MINI BLOG#クルーズコントロール

MINI BLOG

2020.10.16公開 / 2020.10.16更新

ミニに乗って長距離運転の強い味方!アダプティブクルーズコントロールを動画で解説します!

みなさんは、高速道路走行中にアダプティブクルーズコントロールを使用したことはありますか?

機能を知っていても、使ったことが無い、使うのが怖いという方!いると思います。

私がそうでした。

ついこの間までは・・・。

 

アダプティブクルーズコントロール(以下ACC)とは、アクセルやブレーキを踏まなくても、前車との車間距離を保ちつつ、一定速度で走ってくれる非常に便利な機能です。

 

先だってのことですが、通常は遠方の納車に関しては陸送業者さんに陸送をお願いしているのですが、ある事情により仙台まで自走で納車してきました。

通常のクルーズコントロール(追従機能無し)を使ったことはありますが、仙台までアクセルを踏み続けるのがしんどかったので、ブログネタにもなると思い勇気を出して使用してみましたので、その使用方法と使ってみた感想をお伝えします!!

同行したスタッフに、助手席から撮ってもらった写真が含まれているので、写真の傾きなどは許してください!

 

 

ACCの使用方法

一般道でも使用することは可能だと思いますが、直ぐに信号がやってきたり、一時停止がやってくる日本の一般道では使用のメリットが無さそうです。

使用するなら、やはり高速道路!

ハンドル操作は必要ですが、ACCを使えばアクセルを踏み続けなくていいですし、ちょこまかブレーキを踏む必要もありません。

ちなみに、ACCは約30Km/h以上で作動し、最高速度は140Km/hまで設定可能です。

ここで注意!ブレーキはいつでも直ぐに踏めるように準備していてください。

 

オン・オフ・中断

最初は比較的混雑していない状況下でACCをオンにしてみてください。

ACCをオンにするには、下写真の矢印のボタンを押します。

停止時や、速度が30Km/h以下の場合は反応しません。

 

オンボタンを押すと、メーターパネル内に下写真の表示が点灯します。(矢印①)

また、ボタンを押したタイミングで走行していた速度が希望速度として引き継がれ、緑色で走行希望速度が表示されます。(矢印②)

*矢印①の表示は、前車両をまだ認識していない状態です

 

前方に車両がいる事を認識してくれると、下写真の矢印のように車の後ろ姿が点灯します。

ACCが前車両を認識してくれる車間距離は、約70m位先からです。

ACCをオフにする場合は、オンと同じボタンを押すとオフになり、表示が消えます。

距離に関してはざっくり計算ですが、センターライン(白線)を基準に測定しています。

高速道路では白線が8m、間隔が12mで書かれていて、一般道では白線・間隔共に5mで書かれているそうです。

 

ACC ON/OFF動画

 

一時中断する場合は、RES/CNCLボタンを押します。

中断している最中に、再度RES/CNCLボタンを押すとクルーズコントロールが記憶されている値で続行されます。

 

RES/CNCL操作動画

 

また、自動で中断される事もあります。以下の通りです。

・運転者によりブレーキが踏まれた場合

・セレクターレバーのポジションがNにシフトされた場合

DTCを起動した時。またはDSCの作動を解除した時

・DSCが制御する場合

・カメラの検知範囲が汚れや激しい降水、または日光による反射などにより遮られている場合

・前車が約30Km/h以下に減速した場合

 

DTC・・・ダイナミック トラクション コントロール

DSC・・・ダイナミック スタビリティ コントロール

*カメラ・・・下写真矢印(フロントガラス中央上部)

 

速度の設定

ACCをオンにした後に、+/-ボタンで設定速度の調節が可能です。

 

希望する速度まで何度かボタンを押しますが、押し続けても大丈夫です。

+/-ボタン両方共、ボタンを押す感触が2段階あります。

軽く(浅い)押すと希望速度が1Km/hずつ上下します。

強く(深く)押すと希望速度が10Km/hずつ上下します。

先にも書きましたが、ACCの最高設定速度は140Km/hまでです。

 

ACC設定速度変更動画

 

車間距離の設定

ここまでは、普通のクルーズコントロールと同じ設定方法なのですが、ここからが勇気が必要なところです!

最初私はブレーキをすぐに踏めるようにブレーキペダルに足を軽く付けながら操作したので、同じような方法で試してください。

車間距離には4段階のレベルがあり、ACCシステムをオンにした時、レベル3からスタートします。

車間距離レベル3は、ACCシステムをオンにした時に表示されている速度の約半分(メートル)に設定されます。

例えば、100Km/hで走行中にACCをオンにした場合、100の半分→50mの車間距離を保つように自動設定されます。

 

*レベル1(最小車間距離)

 

*レベル2

 

*レベル3(ACCシステムをオンにした時のデフォルトです)

 

*レベル4(最大車間距離)

私が仙台に向かっている最中に、写真と同じように100Km/hでACCオンにしました。

センターライン計算ですが、そのままレベル4にした時、車間距離は約50mで、レベル1での車間距離は約30mでした。

 

ACC車間調整動画

 

ACC中の前車との車間距離動画

 

ACC使用時の注意点

ACCシステムは絶対ではありません!

取扱説明書には「システムが作動していても、運転者自身の責任からは免れられません。システムには限界があるため、ブレーキが遅れてしまうおそれがあります。事故の危険や損傷が発生するおそれがあります。常に交通状況に十分注意してください。車間距離を交通や天候状況に合わせ、必要に応じてブレーキ操作により規定の安全車間距離を維持してください。」(原文ママ)と記載されています。

あくまでも、運転者のサポート機能で、最終的には運転者の責任になってしまいます。ということです。

取扱説明書には他にも注意書きがあるので、必ず読んでください!!

 

手動による速度制限

ある出来事があるまでは、この機能の存在や使うメリットを気にも留めなかったのですが、私は最近多様しています!

この機能は、30Km/h以上の速度を制限できます。

例えば、法定速度60Km/hの一般道でセットすると、アクセルを踏んでも設定速度までしかスピードが出ない機能です。

私がスピード違反で捕まってしまったのが、「ある出来事」なんです。

車業界に携わっているにも関わらず恥ずかしい事なのですが、私の住んでいるあきる野市には、新滝山街道という長いストレートで、時間帯によっては車が全く通っていない綺麗な道路があります。

振り返れば、気を付けていればよかったのですが気を抜いた時には時速80Km/h・・・。

はるか前方には赤い大きな旗を持った警察関係者。

その時からこの手動速度制限を多用するようになりました。

 

使用方法

ハンドルのLIMボタンを押します。

その時の走行速度が速度リミットとして設定されます。

ちなみに、高速道路での写真ですからね!

 

停止状態でもオンにすることができて、下限の30Km/hに設定されます。

最近増えてきている住宅街などのゾーン30の速度制限が30Km/hだから、この下限が決まっているのかは不明です。

 

ちなみに、上限リミットは・・・

なんと、250Km/h!!?

+ボタンを押し続けた時、思わず「日本国内で誰がこんなにスピード出すねん!」って心の中で叫びました。

 

オフにする

同じLIMボタンを押すとオフになりますが、ACCと同じように自動でオフになることがあります。以下の通りです。

・シフトレバーをリバースに入れた時

・エンジンを停止した時

・クルーズコントロール(ACC含む)をオンにした時

・DTCが作動した場合、またはDSCが作動解除された場合

以上の状況で表示が消えます。

 

LIM ON/OFF動画

 

速度リミットを変更する

速度制限をオンにした後に、+/-ボタンで設定速度の調節が可能です。

調整方法はACCと同じです。

希望する速度まで何度かボタンを押しますが、押し続けても大丈夫です。

+/-ボタン両方共、ボタンを押す感触が2段階あります。

軽く(浅い)押すと希望速度が1Km/hずつ上下します。

強く(深く)押すと希望速度が10Km/hずつ上下します。

 

現在走行中の車速よりも、設定した速度リミットが下回る場合、走行速度が設定速度以下になるまで車両が惰性で走行します。

例えば、現在60Km/hで走行している時に制限速度30Km/hに設定すると、車速が設定以下になるまで惰性で走行していくためゆっくり減速していきます。

 

速度リミット変更動画

 

速度リミットの超過

設定したリミットを意図的に超過させることができます。

アクセルペダルを床までベタ踏みすると設定速度以上のスピードを出す事が出来ますが、私が試した時の感覚では、ベタ踏みして、約2秒後位に加速が始まった感覚でした。

再び減速し、設定以下の速度になった場合、自動的にリミットが再設定されます。

 

最後に

ACCや手動速度制限は、あくまでも運転者のサポート機能。

ACCを使用していても、前車との車間距離は常に気を付けないといけません。

手動速度制限も、急に制限速度が変更される道路があるので注意をしなくてはいけません。

でも、このような機能を上手く使えば、楽して仙台まで(あまりない?)行くことが出来ます!

使ったことが無い方、使う勇気が出なかった方への、楽な長距離ドライブのきっかけになればいいな!と思いながら、こんなブログを書いてみました!

おしまい。


MINI BLOG

2019.05.11公開 / 2020.03.10更新

自動ブレーキは当たり前!?BMWミニのアクティブクルーズコントロールについて知っておきたい基礎知識と活用方法

 

BMWミニの第3世代から追加された新機能である、ドライビングアシストとアクティブクルーズコントロール。

名前はなんとなく聞いたことあるけど実際にどういった機能でどうやって使うのか?

装着されている方でもイマイチ使い方がピンときてない方も多いのでは?

最近、自動車事故の悲しいニュースが続いるので、「明日は我が身」と気を引き締め、

安全装置との上手な付き合い方をしっかりと把握しておきたいところ。

今回は知っているようで知らないミニの安全装備の詳細や、気になる自動ブレーキの性能も含め深掘りしてみました。

まずはBMWとMINIの公式動画を交えてその機能毎の説明から。

 

※今回はこの動画で紹介された機能の一部の紹介となります

 

ドライビング・アシスト(前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキ)

ドライビングアシストはルームミラーの裏側に取付けられたカメラで車間距離を測定。

前方車両に近づきすぎたときや、衝突の危険を察知した場合、警告音を発しドライバーに警告。

また事前にブレーキ圧を調整することでブレーキのレスポンスを早め、ペダルを踏み込んだ際にブレーキがかかりやすくします。万が一の際はブレーキ機能を作動させ、被害の軽減をサポートします。

 

 

つまり…

ドライビングアシスト機能がついているミニなら、危険を察知した際に警告が鳴り、自動でブレーキがかかりはじめるよ、ってことです。

万が一の際に衝突しにくい状態にする安全装備、安全性能と呼ばれるものになります。

 

アクティブ・クルーズ・コントロール

アクティブ・ クルーズ・コントロール(ACC)は希望速度を設定しておくと、車両は自動的にその速度を保ちます。

前方走行車両が遅く、車間距離が詰まってしまう場合、許容される範囲で前方車両の速度に合わせ自動的に速度を調節します。

車間距離は段階的に自身で設定が可能。

なおF55、F56、F57、F54初期モデルのアクティブクルーズコントロールは時速30km以下になると自動的キャンセルされ、その機能は停止します。

 

つまり、

時速30km以上でこの機能を設定すれば、前の車に勝手についていきます。アクセルもブレーキも踏まずに。

その代わり、止まるときは自分でブレーキを踏んで止まりましょう。って機能です。

高速道路などで有効活用できそう。これは安全装備というより、どちらかというと快適装備。

 

アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)

 

 

F54の後期型やF60の場合、上記のアクティブクルーズコントロール機能を、時速0kmまで車両が自動制御してくれるようになります。(STOP)

数秒の停車であれば、前車が動き出すとまた自動的に追従再開。(GO) 長い停車の場合は一度機能がリセットされますが、ステアリングのボタン1つで追従が再開されます。

 

つまり、

前の車が止まったら、自車も止まる。動いたら動く。前の車の真似をする自動運転に近い機能です。

渋滞時や街中といった使用の幅が広がり、日常で使える快適装備、いやもはや極楽装備!?

 

※コーディングすることでF55、F56、F57、F54初期モデルにもストップ&ゴー機能が追加できるようです。コーディングの詳細はまた後日!

 

クルーズコントロールとアクティブクルーズコントロールの違い

 

 

第3世代のミニから新たに設定されたアクティブクルーズコントロールと(ノーマル)クルーズコントロール。

前項までの説明で既にお気づきと思いますが、その違いは「自動追従機能」の有無です。

実はクルーズコントロール自体は、第一世代ミニから設定があり、自動追従機能こそありませんが、希望速度を設定するとアクセルを踏まずに設定速度のまま走り続けることができます。速度も手元のボタンで加減速できるので、交通量の少ない高速道路の長距離ドライブなどに重宝します。実際に、この速度設定のみのクルーズコントロールを条件に探されているお客様や、後付けでクルーズコントロールを装備する方も多くいらしゃいます。

 

ステアリングの違い

クルーズコントロール付きステアリング

 

 

第3世代で、スピード設定のみのクルーズコントロール付きの場合、写真のようにステアリング左側手元に円形スイッチが追加されます。真ん中のボタンを押すとクルーズコントロールが作動。RES CNCLボタンを押すと直前に設定していた設定で再開、および中断。+/ーボタンで設定速度を加減速させます。

(LIMボタンは速度制限設定時に使用。クルーズコントロール設定時は使用しません。)

ちなみに第2世代のクルーズコントロール付きステアリングはこちら。

 

 

LIMボタン以外がシンプルな形状で配置されています。第2世代と第3世代でクルーズコントロールのスイッチがステアリングの左右逆に装着されているので注意しましょう。

速度設定のクルーズコントロール機能だけでも十分便利なんですが、もし中古車で自動追従機能付きのミニが欲しい!とうことであれば、次のボタンが追加されているミニを選びましょう。

 

アクティブクルーズコントロール付きステアリング

 

 

ハンドル左側にあるアクティブクルーズコントロールのスイッチに加え、自動追従時に前走車との車間距離を設定する為の小さな丸型スイッチが追加されているます。上が前走車との距離を縮めるもので、下が前走車との距離を広げるためのボタンになります。

 

 

外観の違い

外観でクルーズコントロールとアクティブクルーズコントロールを見分けるポイントはフロントガラスの上部、ルームミラーの裏側辺り。アクティブクルーズコントロール付きの車両は、この位置に、前走車との車間距離を感知する単眼カメラが取り付けられております。

 

クルーズコントロール付き

 

 

アクティブクルーズコントロール付き

 

 

ミラー裏というより、少し上?にある台形の部分に単眼カメラが設置されています。

単眼カメラは自動ブレーキをはじめとしたドライビングアシスト(前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキ)にも使用されるため、基本的にドライビングアシスト付き=アクティブクルーズコントロール付きとなります。

 

 

自動ブレーキは本当に止まるのか?

damImage.wide.600w.j_1486373530575

 

最後に、安全機能の1つである衝突回避・被害軽減ブレーキについて。気になるのは、万が一の時に止まってくれるかどうか。結果的に言うと国産車の自動ブレーキ機能と比べると、BMWミニの自動ブレーキの性能は発展途上といったところ。これに関しては自動車事故対策機構が2015年に行なった予防安全性能試験の結果が公表されておりますのでご参考まで。

(参照: http://www.nasva.go.jp/mamoru/active_safety_search/list_search_mini.html)

 

対停止車両 時速20km

自動ブレーキで止まりました。しかし時速30km以上になると、止まりきれずに衝突。

 

対停止車両 時速30km

 

対定速走行車両 45km

こちらも衝突してしまいましたが、アクティブクルーズコントロールを作動させた状態であれば、車間距離を保ちながら追従しているはずです。

公開されている試験結果は2015年のものなので、ストップ&ゴー機能が追加された後の試験結果がないことや、BMWミニの自動ブレーキの性能自体もこのころから進化しているはず。

本当はiRの在庫車両で最新の自動ブレーキ性能について試してみたいところでしたが、商品車でそれをする訳にはいかないのと、もう少し長生きしたいので今回はご勘弁を。

 

BMWミニの安全機能は年々改良されていき、私たちドライバーを守ってくれる頼もしいクルマに進化していくでしょう。でも最終的に愛車のミニを守るのはあなた自身!完全自動運転とか完璧な自動ブレーキでクルマに頼りっぱなしになるのではなく、ミニぐらいの性能で、もちつもたれつ(?)の方が愛着が湧くよね!?ってことでやっぱりミニって最高って話!