MINI BLOG

2015.05.22公開 / 2015.05.22更新

もしかしてローバーマジック?

『クーラーが効かなくなった!』クラシックミニにお乗りの方の中には、クーラーは使わない!という方も多くいらっしゃいますが、大部分の方には特にこれからの季節は困った故障ではないでしょうか。

故障の原因は、クーラーガスの漏れによる冷媒不足や詰りによる故障、制御系の電気的な故障、機械的な故障などと大きく三つに分かれます。

 

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上の画像のタヒチブルーのローバーミニは、一度クーラーガスを補充するとひと夏は冷えるのですが、翌年の夏には再びクーラーガスを補充しないと冷えないそうです。漏れ箇所が特定できずもう何年もクーラーガスチャージが毎年恒例の行事になっていて諦めているとの事でしたが、もし直るのであれば♪とのご依頼を頂きましたので早速漏れ箇所探査に入ります! 実はお話を伺っている段階からすでに当りは付けてあるので今回は直接そのポイントを調べます!!

 

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そのポイントとはクーラーコンプレッサー背面の高圧と低圧の配管接続部! 特に低圧側が怪しいのです!!

高圧側に漏れがあるとベタベタとオイルっぽくなっている事が多いのですが、低圧側だと見た目に何の変化も無い事があります。ガズ漏れ探知機や後で漏れ箇所が分かるという色付きガスでもよく分からない事がありますので、思い切った手を打たないで様子を見ていると今回のように慢性化してしまうのです。

 

イールメーカースの場合はミニ専門整備工場なので、こんな時はひと思いに配管を外し目視点検に走ります!

 

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ほらやっぱりね! 嬉しい瞬間です♪ 見事低圧側のOリングに損傷あり!! これではゆっくりゆっくりとクーラーガスが漏れて冷えなくなるはずです。

 

実はこの部分の不具合は新車当時から時々見たことのある光景なのです! つまり原因は新車時の組み付け不良かも・・・これぞローバーマジック!?