみて、不安が少しでも解消されたらとっても嬉しいです。

ご質問等ございましたら、iR横浜の久野(ひさの)まで、ご連絡ください!