MINI BLOG川谷 昌弘

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2022.04.14公開 / 2022.04.14更新

MINIを20年見続けた仕入れ担当者が教える、最新の業界動向と後悔しないミニ中古車の選び方

 

MINIの中古車専門店として全国トップレベルの販売台数と在庫数を誇るiRですが、今回は正規MINIディーラーでの仕入れ業務を経験したミニ歴20年の私が、【MINI専門のバイヤー】の視点で、コロナ禍やウクライナ問題の影響を大きく受けている自動車業界の最新動向や今後の見通し、そして『後悔しないミニ中古車の選び方』についてお伝えします。

 

少しプロの業者目線の話にはなりますが、ミニ中古車購入のご参考にしていただければ幸いです。

 

  

 

国内自動車業界の最新動向

コロナ禍やウクライナ問題において、人々の生活様式や消費動向には様々な影響がありましたが、とくに自動車産業はその影響が大きく出た業界の一つでした。

ここでは自動車業界の中でも、「新車」と「中古車」それぞれの最新動向をお伝えします。

 

国内新車マーケット販売動向

 

新車の販売台数は生産台数に直結し、この生産の部分で大きく影響したのがコロナパニックによる「半導体不足」です。

これに伴い新車生産遅延が発生し、2021年の国産車の年間新車生産台数は前年比3.3%減の444万8340台となり、450万台を下回る水準となりました。 

また、それに追い打ちをかけるように、ウクライナの戦争によって現地自動車部品サプライヤーによる部品供給が滞り、世界の主要自動車メーカーの新車生産にも大きな影響を与え、自動車業界全体が生産台数大幅減という深刻な状態に陥っています。

 

この状況は一般ユーザーにとっても他人事ではなく、 新車を注文する際も希望装備の仕様で注文できない、また注文しても納車時期が長期間化するといった問題が発生してます。

例えば乗り換えで検討していた方は、購入した新車の納期が未定のため現在乗っているクルマの車検が到来してしまい、あらためて車検を更新するか、価格が下落する前に売却し、新車が納車されるまでの間レンタカーを利用するケースなども見られます。

 

この状況が長引けば、国内自動車メーカーは生産の少なくなった新車を日本で売らず、利益の稼げるアメリカや中国などの地域に優先的に供給するようになることも考えられます。

そうなると国内の新車在庫の競争率は更に激化することでしょう。

 

国内中古車マーケット販売動向

コロナ禍において中古車市場は大きく影響を受け、需要面においては大幅増となりました。

理由はいくつかありますが、今までクルマを所有していなかった人々が、「できるだけ公共の交通機関を使用したくない」、「誰が使ったかわからないカーシェアやレンタカーを利用したくない」という理由から、マイカーの購入需要が増加したこと。

またリモートワークの普及により、通勤に捉われない働き方が増え、都心から郊外への引っ越しが可能になったことなど、ライススタイルの変化によりクルマが必要になる事例が増加したこと。

他にも、新車の「納期未定」を待ち切れず、少しでも早くクルマが欲しい方々が、希望の条件を揃えた中古車や、新車に近い高年式低走行の中古車に選択肢をシフトしたことなどがございます。

 

一方供給面においては厳しい状況が続いています。

一般的に新車を購入した際に発生する下取り車両や買取車両が中古車として市場で流通しますが、前項の通り新車の販売が厳しい状況になればなるほど乗換えや下取りの母数は減ります。

そこに追い討ちをかけた急激な需要増加により、慢性的な在庫不足と価格高騰に悩まされることになりました。

市場価格に関して今は随分と落ち着きましたが、一時期はコロナ前と比較して20~30%ほど中古車の価格が高騰した時期もありました。

 

仕入れ能力の乏しい中古車販売店や小規模店舗が淘汰されてきているのも中古車業界のトピックです。

大手中古車販売チェーンは都心部の小規模販売拠点を減らし、郊外の大規模拠点に集約する動きを見せています。

一方その空いたテナントを、勢いのある別の中古車販売チェーンが一斉に入居し・・・あなたの街の中古販売店の看板が、いつの間にか別の会社の看板に変わっていることに気が付きましたか?

ここ数年の中古車業界は、とにかく目まぐるしいのです。

 

オークション相場

 

中古車競売大手USSの発表によりますと、2021年12月時点での国産車輸入車含む全ての中古車において平均落札価格は前年同月比のプラス21%となっております。

また一部の高年式低走行車両では、新車価格以上の価格で取引されている車両も多く見かけます。

 

しかしここに来てウクライナ問題によるロシアへの経済制裁によって、最も中古車の輸出台数の多かったロシアへの輸出がストップしたことにより、一部の国産車の値崩れが始まっているようです。

 

ミニ業界の最新動向

 

国内ミニ新車動向

流通のストップ、ウクライナ問題による新車生産の遅延はMINIにおいても同じ状況で、新車MINI購入時に案内される現在の納期は、早くとも6か月から12か月後、もしくは未定といった状況。

また、MINIにおける半導体不足問題も深刻で、F系の現行モデルであっても一部ナビ非装備の車両や、ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)非装備車両も生産されるという話も耳にします。

 

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例えばナビ非装備の車両を購入した場合は、納車後の車両にApple Car Playをインストールすることで、スマホを使ったGoogle MAPをナビに使用するなどして対応しているようですが、肝心のApple Car Playのシステム自体も国内に十分な数が確保できていない状況のようですので、現状では何かを我慢した上で新車のMINIに乗る状況はまだまだ続きそうです。

 

ミニ中古車動向

ここ数年、BMWとMINIにおいては登録済み未使用車があまり中古車市場に出回らなくました。

登録済み未使用車とは、読んで字の如く、登録は済んだけど未だ使用されていない状態の車。

以前は「新古車」などと言われてました。新車販売ディーラーがメーカーから課せられた目標台数をクリアするにあたり、(大人の事情で)そのディーラー名義でナンバー登録した車両のことです。

ディーラーの販売登録台数の実績として計上されていたので、表向きはメーカーからの目標台数をクリアできたことになるわけです。

そこで生まれた登録済み未使用車は、ディーラーの試乗車やサービス工場の代車に回されたり、それでも在庫が消化できない車輌や、登録後一定期間を過ぎた車両は中古車オークションなどで売買され、一般的にも流通し始めます。

 

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さすがにメーカーもこの現状をいつまでも良しとはせず、数年前から「登録済未使用車」を是正する施策がはじまり、中古車市場に登録済未使用車が流通しなくなりました。

 

これと同時にMINI正規ディーラー各社は、新車販売収益の頭打ちを見越して、収益確保のため中古車ビジネスを強化し始め、それまで自社下取り車をオークションで販売していたディーラーも小売へ転換を図り、自社内での車両と顧客の囲い込みを促進しています。

その影響で中古車市場では上流であるディーラーからの供給が減り、BMWとミニに係わる中古車販売店では在庫不足の状態が2020年頃から続いていた為、新型コロナや半導体不足による問題で、慢性的な在庫不足と価格高騰に拍車をかける状況に陥っています。

 

中古車オークションにおけるミニのトレンドとしては、新車検討層や登録済未使用車のようなクルマを探している層に向けた、年式が2年落ち以内の超高年式低走行車両は常々高騰。

他にもレザーシート・サンルーフ・人気限定車といった特徴のある車両には需要が集中しており、こちらも価格高騰。

 

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一方、上記で挙げたような特徴の無い車両や、傷・凹みなど程度が悪く、加修に金額がかかってしまう車両などは以前にも増して敬遠され、入札すらされない状況(ノーコール)も見受けられました。

 

実は3月頃から一旦は通常時に近いところまでオークションの平均落札価格が戻りつつありますが、流通台数自体は引き続き低い数値で推移しているため、また何かのタイミングで価格高騰期に入る可能性も十分あります。

 

今後の見通し

 

新たな課題として直面しているのがやはりウクライナ問題で、BMWは同地域の工場からのワイヤーハーネス等の部品の供給が滞り、ドイツ国内にある複数の工場と、イギリスオックスフォードのミニ生産工場が生産休止にまで追い込まれています。

新車納期がさらに遅延する状況に陥っているため、昨年から続くこの状況の解消の見通しは立たず、引き続き中古車在庫不足は続くものと予想されます。(2022年4月現在)

 

この状況でのMINIディーラーやMINI中古車販売店各社の明暗は分かれています。

高い仕入れノウハウを持っている販売会社は、下取りやオークション仕入れを強化し、仕入れする車両の範囲を広げる等で対応できていますが、資金力や販売力が乏しい販売店は満足に在庫を仕入れることができず、売り上げを大きく落としています。

在庫が枯渇した店舗は、出品台数の限られた中古車オークションの中で限られた仕入れ資金で、コンディションの悪い車を仕入れざるを得ない状況に落ちいることが多い為、ユーザーにとっては【お店選び】が今まで以上に大事になります。

 

では、どういった販売店で購入するのがいいのか?それは常に在庫車両が回転している販売店です。

 

ミニ正規ディーラーとミニ専門店と中古車量販店の違い

ミニの中古車の購入検討の際、どこで買うべきか悩む方が多いのではないでしょうか。

MINIの中古車を取り扱うお店には大きく3業態があります。

1)MINI正規ディーラー

2)ミニ専門店

3)中古車量販店

ここではキャラクターの異なる3業態の違いについてお話し致します。

 

MINI正規ディーラー

 

【在庫基準】

・おおよそ初年度登録から5年以内の自社下取り車がメイン

・認定中古車の基準に合致するように商品化及び納車前整備をする必要があり、その価格を転嫁するため小売価格が高くなりがち

・車高調サスペンションやスポーツマフラー等、社外品取付け車両は基本的にNG

 

◯ミニ正規ディーラーで購入するメリット

1.ディーラー保証付きで安心して乗り始められる

2.新車購入時同等のアフターサービスを受けられる

3.車両状態に基準があり、一定以上のクオリティが担保されている

 

☓ミニ正規ディーラーで購入するデメリット

1.高年式がメインのため一般的に車両価格が高く、低価格帯の品揃えが少ない

2.細かなオーダーに対応できない

3.中古車に力を入れてないディーラーが多く、知識の浅い営業マンも・・・

 

認定中古車という基準を満たしたものは安心感がある反面、年式や走行距離、車両コンディション等いろいろな面で新車基準での条件や、考え方が強いディーラーが多く、柔軟な仕入れが難しく画一的なラインアップになる傾向です。

 

ディーラーの仕入れを担当していた時代には、素晴らしい車両に出会えたとしても、基準を満たしていないことで在庫仕入れ出来ないというジレンマに悩まされることもしばしば・・・

それもこれも、ディーラーの名の下で納車後の充実した保証を約束する為。

厳しい基準で車両を仕上げてもらえるのは、やっぱり安心ですね。

 

ミニ専門店

 

【在庫基準】

・クラシックカーや並行輸入車等お店のコンセプトやお客様のご要望に応じて仕入れ車両の選定は自由

・その時々の需要に合わせて人気車に絞って在庫をラインアップすることも可能、幅広いニーズに応えやすい

・幅広い価格帯の車両を在庫することができるので予算に応じた選択がしやすい

・車高調サスペンションやスポーツマフラーの取り付けやチューニングカー等の販売も可能

 

◯ミニ専門店で購入するメリット

1.価格レンジに幅があり、希望予算で購入できるミニを探せる

2.MINIを知り尽くしたスペシャリストに相談しながら購入できる

3.自社工場がある専門店は社外パーツの取り付けやカスタムなどの相談にも柔軟に対応してくれる

 

☓ミニ専門店で購入するデメリット

1.保証範囲がディーラー保証と比較して狭いケースがある

2.車両にかける加修範囲がショップによってバラツキがあり、コンディションが一定でない

3.ショップの個性が強すぎることもあるので自分にマッチしたお店選びを慎重にする必要がある

 

店舗規模や在庫車両の種類やコンディション、価格帯等はショップにより千差万別。

それがショップの個性になっていることもありますので、自分の好みに合うお店かどうかを見極められれば、幅広く提案してもらったり、条件を伝えリクエストで探してもらうことも可能。

 

価格はディーラーに比べ低予算に設定されているものが多いです。

購入後も社外パーツなどのカスタム相談にも柔軟に対応してくれる他、売却時の買取・下取も高額買取が期待できるのも魅力の一つ。

 

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中古車量販店

いわゆる大手中古車買取販売チェーン(ガ◯バー、ビッ◯モーター、ネクス◯ージなど)

時代の流行やニーズに合わせて様々な車種を取り扱い、バランスを取りながら生き延びることができるため中古車業界では永きに渡り名を轟かせる大手。

商品車両の大半が自社買取車両であることも特徴。

 

【在庫基準】

・事故修復歴などに対しての基準はあるが、基本的にどんな車両も一定期間商品化

 

◯中古車量販店で購入するメリット

1.大手中古車販売チェーンの場合は全国の在庫から取り寄せが可能

2.低価格帯から幅広く探すことができる

3.近所にあるお店で購入できる

 

☓中古車量販店で購入するデメリット

1.MINIに特化していないため、専門的なアドバイスや相談という面では劣る

2.個々の車両情報が少なく、一般的な整備しかできずコンディションにバラツキが・・・

3.車両本体価格以外の、諸費用(各種手数料、有料保証、ローン金利)が高額で最終金額がビックリする金額に・・・

 

最近では輸入車専門店、SUV専門店など、同グループ内の特化型ショップも増えてきてはいるものの、基本的には多くのメーカーや車種を扱う量販店なので、MINIに関しての知識や専門性は広く浅くなりがち。

「何でもいいからなにかクルマを買いたい」という方ならいいけど、MINIに絞って探すなら・・・

 

あなたに合っているのはディーラー?ミニ専門店?

正規ディーラーでは中古車販売にあたりメーカー指定の整備基準を満たした車両を販売しなければならないため、その基準に合致させるためには初年度登録5年以上経過した車両や純正パーツ以外が取り付けられる車両は仕入れ時には敬遠されがちです。

そのためラインアップは初年度登録1~3年経過車両が中心となり、高価格帯のレンジになってしまいます。

メーカー指定基準を満たすため同じ仕様の車両でも対ミニ専門店比較で数万円から数十万円高い価格になる場合もありますが、その分新車の状態に近い万全の状態の車がお客様に提供されます。

 

対してミニ専門店ではお店のコンセプトやお客様のご要望に応じて初年度登録から10年以上経過した車両や並行輸入車でも仕入れ可能で、幅広い在庫ラインアップが可能となります。

ディーラーには在庫していない低価格帯のミニも在庫しています。

お客様に対しても納車前整備や保証等ご予算やご要望に応じて、必要な分のみ付帯して購入することができるのも今の時代にマッチした販売形態です。

どのような状態の車両がラインアップされているかは、仕入れ担当の目利きとセンスによる部分が大きいので、ミニ専門店でミニを購入する際は、お店選びも重要になります。

 

イールが大切にしていること

コンディションに徹底的に拘った仕入れ

 

仕入れの際に最も重視しているのは車両コンディションです。

特にオークションに出品されている車は有象無象の車が混ざっていますので、オークション会場での車両の状態確認には細心の注意を払っています。

 

業者間のオートオークションもすべてインターネットで参加できるようになり、出品表と数枚の画像で車両状態をチェックして全国どこからでも応札できるようになりました。

最近では正規ディーラーやミニ専門店でも直接会場に来て下見をしている業者は少なくなってきており、多くの業者はインターネット上での情報のみで応札することが多くなりました。

しかしオークション会場での査定にも限界があり、事故や瑕疵、故障の見落としなども多く、申告された状態とは程遠い状態で店舗に届くことが多いのが現状です。

また大手出品店からの出品車両の場合は意図的に評価点が高くなる傾向もあり、やはり実車を自分たちの目で見ないと良い車両に巡り会えないことは確実です。

 

iRでは関東圏で開催されるオークションは直接オークション会場に行き、事前にピックアップした車両を早朝から1台1台下見して車両コンディションや事故歴などチェックをしてから応札することで程度の悪いミニや怪しい車両の仕入を未然に防いでいます。

 

ピックアップする車両は、その時々の人気車や希少なグレードや装備のミニをセレクトするように心がけていますが、現車を確認すると出品表に書かれていないネガティブポイントも多く、状態の良くない車両だったということはよくあります。

たとえ希少な限定車であっても、エンジンの調子の悪そうな車両やあまり手入れや整備をしていなそうな車両、事故や修復歴の「疑い」のある車両には手を出さない(仕入れしない)ことでiRの商品のクオリティを保ってます。

 

 

お客様にフィットしたミニの提案

 

BMWミニは2002年のデビュー以来、今に至るまで非常に豊富なカラーバリエーションやオプションを用意しているファッション感覚で乗れるブランドです。

そこがミニの人気の秘訣のひとつなのですが、中には一年で廃盤になったボディカラーやオプションもあり、中古車検討の方にとりましては、お好みの一台を探すのも一苦労かと思います。

 

iRのミニ在庫数は常時180台以上を取り揃え、全国でも最大級の在庫台数を持ってます。

クラッシックミニ(ローバーミニ)から最新のNewミニまで、価格帯も100万円前後の車両から幅広くラインアップしておりますので、iRにお越しいただければ、きっとお気に入りの一台が見つかること請け合いです。

 

さらに創業以来クラシックミニの整備を続けている点もiRが大事にしているアイデンティティーです。

その豊富なノウハウを駆使して安心してお乗りいただけるミニに仕上げております。

 

仕入れ面でも他店ではお店に並べないような珍しい仕様のミニを積極的に仕入れ、ミニからミニに乗り継ぐお客様や真のミニ好きの方にも満足いただけるようなラインアップを心掛けています。

MINIに携わって20年以上経ちますが、いまだに初めて目にするような仕様も見かけます。

そういった意味でも本当にミニは奥が深くて楽しいクルマです。

 

 

仕入れ担当からのアドバイス

中古車探しの肝は、どこまでいっても『コンディション重視』です。

せっかく愛するMINIが見つかってもまともに乗れないようでは意味がありません。

そして自分が探し求めていたミニを目の前にするとテンションが上がってしまって大事な部分を見落としてしまいがちですが、深呼吸して冷静になってしっかりチェックしましょう。

 

そして中古車購入にはタイミングと決断力も大切です。

上記の通り慎重に品定めができた運命の一台であれば善は急げです。

私のセールス時代の経験談ですが、希望条件にぴったり合う車がある日突然お客様の心の準備ができていないうちに目の前に現れてしまうことがあります。

お客様がすぐに購入の決断をできずに迷っている数日の間に、他のお客様がそのミニを買ってしまい売り切れに。

その後、希望条件に合うミニは出てこなかった・・・ということが度々ありました。

 

ミニに限らず、中古車の場合は希望条件にピッタリとハマる車がいつ出てくるかは運による部分が大きいのですが、運よく希望の車が出てきましたら冷静にしっかりチェックしたうえで運命を信じましょう

 

なんかMINIいいかも」それ以外は何も決まっていない方も、iRでは車種選びからご予算や購入タイミングまでご相談に乗らせていただき、お客様にピッタリの1台をご提案いたしますので、迷ったらまずはお気軽にお越しください。

 

 

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2021.10.22公開 / 2021.10.22更新

【新入社員紹介】ミニのスペシャリスト!ミニとともに歩んで20年。

 

皆様はじめまして、6月に入社致しました川谷昌弘と申します。

普段はバックヤードの仕事がメインですので、表に出ることはあまりありませんが、簡単な自己紹介と私が過去20年に渡って付き合ってきたミニのことなどを簡単にご紹介させていただきます。

 

 

輸入中古車業界一筋

1978年生まれ、神奈川県藤沢市出身、3人の子持ち、真面目にコツコツがモットーです。

輸入中古車一筋20年、今までローバー、ローバーミニ、ランドローバー、プジョー、シトロエン、ボルボ、BMWミニ、BMW、アウディ等に関わってきました。

元々車が好きでしたので輸入中古車の仕事はまさに趣味と実益を兼ねた天職。

セールスマンとしては2009年、2010年にミニ認定中古車部門でセールスランキング全国1位を取らせていただき、その後は管理職として一歩引いた形で中古車の色々なセクションの仕事を経験させて頂きました。

 

 

F1観戦が英語上達の秘訣!?

モータースポーツ好き

小学生の頃、夜更かしをしている時にテレビから流れてきたF1中継。今思い返すと、その瞬間から私のクルマ好きの人生は始まりました。

当時はアイルトン・セナやアラン・プロストの全盛期で、テレビでF1中継がある日は夜遅くまで頑張って起きて、テレビにかじり付いていたのを思い出します。

免許を取得した20代は運転の楽しさを覚え、サーキット走行に没頭しました。

「いつかサーキット隣接のガレージを借りて、毎週走りたい!」実現こそしていませんが、今でも叶えたい夢の一つです。

画面越しに見ていたF1も、いつか直接観に行きたいと思っていましたが、なかなか機会に恵まれず・・・

月日は過ぎ、2019年!鈴鹿サーキットで開催された日本グランプリを直接観にいくことができました。

念願だった「生」のF1。スタートの瞬間は、長年の夢が叶った感動と、緊張と、それを掻き消すほどのものすごい迫力で全身の鳥肌が立ちました。

 

 

2019年、念願のF1観戦。グランドスタンドからの景色です。

物凄い音と共に空気を切り裂いて疾走していく姿に感動!夢のようなひと時でした。

 

英会話の勉強中、その訳は・・・

もう一つ最近はじめた趣味として、英語の勉強をしています。

きっかけは、F1ドライバーのレース中の会話を通訳無しで理解することができれば、もっとF1観戦が楽しめるのではないか!?と思ったところから始まりました。

大学生以来の英語だったのではじめは苦戦しましたが、単位取得の為の勉強ではなく、今回は目的がはっきりしているので英語の能力が段々と上がっていくことが楽しく、全く苦になりませんでした。かれこれ2年ほど続けたこともあり、今ではF1ドライバーが何を言っているのか、なんとか聞き取れるようになり結果F1観戦が10倍楽しくなりました。

いつか海外F1観戦ツアーに行くことを目標に、これからも毎日コツコツ続けていきたいと思います。

 

 

こちらは2016年スーパーGT、富士スピードウェイにて。息子の後ろ姿です。

 

ミニと歩んだ20年

ローバーミニとの出会い

2000年はじめごろ。当時私は中小企業向けの損害保険のセールスをしていましたが、魅力を感じない商材に、やりたくもない飛び込み営業・・・罰ゲームのような日々を過ごしていました。

そんな私を見兼ねた父が、『車が好きなら車を売る仕事がいいんじゃないか』と勧めてくれたことをきっかけに、ROVERとLANDROVERを販売する正規ディーラーの門を叩きました。ここから私の人生の半分を占めることになる中古車販売に携わるキャリアがスタート。

 

正規ディーラーといえど、当時は「ディーラー認定中古車」という制度や概念がなく、ローバーミニを中心に色々な輸入車を販売していました。

毎日見たことのないような輸入車に出会い、触れ、試乗し、それをお客様にオススメするという仕事内容が、とにかく楽しくて仕方なかったです。

 

そんな時に出会ったのがローバーミニ。

初めて見た時は、おもちゃのような小さな車体とダイレクトな走行フィールが印象的で「こんな車があるのか」とびっくりしました。

 

 

当時はまだローバーミニの新車販売終了から数年経過していただけでしたので、中古車といえど新車同様の個体もたくさんありましたが、メンテナンスの大変さは今とさほど変わらず。きちんと可愛がってあげないといけない車でした。

また見た目の可愛さに惚れてローバーミニに興味を持っていただけることも多かったので、パワステのないローバーミニの独特の感覚や乗り心地を体感してもらうために試乗をしてもらったり、可愛がってあげて欲しいことをしっかり伝えたうえで販売することを心がけていました。

 

ローバーミニからBMWミニへ

 

 

私が中古車販売店の業界に飛び込んだ2000年のはじめ頃。ミニの歴史はというと、ROVERミニからBMWミニという新時代に突入したばかりの頃でした。全く新しいデザインで発表されたBMWミニは、新規ユーザーからは好評で、一方、古くからのローバーミニオーナーの中には『こんなのはミニじゃない』とBMWミニのことをミニとして受け入れて貰えず、乗り換えのご提案なども聞き入れてもらえなかったことを覚えています。

 

ただ当時は、ローバーが倒産してからすでに数年が経過していたので、ローバーミニのパーツの供給が少なくなっていき、このままでは維持やメンテナンスが困難になっていくのでは???と不安になっていたのも事実。

乗り換え時期が迫ったお客様方は、他の何かに乗るのなら少しでもミニらしいBMWミニを。と選択される方も増え、時間の経過とともにローバーミニオーナーの仲間内でもBMWミニに乗り換える方がちらほら出はじめ、ようやくBMWミニが世の中に浸透していくのを感じました。

 

 

 

ミニはクルマに非ず

今でいう第1世代のBMWミニの販売台数が、新車・中古車共に増加していく一方、納車後の機関トラブルの対応も増えたのを覚えています。

その頃の欧州車は機械の信頼性が低く、路上で止まってしまうことも多々ありました。また今ほどロードサービスも普及していなかった為、止まってしまったミニを救出に行くことも月に一度や二度ではありませんでした。

ただROVERミニから乗り換えられたBMWミニオーナーが多かったせいか、機関トラブルに対して寛大なお客様が多く、ミニオーナーの懐の深さを改めて感じました。

ミニというクルマとそれを愛するオーナー。

今までミニはクルマだと思って販売していましたが、ミニは趣味であり、ミニというライフスタイルなんだと気がつきました。

 

その後2009年、2010年にはミニ認定中古車部門で、セールスランキング全国1位を獲得。

プジョーをはじめ他ブランドのセールスを担当していた時期もありましたが、ミニとは第1世代から現行モデルの第3世代まで、気がつくと約20年の付き合いとなりました。

 

(プジョーもいい車でしたが、当時のフランス車は故障が多くて大変でした・・・)

 

ミニと歩んだ20年の間にはセールスや管理、バックヤード業務等中古車に関する色々な仕事を経験させていただいて大変ありがたいことでしたが、この先の人生あと20年働くに当たって、仕事の延長線上でキャリアを終えるよりも、経験を生かして新しいことにチャレンジしたいと考え、この度イールに入社させていただくこととなりました。 

 

iRでは・・・

 

 

イールでは業者専用の中古車オークションから、商品車の仕入れを行う業務を担当しています。

1日に数百台、週に数千台と出品される中古車ミニの中から、イールらしいミニと、コンディションの良い車を見極めてセレクトすることを心がけています。

このイールらしいミニというのが難しく、ディーラーでラインナップしていた選定基準とは異なる為、イール世田谷やイール横浜の営業マン、そしてお客様の声に耳を傾け、照準を合わせられるよう日々努力しています。

あとは、「リクエストミニ」のご依頼をいただいた場合の車両をお探しするのも私の役割となります。

20年間ミニを見続けてきた経験と目を駆使し、あなたにぴったりの一台をお探しします。

 

広大な敷地にオークションに出る車両が並んでいます。この中から良質なミニをピックアップしていきます。

 

実際のオークションの様子です。一台あたり20秒前後で次々とセリが行われています。

 

中古車オークションはほぼ毎日、日本全国どこかの会場で開催されていますが、日曜日だけはどの会場もお休みとなります。その為イールでは日曜日にお休みを頂いているのですが、今まで20年近く週末休みだったことがないので、生活リズムの変化と、外出先での人の多さに戸惑いました。今は週末に家族と過ごせる時間も増え、更には週末開催のサーキットイベントに気軽に参加できることを考えワクワクしています。

 

ミニの魅力

いままで色々な国産車、輸入車に触れてきましたが、ミニは独自の世界観とコミュニティがあり、運動性能が高くスポーティなのに日常使いに不便がなく、且つファッション感覚でも乗れるというとんでもない間口の広さが人気の秘訣なのではないかと思います。

 

第二世代ミニクーパー。クラシカルなスタイリングは今見ても魅力的です。

 

私がセールスマンとして現役だった頃は第1〜第2世代のミニが中心で、当時のミニはナビも無ければヘッドライトも一番暗いハロゲンヘッドライトが主流。それでもミニは存在自体が唯一無二で、ミニに乗れるならその点は受け入れる!という方が多く、言い方はアレですが、不便さをキャラクターが掻き消していて、すごい車だなと改めて思いました。

BMWミニがデビューした後、今まで色々なメーカーが似たようなキャラクターの車を作りましたが、やはりミニに敵う車はないと思います。

 

マイベストミニ

もちろんミニはどのミニに乗っても楽しい車なのですが、個人的にはすべてのミニの基準となる3ドアハッチバックが一番ミニらしくそのスタイリングや走りの良さを気に入っています。特に気に入っているのは第2世代のミニクーパーS(R56)です。

ミニ専用設計のボディで前後のオーバーハングを切り詰めた「THE MINI」といえるスタイリングと、ゴーカートフィーリングに象徴される軽快な走りは他の車では味わえない一面といえます。

第2世代(R56)は現行型(F56)よりも足回りが固めでハンドルも重たいのですが、高速道路等で走るとそれらがすべて辻褄が合っていき、軽快な走りなのに大きい車に乗っているような安定感のあるフィーリングになります。

 

 

 

いつかはミニチャレンジに・・・

ミニを使用したワンメイクレースでミニチャレンジというレースが全国各地で開催されていて、そこにはミニ正規ディーラーやミニを扱うチューニングショップ等もチームとして参戦しています。

 

 

今まで在籍してきた会社では「仕事は仕事!与えられたことをこなすのみ」といった風潮がありましたが、イールの皆さんはみんな和気あいあいと楽しく仕事をしていて、しかも日本有数のミニ販売店であるイールでチームを作りミニチャレンジに出場できたら、きっと楽しいだろうなあと妄想しています。

若くて勢いのあるイールメンバーの中では少し浮いた存在ですが、私の経験と知見が少しでも皆さんの助けになればいいなと思っております。