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2018.11.02公開 / 2020.12.21更新

自動車の冬支度はお早めに!!

 

暦の上では間もなく冬(11月7日の立冬から2月4日の立春まで)を迎えます。

スキーやスノーボードといったウィンタースポーツのシーズンですね!

BMWミニもALL4(4WD)があるので、雪道もバッチリ!

 

あっ、どうも阿部です!

 

だんだん肌寒くなってきましたが、みなさん衣替えは終わりましたか?

冬を迎える準備は、自動車にも必要です!

しっかり冬支度しておかないと、思わぬトラブルに見舞われるかも?!

 

今回は、元自動車整備士の阿部がオススメする、簡単で難しくない自動車の冬支度を教えちゃいます!

 

 

スタッドレスタイヤ

言わずと知れた冬支度の王道、スタッドレス!!

10月24日の気象庁発表の冬の気温は平年よりも暖かいそうです!

それでも近年の冬は、突然寒くなって積雪!となったりしますし、毎年積雪のある地域の方は、暖冬とか関係ないからね!って思っている事でしょう。

私の住んでいるあきる野市は、毎年雪が積もるという事はありませんが、朝の橋の凍結は毎年恒例です!

アイスバーンは視覚的に気を付けないと!という気持ちが働きますが、ブラックアイスバーンは気付きにくいので、私は毎冬スタッドレスタイヤに履き替えています!

 

近年はオールシーズンタイヤ(夏・冬兼用)のラインナップが増えてきているので、注目されてきているのでオススメですが、注意が必要なのは高速道路のチェーン規制です。

チェーン規制といっても「タイヤチェーンを装着していない車は走行できない」ということではありません。「チェーン規制」と表示されていても、「冬用タイヤ規制」の場合であればスタッドレスタイヤを履いていれば通行が可能です。この「冬用タイヤ規制」では、滑り止め性能を有している装置を装着していれば良いので、サイドウォール部分にM+S(マッド&スノー)と表記・刻印されているオールシーズンタイヤやスタッドレスタイヤであれば走行が可能です。

ただし、オールシーズンタイヤは、ノーマルタイヤ(夏タイヤ)に比べれば雪道性能は上ですが、スタッドレスタイヤに比べると性能は劣るので、通常より路面状況が悪い場合はスタッドレスタイヤを選んだ方が安全です!

また、「チェーン装着車以外通行止め」や「全車両チェーン装着規制」と表示されている場合もあり、文字通りチェーンを装着した車以外は通行できない場合もあります。

当然、この規制が出ていた場合は、スタッドレスタイヤもオールシーズンタイヤもチェーンを装着していないと走行はできませんので、注意を!

東京など年に数回しか雪が降らないような地域に住んでいる方には、オールシーズンタイヤにタイヤチェーンを常備しておくという方が良いのかもしれませんね♪

 

ウォッシャー液

普段はフロントガラスの洗浄に使用しているウォッシャー液ですが、実はこれも準備が必要なんです!

ウォッシャー液が少なくなってきたから、水だけを足している人がいます。

または、元から水しか入れていない人もいます。

ウォッシャー液には不凍剤が含まれているので、凍結しにくいです。

凍結したら使わないから・・・。ではなく、凍結すると膨張し、ウォッシャーノズルやパイプ、モーターなどが破損してしまう恐れがあるので、容器に記載されている分量に水で薄めるか、原液で使ってください!

また、解氷仕様のウォッシャーで、解氷スプレーと同じ「エチレングリコール」や「イソプロピルアルコール」が含まれている物もあるので、ワイパーで除雪、ウォッシャー液で融雪の二段構えで視界の悪化を防ぎましょう。

そうそう、夏から原液入れっ放しでも、アルコール分が蒸発してしまい、不凍性能が無くなっている場合もあるので注意です!

 

ワイパー

ワイパーに冬用があるのを知っていますか?

凍結しにくいワイパーで、雨・雪などを払拭しつつ、撥水加工も施します。フロントガラスに撥水被膜を作ることで雨や雪を弾き、凍結しないようにしているそうです。

ノーマルワイパーだと、早朝など寒い時間帯にフロントガラスにワイパーがくっついてしまう時があります。

もしガラスとワイパーがくっついている状態でワイパーを動かしたら、ゴムの端から切れて損傷してしまいます。

最悪の場合、ゴムが外れたワイパーがフロントガラスを傷付けることも?・・・。

寒い日は、運転前にワイパーを触ってみて確認してみるのがいいかも?!

 

おっと!大事な注意が。

フロントガラスが凍っているときは、なるべく暖房でゆっくり溶かしましょう!

間違っても熱湯で強制的に溶かそうとしないように!フロントガラスにヒビが入ったり、割れてしまうことがあります。どうしても急いでいるようであれば、ぬるま湯か水にしましょう。

私は水を掛けながらタオルですばやく拭き取っています!

 

バッテリー

バッテリーは寒さ、低温状況で不具合を起こしやすい部品です。

この間までエンジンが掛かっていたのに、急に寒くなった影響でエンジンが掛からない!

なんてことは想定の範囲内です!それを未然に防ぐのが、冬支度!

 

こんな人は要注意!

・3年以上バッテリーを交換していない

・普段そんなに乗らない

・近所の買い物しか運転しない

 

ディーラーや、ガソリンスタンドでバッテリー点検をしてもらいましょう!

 

ここでも注意が!

近年は、アイドリングストップ車やハイブリッド車が増えてきていて、専用バッテリーでの交換が必要になります。

アイドリングストップ車やハイブリッド車のバッテリーは、エンジンが停止していてもエアコンやオーディオに電力を使われ続けているので、エンジンが掛かった時は早急に充電される必要があります。また、多くの充放電に耐えられる性能(耐久性)が優れていないといけません。

ノーマルバッテリーは、そこまでの充放電を想定していないので、アイドリングストップ車やハイブリッド車に使用すると

寿命が短くなってしまう時があります。

アイドリングストップ車やハイブリッド車の場合は、専用のバッテリーを付けるようにしてください!

 

燃料

これは、クロスオーバーやペースマンのディーゼル車に乗っている方限定の話になります。

ご存知の通り、ディーゼル車の燃料は軽油ですが、軽油には種類があり、その数なんと5種類!!

軽油には流動性が保たれる最低温度「流動点」というものがあり、寒さにより固まってしまわない温度が設定されています。

その流動点が高い順から「特1号」「1号」「2号」「3号」「特3号」という5種類の軽油がJIS規格で定められています。「特1号」は流動点が摂氏5度、「特3号」は摂氏ー30度となっています。

1年を通して暖かく、氷点下での使用を想定していない沖縄では、「特1号」が販売されていて、中部の山岳部や東北の冬に「3号」、北海道南部を除く北海道の1~3月にのみ「特3号」が販売されています。

例えば、沖縄で給油した軽油(特1号)で、北海道(推奨特3号)に行くと軽油が固まってしまいエンジンがかからないなんてこともありえます。

関東の冬に販売されているは「2号」で、流動点は摂氏ー7.5度ですが、これでも、寒冷地では問題になることがあります。そこで、石油の業界団体である石油連盟は、「寒冷地域に入ったら、極力、現地で販売されている軽油を給油すべきです」と発表しています。

真冬の寒い地域へ旅行する人は注意しましょう!

 

まとめ

とはいえ、一番重要なのは、安全運転!

急の付く運転、「急発進」「急加速」「急ハンドル」「急停止」は控えましょう♪

 

自動車って、喋らないから微熱程度だと、平気で走っちゃうんですよね。

本当にもうダメ・・・。って状態になってから症状(不具合)が現れたりするので、定期点検や季節の変わり目にメンテナンスをしてあげましょう♪

 

余談ですが、タイヤ屋さんや板金屋さんは、雪が降ると

「祭りじゃ~~~い!!」

と、盛り上がるの知っていますか?

タイヤ屋さんの祭りは良いとして、板金屋さんの祭りには参加したくないですね(笑)

 

安心して冬を乗り切りましょう!!